BORG WORLD 画像作例集

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カルガモのヒナ1 BORG90FL(二次試作品、直焦点)+オリンパスE-P5ボデー(VF4付) 半手持ち ノートリミング 撮影:中川昇 2014/05/18
<中川コメント>500mmF5.6ノートリミングです。背景が明るく厳しい場面ですが、カルガモのヒナの羽毛が良く出たと思います。P5183209Xst.jpg
カルガモのヒナ2 BORG90FL(二次試作品、直焦点)+オリンパスE-P5ボデー(VF4付) 半手持ち トリミング 撮影:中川昇 2014/05/18
<中川コメント>全部で9羽いますが、川にデビューした直後は11羽居たそうです。この時期、各地でカルガモのヒナが川デビューしますが、生き残るのは一握りです。厳しい自然とこの愛らしい姿のギャップが魅力です。この羽毛を解像するのにもBORGは最適です。P5183141Xst.jpg
カルガモのヒナ3 BORG90FL(二次試作品、直焦点)+オリンパスE-P5ボデー(VF4付) 半手持ち トリミング 撮影:中川昇 2014/05/18
<中川コメント>この画像の見所は、水面に写ったカルガモの色といい羽毛といい、とにかく像がクリアーなことです。これが素ボーグの特長です。JPEG撮って出しです。ヒナたちの生命力までダイレクトに伝わってきます。P5183031xxst1.jpg
カルガモ高解像度画像 BORG90FL(二次試作品、直焦点)+オリンパスE-P5ボデー(VF4付) 半手持ち トリミング 撮影:中川昇 2014/05/18
<中川コメント>この画像は大きいです。等倍トリミングですが、相当よく写っています。カルガモも被写体として十分に魅力があることがよくわかります。ただし、このレベルの画像を半手持ちで得ようとすると数をこなさないといけません。この前後のカットは微妙にボケていることが多いです。ピントが合っていると芸術的というにふさわしいレベルの羽毛の緻密さが楽しめます。
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カワセミ1 BORG90FL(二次試作品、直焦点)+オリンパスE-P5ボデー(VF4付) 半手持ち トリミング 撮影:中川昇 2014/05/18
<中川コメント>いつもの川の支流のカワセミです。子育てに忙しいのでしょう。羽根がボロボロです。この時期を過ぎるといよいよ待望の幼鳥デビューの時期になります。もう少しの辛抱です。P5182949Xst2.jpg
カワセミ2 BORG90FL(二次試作品、直焦点)+オリンパスE-P5ボデー(VF4付) 半手持ち トリミング 撮影:中川昇 2014/05/18
<中川コメント>上の画像の次のカットです。いかにその瞬間を逃さず捉えるかがポイントです。集中力と勘が試される場面です。

<90FL中川総合コメント>
やはり500mmF5.6フローライトというスペックは距離がある被写体に強いですね。被写体に近ずけない場合は有効な手段となります。ただし、半手持ち撮影にはやや大きく重いので、77EDIIや71FLの方がお手軽感は強くなります。その辺は、使い分けということになるかと思います。いつかは90FLという感じでしょうか?その点、BORGは対物レンズ交換式なので、80Φ鏡筒システムのいずれかのBORGをとりあえず購入しておけば、後から90FLの対物レンズだけを買い足すことにより、経済的にアップグレードを果たすことが出来るわけです。
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土星 BORG90FL二次試作品+Or9mm+WEBカメラ 撮影:中西直樹様

<中西レポート>
こんにちは、中川さん。中西です。90FLレポート第15弾 土星編です。

今回は、天体観望会などで一番人気と言われる土星の観望と撮影を行ないました。シーイングは、この時期にしては少し悪いですが、まあまあといったところでした。まずは、90FL+コンパクトエクステンダー2.2倍+Borg Or5mm(約220倍)で観望しました。透明度が悪いのと、過剰倍率ぎみで少し暗くなりますが、よく見えます。本体の縞模様はもちろんのこと、環の両端にはカッシーニの空隙もよく分かります。今年の土星は、環の開き具合がちょうどよく、とても美しいです。さらに、衛星タイタンもくっきり見え絶景です!

