BORG WORLD 画像作例集

_1_AOY8357-Rogodan80mm helicoid.jpg
ロゴダン80mmF5.6(120判引き伸ばし用レンズ)
_1-すかし&野百合2LRogodan80mm.jpg
昨年、近在の山の持ち主から野百合(すかし百合)が届いたので、即ロー
デンストックのロゴダン80mmで撮影した作品です。トキストロボ3灯使用、バックライトを絞って、ロゴダンレンズの味を引き出しました
_2_AOY8323-ニッコール105mm2L_WithName.jpg
ニッコール105mm(120判引き伸ばし用レンズ
)

_2-山櫻ニッコール105mm 2L.jpg
ニッコール105mm(120判引き伸ばし用レンズ)
世界でFOCOTARの次にプロに認められたのが、ニッコールレンズです。このレンズで、山桜をトキストロボ3灯、絞りF11 前後で撮影しました。_3_AOY8421-Componon105mm2L.jpg
コンポノン105mm120&LINHOFカメラ4x5用引き伸ばしレンズ)
レンズに、LINHOFと銘が入れて在るのでリンホフ引き伸ばし用レンズです。LINHOFは、LINHOF SUPER TECHNIKA  VIを使いフィルム面に特製LINHOF COLD HEAD光源を装着して、カラー引き伸ばし機として、カラー用フィルター、引き伸ばし台共々セットで発売しました。その時の、LINHOF引き伸ばし用レンズが、このコンポノン105mm他でした。_4_AOY8358-with name beslar135mm.jpg
ベセラー135mm120&4x5判引き伸ばし用レンズ)

_4-08保原ノ紅葉Beslar135mm.jpg
現在私の住む、伊達の紅葉を撮影した作品です。奥の紅葉にフォーカスを合わせたら、前後のボケ味が面白くこの作品を選びました。
_5_AOY8329-ベス単90㎜組み合わせ2LwithName.jpg
テッサー90mmF9(推測)ここから全てのレンズは、M42アダプターを作って貰い、種々アダプターヘリコイドを介してインフを出しました。
ベス単と呼ばれる、Vest Pocket Kodakに装着された単玉レンズを取り出し、ライツのエルマー90mmを外して埋め込んだテッサー90mmです。そもそも、ライカ用に加工して貰ったけれど、1970年代後半各種アダプターを探したり、加工して貰いペンタックスにも使用可能にしました。
_5-友禅囲炉裏-ベス単.jpg
週刊誌のグラビアで、「友禅とヌード」言うテーマで撮影した作品。
宮城県の遠刈田温泉に在った古民家の囲炉裏を借りて、ほぼ解放で撮影しました。このボケ味が面白いのだけれど、カメラ発売当時はボケた写真が嫌われ、その後2枚のレンズで構成したテッサーが出現しました。
_6_AOY8325-クスナー75mm2L_WithName.jpg
クスナー75mmF2.8 (645判蛇腹式スプリングカメラ)
中学生時代に親父から貰ったカメラ、このレンズが明るく開放だと独特のボケ味があり、プロになってレンズを取り出し使用する様になりました。そもそもは、コンパーシャッター付きだけれど、シャッターが壊れたのでコパルに入れ替えました。ドイツで仕事中、同じウエルタカメラを見付けて購入し、乾燥庫に入れて大事に保存しています。この地の後輩が双子を連れて来た時から、作品を撮り始めました。
_6ー双子とママ  クスナー75mm2L.jpg
我が家の秋の干し柿、手前にフォーカスを合わせクスナー独特のボケ味
を、作品に取り入れました_7_AOY8420_KodakTesar83mm2L.jpg
テッサー83mmF6.3
このレンズも、KODAK6x9カメラに装着されていたのを外しました。先のベス単が、余りにフォーカスが甘いのでやや硬めの83mmを出したと、思われます。オアシスの各種変換アダプターと、ヘリコイドのお蔭で組み直して我が家の猫「ハナ」を、撮影しました。

_7-猫「ハナ」Tesar83mm2L.jpg
我が家では、猫を子供の頃から母親が飼っていたから、東京から福島に移動した時迷わず猫を飼い始めました。相当写真を撮りましたが、今回の猫のポーズは多分、どなたも驚く筈。ハナは、良くやってくれました。
_8_AOY8417_KodakTesar90mm 2L.jpg

