共通データ:コ・ボーグ36ED+絞りM57【7057】+60Φシステム+1.4倍テレコンバーターGR【7215】+キヤノンEOS50D ノートリミング 撮影:中西直樹様
<コ・ボーグ36EDモニターレポート中西さんのコメント>
こんにちは、中川さん。中西です。少し間が空きましたが、36EDレポート第10弾です。発売前に二桁に到達です。頑張りました!
今回は、睡蓮の咲く池へ出かけて作例を撮影してきました。撮影機材は、皆さんの声に押されて限定再生産された1.4倍テレコンバーターGRを使用しています。(製品版フードではなく、未だに延長筒なのが少し寂しいところですが・・・)
まず、一番初めに感じたのは、36ED+テレコンGRだと、ピントの山が非常にはっきり分かるということです。一応フォーカスエイド対応のマウントアダプタを装着していましたが、この組み合わせだと必要ないと感じるほどでした。さらに、200mm x 1.4 = 280mm(F7.8)になりますが、レンズ枚数が少ないせいか、ファインダーもとても明るく感じました。実際、フォーカスエイドも全く問題なく動作しました。(というか、少し絞っても余裕で動作します)あと、この組み合わせでも、十分軽くお散歩レンズになるという点も付け加えておきたいと思います。
ちなみに、今回撮影にいった場所は、個人的には、とても特別な所です。30万画素のコンパクトデジカメが発表されて、すぐに購入し、はまり込みました。画質がどんどん向上するのが楽しくて、毎年のようにデジカメを購入したり、コンテストの賞品でゲット(笑)しました。その際、テストもかねて、いつもこの場所を訪れていました。(冬は、雪が凄くて近づけませんが・・・)
しかし、EOS10Dが発売されてすぐに購入し使用し始めると、デジタル一眼の画質の素晴らしさに感動しコンパクトデジカメは作品作りには使用しなくなりました。デジタル一眼も何度かリプレースしましたが、ある程度ボディがよくなると、今度はレンズの限界を感じるようになり、正直あまり画質の向上を感じることができなくなりました。一般写真のコンテストで入選を重ねたこともあり、モチベーションが徐々に下がってきました。
さらに、Borgを購入して天体写真に本格復帰し、本気で天文誌の入選を目指すことを目標にしたので、一層、一般写真がおろそかになり、この場所を訪れることもなくなってしまいました。天体写真を本気ですると、かなりの気合がいります(笑)。しかし、Borg77EDⅡで天文ガイドの最優秀を2度いただいたので、少し気分の余裕もできました。
それで、Borgを使用して本格的に一般写真に復帰することにしました。星が完璧に点に写るBorgなら、一般写真では驚くべき写真が撮れるのでは、と感じだからです。それに、中川さんの素晴らしい野鳥の作例を見て、これは凄いと感じていました。実際に、自分でも撮影してみると、ブレやピントにさえ注意すれば、カメラレンズとは次元が違うBorgの写りに感動しました!
少し、話が長くなりましたが(笑)、このような経緯があって、数年ぶりに、睡蓮を撮影に行きました。これまでは標準ズームと望遠ズームで撮影していました。ただ、画素数ほどの写りではなくポヤッとして描写に不満がありました。今回は撮影前から、これまでとは違ったレベルの画質が保障されているので、モチベーションが非常に高いです!
デジカメに触り始めた頃の新鮮な喜びの時期に、再び戻れたようで、とても楽しい撮影でした!Borgで真剣に撮ると、心地よい疲れと共に、達成感を凄く感じることができます。もちろん、撮影が大変なだけで、撮影画像がダメなら、何のために頑張ったか分かりません・・・。Borgの場合は、頑張れば頑張るだけ、画像に反映されるところが、とてもうれしいです。やはり、マニュアルフォーカスとマニュアル絞りが、撮影の原点のように感じます。AFや自動露出に頼っていると、撮った感が希薄になってしまい作品に対する愛着も薄れるように感じます。
それで、撮影や作品が少しマンネリ化していると思われる方、そしてBorgを天体望遠鏡としてしか使用しておられない方に、ぜひ!ぜひ!ぜひ!Borgを野外に持ち出されて撮影されることをお勧めしたいと思います!
最後になりましたが、撮影した画像に関してです。当日は、光があまりなかったので、しっとりしたイメージですが(笑)とてもシャープに撮影できました。そして、色収差の少なさ(というか地上風景レベルではほとんど分かりません・・・)、ボケの美しさを、感じることができました。あと、他機種ではフルサイズ対応なので周辺光量が豊富です。周辺までボケが綺麗で口径食も、ほとんどありません。まあ、こちらに関しては、作例をご覧いただくほうがよいと思いますので、多くは語らないことにします(笑)
結論として、36ED+テレコンGRの組み合わせは、非常に素晴らしいと思います!専用補正レンズが出るまでは、周辺まで一番よく補正できるレンズではないでしょうか。今回の作例は、全てリサイズのみでノートリミングです。このように、APS-Cでは、事実上、普通に撮影できます。専用レンズはフラットナーということなので、別物と言えますし、やはり望遠のBorgとして、テレコンのGRは持っておくべきではないでしょうか?ほとんどのBorgに使用できますし、他ではフルサイズ対応ですし、お勧めです!
ただ、36EDとの組み合わせで、フラットな風景ではAPS-Cで周辺部が少しだけ流れるのも事実です。少し気になって購入に踏み切れない方々のために、こちらもレポートする予定です。あと、2013X2+0.7DGT+5DMarkⅡでも、同じ場所で作例を撮影しています。こちらも、後日レポートしますので、ぜひご期待ください。(少し時間がかかるかもしれませんが・・・)他にも、2013X2とテレコンGRの組み合わせ等、レポートしたいことは、まだまだありますので、ぜひお楽しみに(笑)
<中川コメント>
どれも実にシャープで驚きました。さすがは中西さん!第10弾のレポートで撮影もレポートも手慣れたものです。コ・ボーグ36EDは最短約2m~無限遠まで合焦しますので、1台あると撮影対象は無限にあります。楽しさも無限に広がります。システムも無限に広がります。コ・ボーグは夢のあるシステムなのです。弊社のスタッフFも小淵沢でコ・ボーグで中西さん張りの小粋な作品をモノにしてきました。中西さんの作品をみて、同じような対象をうまく撮っているなあと感心していました。過去の中西さんの9回分のレポートもご覧いただければ、コ・ボーグがいかに優れているかが改めてお分かりになるかと思います。
P.S.明日はいよいよ、コ・ボーグ36EDの価格を発表いたします。今日はセットの価格に先駆けて、パーツの価格を発表します。各パーツのページをご覧いただければ幸いです。予約開始は7月18日(木)0時(17日24時)~です。今回も直販はお受けいたしません。販売店へ18日0時(17日24時)以降にお申込ください。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
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