BORG WORLD 画像作例集
2014年9月 2日 08:54 55FL,カワセミ,絞りM57

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カワセミ3態共通データ BORG55FL(試作品)+絞りM57【7057】+【7205】+【7861】+1.4倍テレコンバーターDG【7214】+オリンパスE-P5ボデー 半手持ち撮影 ボディ内手振れ補正ON トリミング 撮影:中川昇 2014/08/31
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今回の撮影機材:BORG55FL(試作品)+絞りM57【7057】+【7205】+【7861】+1.4倍テレコンバーターDG【7214】+オリンパスE-P5ボデー(VF4付)※【7205】のお陰で無限遠~数mの近距離までピントが合う組み合わせです。 

<中川コメント>
なぜ、55FLでこんなにカワセミの羽毛が解像したのでしょうか?フローライト搭載とはいえ、たかが250mmのレンズにそんな底力があるのでしょうか?率直な疑問だと思います。そこで、私なりに分析してみました。

(1)距離が近い
最大の理由は撮影距離が近いことです。5mは切っていると思います。ただ、近ければどんなレンズでも写るのか?といえばそれはNOです。やはり、レンズの解像力は非常に重要です。ではなぜBORGは近距離にも強いのか?天体望遠鏡だから遠距離に強いのは分かるがなぜ近距離もよく写るのか?それは、近距離撮影になると全長を伸ばす必要があることに関連します。全長を伸ばすということ実は焦点距離が少し長くなっているのです。ということは少しFが暗くなり、被写界深度が深くなるので、全面にピントが来やすくなります。

(2)55FL自体がシャープ
55FLの一連の試写で気が付いたことがあります。このレンズ、実は色収差が出ないのです。厳密には出ているのだと思いますが、どんなに逆光の場面でも今まで色収差が出たことがありません。これは凄いです。実はこの55FL、今までとは少し違うレンズ設計をしています。その効果が出ているものと思います。F4.5と明るいのに色収差が極めて少ないレンズなのです。

(3)絞りが効いている
今回の画像も絞りM57【7057】を使用しています。この絞りですが、実際に絞って使用する効果も大きいのですが、ほんの少し絞ると迷光が減り、コントラストが向上するという効果も大きいのです。特に逆光時に有効に働きます。

(4)1.4倍テレコンが効いている
今回の画像は1.4倍テレコンバーターDG【7214】を併用しており、350mmF6.4というスペックになっています。さらにマイクロフォーサーズで2倍相当になるので、700mmF6.4FLという超望遠レンズになっているわけです。このスペックならば55mmという小口径もあまり気になりません。このテレコンはマスターレンズの性能を落とさずに1.4倍にするとともに、他のBORGにも幅広く使えるので、1本は用意したい高性能テレコンなのです。

(5)デジカメがBORG向きである
以前からおススメしているオリンパスE-P5ですが、やはりよく写ります。私の作例画像は全てJPEGですが、JPEGでもここまで解像します。ということはRAWで撮ればさらに解像するはずです。E-M1でRAW現像すれば、この画像を上回る解像力を示すのは間違いないと思います。しかもこの画像は相当縮小していますので、原版ではこの画像以上に相当羽毛が分解しています。

(6)ピントと手振れに細心の注意
これは基本中の基本ですが、ピントは7861のヘリコイドがスムーズでピントの山が掴みやすいです。さらにオリンパスのVF4という外付のEVFの見易さが援護します。さらに手振れはオリンパスのボディ内手振れ補正や無振動シャッターも効いていると思います。さらには、55FLの保持は中川のバックに載せる形で撮影をしているので、しっかりとホールドされています。しかもデジカメには専用のグリップを装着して握りやすくしています。

以上が思いつく要因かと思います。どの要因が欠けてもここまでの解像は難しくなりますので、焦らずひとつひとつ要因をつぶしていくとゴールが見えてくるかと思います。皆様の撮影の参考になれば幸いです。

P.S.今日の東京は爽やかな快晴です。月面撮影日和です。少ないチャンスをぜひモノにしてください。今日は午後半休、明日は研修で終日不在なので、ブログの更新はありません。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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