テッサー90mmF5.6(何処にも明記されていないので、すべて推測)
このレンズ、以前苦労してinfを出して撮影した2枚玉レンズです。面白いのは、前玉を外して後玉だけだとややボケるソフトレンズとなる事。現在、オアシスのヘリコイドと変換アダプターが来たので、組み換えました。特に嬉しいのは、ヘリコイドが3種ある事、これで色々遊べる様になりました。
_9_AOY8419_Kodak unknownmmLense2L.jpg
KODAKが、OEMでロチェスターに近い東海岸の「ボシュ&ロム」と組んだレンズで焦点距離は不明ですが、推測105mmF6.8位でしょう。手札判のガラス感版カメラに装着されていたレンズです。オアシスの各種アダプターとヘリコイドで、再び蘇ったレンズです。
_9-葉山-UnknownLense2L.jpg
このレンズも、40年以上前に手に入れてヘリコイドで苦労しながら、作品を作りました。これは、月刊誌の連載で使った写真ですが、そこはかとないボケ味が、気にいって使っていました。葉山で、女優さんをモデルに、短編物語グラビアを連載していた時の作品です。
_10_AOY8348-引き伸ばしレンズ群2L.jpg

私が今まで、MINOXから4x5までの使用した引き伸ばしレンズです。
一番古いレンズは、手前右端昭和10年代後期、LEITZ Varob50mm F3.5.
そのうち、オアシス各種MADPで組み立て、使用して見ます。
_11_AOY8416-WithName2L.jpg
上記、古いレンズを今回使用したレンズのみ、並べて見ました。
まだまだ各種ありますので、時間があれば又お見せ出来るかと思います。

写真愛好の皆様も、古いカメラが在ればレンズのみ外して私の様に挑戦して見て下さい。問題はレンズの径をM42に合わせる事で、このアダプターは特注加工が必要です。私は、プロ専門の業者に依頼しましたが、此処は非常に高価なので皆様の周りで精密旋盤加工が可能な所を探せば、必ず出来る筈です。

引き伸ばしレンズも、25mmから150mm迄ありますので探して楽しんで下さい。4x5用レンズ、シャッターの無いレンズをバレルレンズと言いますが、こちらも面白いレンズが在ります。これらも、そのうちお見せ出来るかも知れません。

<青柳陽一先生からのお手紙>

中川昇様

 連休中、仕事の処理が早く終わったので、貴兄へ撮影したレンズの作例を整理しました。引き伸ばしレンズや古いレンズは、40数年も前に既に作品を撮影していたりして、それを拾い出しデジタル化。焦点距離も明示されていないレンズ等もあり、当時から昔のレンズの味に注目して、色んな分野の作品を撮影していました。

私は、海外特にアメリカで古いカメラやレンズを見付けるのが面白く、これらはLANY等でのカメラショーで探しました。LAでは、毎月開催されていて古いカメラやレンズが、驚くような安い価格で売られていました。

これ等のレンズを、35㎜、645判、67判、4x5判カメラ用にマウント加工を業者に依頼して、時々の仕事で使用して来ましたが全て特製マウント加工を強いられました。

1970年代、ブラジル・リオの報道カメラマンで報道写真部門賞もとった樋口薫が、子供の教育の為LAに引っ越し、カメラやレンズの修理工房をリトル東京に開き、彼の工房でベス単レンズをライカのエルマーを外して、入れ替えて貰いました。大正解です。

カメラショーでは、古い(大正時代から昭和初期)カメラは、レンズに焦点距離も明示されていないレンズもあり、ガラス感版カメラ用や写真館で使用されたアンソニーカメラ用の大型レンズ等も出品され、レンズの事、歴史等が分かれば面白いレンズ市場の世界でした。(レンズに興味のある方は、1999年朝日ソノラマ発行の「写真レンズの歴史」ルドルフ・キングズレーク著、雄倉保行訳をお読み下さい)

私は、1962年にフリーランスカメラマンとなり以後、モノクロームの仕事も多くこなしました。現在でも、MINOXから4x5迄可能な引き伸ばし機を6台所有し、春と秋の温暖な季節には暗室に入って楽しんでいます。引き伸ばしレンズも、MINOX25㎜から4x5150mm迄種々20数本使用して来ました。