続いて撮影を行ないました。機材構成は先日の火星の撮影と同じです。ただし、土星は遠いため暗いので、Borg Or9mmを使用しました。拡大率は低くなりますが、環を含めた大きさは小接近の火星よりもかなり大きいので問題ありません。今年の土星は高度が低く、大気がプリズムの効果をおこし若干色ずれをおこしていますので、画像処理で補正をかけています。(これはBorgのレンズのせいではありません。反射望遠鏡でもおきる現象です)

90FLの解像度がとても高いので、できれば大気のプリズム効果をキャンセルするウエッジプリズムというプリズムを装着したいところです。惑星写真家の方々は、自作して望遠鏡に取り付けておられるようです。また海外から既製品を個人輸入しておられる方もおられるようです。90FLの全能力を、美しい土星でも発揮するために、私も導入を検討しているところですが、円安ですし結構お高いので・・・(笑)
もちろん、そこまでしなくても今回の作例くらいは写りますので十分素晴らしいですが、常によりよい作品を得る努力は続けたいですね!
(土星の向きは、個人的に好きな方向にしています(笑))

ところで、最近Borgをお知りになったり、使用され始めた方の中には、Borgは望遠レンズというイメージが強いかもしれません。もちろん、Borgには、超一級の解像度を持つ望遠レンズという側面もあります。しかし本来の望遠鏡としても、超一級の性能を持っていることを、そのような皆様にもぜひ知っていただきたいと思っています。

夜空が明るい都会では、星雲や星団の観望は、かなりハンデがあります。写真のように見えずに、対象によっては、がっかりすることもあるかと思いますが、土星はそのようなことはありません。私もこれまで色々な方に土星をお見せしましたが、必ず感動されます!それほど面白い対象です!個人的には、土星を見ないとBorgの価値が半減するかも?!と感じます(笑)正直、Borgを撮影レンズとしてだけ使用するのは、非常にもったいないと思います。土星は衝を迎えたばかりで好期が続いていますので、ぜひ皆様もお手持ちのBorgで観望・撮影に挑戦されることをお勧めします。

以上、よろしくお願いします。

<中川コメント>
BORG90FLモニターの中西さんの土星の作例です。私も90FL直焦点、1枚撮りで何度か土星を撮りましたが、とてもこんなには写りません。さすがは手慣れた中西さんです。異次元の素晴らしい写りです。現在、土星は非常に見やすい位置に見えており、夕方の南の空に明るく見えています。土星の見つけ方はこちら。環の存在を写すだけなら、野鳥撮影と同じ機材で意外と簡単に写りますので、晴れた夜にチャレンジしてみてはいかがでしょうか?

尚、中西さんからは今日90FLで撮影した目の覚めるようなシャープな月面写真が送られてきました。あまりにも良く写っているので、月面名所案内用にも使えるレベルです。もったいぶるわけではありませんが、タイミングをみて掲載させていただく予定です。中西さん、いつも気合の入ったレポートをありがとうございます。深く感謝しています。皆さんも期待していてください。自分もいつかこんな月面写真が撮れるといいなあ~と思うほどのレベルですよ。

P.S.オリンパスE-P5の使い方のコツのコンテンツを掲載しなくては・・・と思いつつ実行できていない中、BORGの同志、MUKUNOさんが自身のブログでやってくれました。しかも動画付!これは有難いです。そうなんです。こういう情報が貴重なんです。MUKUNOさん、いつもありがとうございます。実は私は拾ってきたカルガモの羽根を使って室内で練習することがありますが、これはピント合わせの練習、ブレ防止の練習、解像感を高める練習などに有効に使えます。相手が動かないので焦らずにじっくりとテストが出来ます。

P.S.2 昨日は体調を崩してしまい、お休みをいただいたので、ブログの更新が出来ませんでした。誠に申し訳ありません。ただ、そのお陰で家で90FLのマーケティング戦略をじっくりと練ることが出来ました。やはり、静かな環境でないと捗らない仕事というものはあるものです。欲しくて仕方なくなる仕掛けをたくさん考えていますのでご期待ください。夜は原田知世主演の映画「時をかける少女」をNHKのBSで放送していたので、初めてじっくりと見ました。いわずと知れた尾道三部作のひとつですが、これが良かったです。

P.S.3 主演の原田知世は最高に可愛かったのですが、それ以上に良かったのが、深町君を演じた高柳良一という俳優でした。気になって後で検索してみると、彼の逸話が出るわ出るわ、詳細は彼のHPに詳しいですが、現在は俳優を辞めてニッポン放送で総務部長をされているとか。最近、寅さんのシリーズとか吉永小百合主演の古い映画(「いつでも夢を」や「上を向いて歩こう」等)を見ると昔はあまり興味が沸かなかったのに、最近妙に気になる存在になり、最後までしっかりと鑑賞するようになりました。年を重ねるということはこういうことなのだなあと感じました。

P.S.4 少々分かりにくかったコ・ボーグ36EDのシステムチャートを分かりやすく更新しました。36EDによる投稿画像も凄い作例が届いていますので、明日以降の更新にご期待ください。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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