
個室を中心に構成された285系は、居住性に配慮して、極力室内の空間を確保するべく車両限界いっぱいに設計されており、車高は4090mm、車体幅は2935mmとなっています。特に車両限界上、断面が小さくなってしまう階下のスペースは、平屋車の車体裾に当たる部分を台枠の幅まで絞った後、そこから下部を外側に出っ張らせることで、空間を最大限に得られるように工夫されています。この構造は、後に登場した寝台特急「カシオペア」用のE26系客車にも採用されていますが、鋼製車体で滑らかな側面を持つ285系では、その独特な形状がより一層引き立っています。また、建築限界にはみ出さないよう車端部の側面は、わずかに内側に絞られており、製品ではこの部分も的確に再現しています。