特に引き伸ばし用の最高峰レンズは、FOCOMAT1CFOCOTAR50mm60mmで、FOCOTAR50mmIIは、正に作者の意図をいかんなく発揮させてくれるレンズです。(#10の引き伸ばしレンズ群の写真手前、左から5本がFOCOTAR50㎜と60mmで、5本目がFOCOTAR50mmIIで、この中で最高価格でした)

これらのレンズを、カメラに装着して撮影すると言う事も40数年前頃から試行錯誤しながら、実践して来ました。ペンタックスSP時代に、カメラ用レンズを引き伸ばし機に使用する為の提言をしまして、A&B2種のアタッチメントリングを作り販売し、39mmからM42㎜も可能となりました。多分世界で、これが初めてのMADPでした。

デジタル時代となり、撮れば即モニター可能でポラロイドで苦労したのが、嘘の様な便利な撮影条件の日々、益々面白さが増して来ました。

トミーテック・オアシスのヘリコイドは、20数年前発売された当初直ぐ購入して使用して来ましたが、今回3種のヘリコイドが到着してその便利さが増しました。M42用ヘリコイドは、現在トミーテック・オアシスのみだと思われます。更に、各種の変換アダプターも在り、昔は業者に加工して貰い、そんな苦労をしたからこそトミーテック・オアシスの種々MADPの有難さが身に染むほどに分かります。                              

<中川コメント>
青柳先生、貴重な作例(一部弊社の都合で掲載していない画像があります)、貴重な機材画像、貴重な体験談をご送付いただき、誠にありがとうございます。青柳先生の許可をいただき、掲載させていただきました。これらの情報は資料としても貴重なうえに、現在でも役に立つ実践的情報としても貴重です。情報を快くご提供いただいたことに深く感謝いたします。

こうしてみると、青柳先生の卓越した先見性が見て取れます。40年以上も前に引伸ばしレンズを一般背撮影に使用されていたのですね。弊社も遅ればせながら、20数年前に引伸ばしレンズの良さに気付き、恐らく世界で唯一、引伸ばしレンズを意識したシステム=M42ヘリコイドシステムを開発しました。

このニッチな市場はしかし継続性があり、この20数年で1万セット以上の販売をするまでの実績を上げています。引き伸ばしレンズは実際に使用してみるととても面白くて、はまります。まさにBORGの世界そのものです。この世界にはまると、普通のカメラレンズは手ごたえが無さ過ぎて、味気なく感じてきます。そうなれば、もうエンラージングヌマーの仲間入りです。

弊社ではついに2014年6月末、BORGブランドの引伸ばしレンズを発売します。ついにここまで来ました。楽しさ、面白さは保証します。レンズ沼、ヘリコイド沼、アダプター沼などなど、人間らしさあふれるマニュアル沼があなたを待っています。この沼にはまると手持ちのカメラレンズを下取りに出して、引伸ばしレンズを購入してしまうあなたがいます。6月末まで待てない方は、ヘリコイドシステム(各種合焦情報あり)を先に入手して、中古の引伸ばしレンズを購入する手もあります。

◎M42ヘリコイドシステムの詳細はこちら
◎引伸ばしレンズの各種作例はこちら。
◎伊達淳一のレンズが欲しいッ!に【5016】とM42ヘリコイドシステムが紹介されました。こちらから。
【ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所】『M42ヘリコイドシステム』で引き伸ばし用レンズが復活(2013.08.14)にM42ヘリコイドシステムとコ・ボーグ36EDが紹介されました。こちらから。
◎高橋徹さんのベルリンからのM42システムの情報はこちらから

P.S.今日発売の天文ガイド7月号には、BORG使用による作品が3枚入選しています。BORGは本来の天体望遠鏡としてだけでなく、野鳥撮影、飛行機撮影、昆虫撮影、さらには一般撮影と幅広い分野で活躍しています。1台買うとはまる要素が他社の望遠鏡よりも明らかに多く、そこが最大の魅力といえると思います。「飽きないこと」「はまり続けられること」このことが趣味にとっていかに重要か?あなたはもう理解しているはずです。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

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