miniBORG45ED(倒立)のレポート (最終回:小嶋様)

小嶋様から最終レポートを頂戴いたしました。
別項でも記しましたように、このレポート掲載を持ちまして今回のお貸出企画は終了とさせていただきます。ご協力いただいた皆様、誠にありがとうございました。また、レポートをご覧いただいた皆様にも厚く御礼申し上げます。

 


《初めに》
締切をとっくに過ぎているのに原稿(写真)が出来ず本日やっと提出します。ボーグの方々やその他の皆様、御迷惑を掛けて済みませんでした。他のモニターの皆様の素晴らしいレポートが次々と掲載され焦っていましたが、見切り発車?で提出します。「初心者が良く犯す過ち」の好例と御笑覧下さい。

1.使用機材

1)カメラ
オリンパス製 C-745 Ultra Zoom (以下「C-745」)
320万画素、焦点距離(35mmフィルム換算)38mm~380mm

2)アイピース

(株)笠井トレーディング製 UW-9(モニター貸与品、以下「UW-9」)
(株)ビクセン製 PL32mm(以下「PL32」)

3)眼視での使用時

基本は「鏡筒+正立プリズム+アイピース」です。
ミニボーグ45ED鏡筒【6145】

M57ヘリコイドDX【7758】

M57→M36.4AD NEW 【7364】

31.7ミリアイピースホルダーSS【7314】

45°正立プリズム31.7(ビクセン製)

アイピース(31.7mm径)

正立プリズムの必要とする光路長が長いので「出来るだけ光路長を短くする為」にこの組み合わせにしました。
ですが、実際に使用して見るとPL32ではドローチューブは最大長、ヘリコイドの目盛は真中、で合焦します。(M57延長筒の挿入も考えました。)
従ってアイピースの仕様の違いを考慮するとM57→M36.4ADは7364(薄型)では無く7522、アイピースホルダーは7314(薄型)では無く7317の組み合わせの方が使い易いかも知れません。
この組み合わせだとドローチューブの調整時に延長側/縮小側の双方に余裕が出来るので何かと便利だと思います。

4)撮影時(C-745でのコリメート法による撮影)
基本は「鏡筒+SD-1X+アイピース+カメラ」です。
ミニボーグ45ED鏡筒【6145】
(M57ヘリコイドDX【7758】を鏡筒の“途中”に挿入・接続)

M57/60延長筒(長さは適宜選択)

SD-1X【7410】

(アイピース)

M57→M55 AD【7406】

コンバージョンレンズアダプタ【CLA-4】(オリンパス?製)
s慫愀揚????橋愨∠???楮欠?f   ↓
カメラ(C-745)
ポイントはヘリコイドを“鏡筒前部”に移動した事です。
(梶様、御指導ありがとうございました。)
これで鏡筒の前後のバランスが改善されました。

5)撮影時(ニコン一眼レフでの拡大撮影/直焦撮影)
(アイピースまではC-745と同じ)

カメラマウントホルダーM【7000】

カメラマウント(ニコン用)【5003】

カメラ(ニコン F-801)

 

2.機材の失敗
手持ちのカメラは借用したUW-9では倍率が高過ぎるので、急遽PL32を購入する事になりました。“撮影は全てPL32を使用”しています。

3.カメラに関する失敗
ミニボーグに接続した状態での画像は、画面中心に丸い写野が写る状態でした。
ズームを最も望遠側に固定しないとフォーカスが合わないのです。(ズーム位置や望遠鏡のフォーカス調整の間違いでした。)
最近になって、ズームを望遠側から少し標準側に戻すとファーカスが合いケラレも無く写る事を発見しましたが、時既に遅しです。昨日は“銀塩”一眼レフ(ニコンF801)で月の撮影に挑戦しました。
フォーカスエイドは作動しませんでしたが手動で何とか合わせて写しました。アイピース込みでの合成F値は分りませんが、対物レンズがF値6.6ですし、F値が大きい(暗い)とフォーカスエイドが効かないのでしょうか?
結果はDPEの上がり待ちです。

4.天体観測での使用
1)観望
主にUW9(約33倍?)で観望しましたが、毎回リファレンス替わりに見るアルビレオはとても綺麗でした。
でもM31は5倍70mmのファインダーと余り違いません。(これは私の技量のせいですが。)
スバルはPL32mm(9倍)で丁度良い大きさで、☆がジャリジャリと見えてとても綺麗です。(双眼鏡で観望する人は雰囲気が分ると思いますが。)
月はUW9で丁度良い大きさです。
昨夜(9月30日)は16夜でしたがほぼ満月で、全体が見渡せながらもクレーターの凹凸も分り楽しかったです。

2)撮影
写真(月)を御覧下さい。

フォーカスが甘いのか、ブレてるのか、両方か。私にはとても難しいです。
カメラにお任せ(オートフォーカス、オート露出)では駄目なのでしょうか。
昨日やっと“四角の画像”を撮る事が出来た程度ですから、こんなもんでしょう。
こればかりは場数を踏むしかないようです。

5.地上での使用
1)野球(ナイター)観戦
ミニボーグと小型カメラ三脚を持参しましたが全然苦になりません。
ライト(右翼)側のポール下付近の席で観戦したのですがUW9(33倍)だとバッターがバットを振り回しても全体が視野に入りますし、キャッチャーのサインもハッキリ分ります。まるでテレビの野球中継のようで、これは使えます。

2)海遊び
写真を御覧下さい。

どちらs慫愀揚????橋愨∠???楮欠?fもぼやけた感じです。
これは海面の照り返しのせいかフォーカスが甘いからなのか良く分りません。
写真(海その1)は拡大すると看板の文字が読めます。
福岡の方は場所が分るかも?(宮地浜から津屋崎浜を撮っています。)
写真(海その2)も拡大するとセール(帆)の文字が読めます。
ウィンドサーフィンに詳しい方はセールのメーカーや型番が分るかも知れません。

3)動物園
写真を御覧下さい。

本来は併設の植物園で写真を撮りたかったのですが家族サービスの都合上動物園がメインとなりました。“円形画像”は当然失敗なのですが、この写真何故か気に入ってます。

6.フォーク式赤道儀
御免なさい、殆ど使っていません。
使用感などは(厚かましいですが)他の方のレポートを御参考になさって下さい。

7.今後の予定

1)眼視用望遠鏡としての使用
私にとって正立像は不可欠です。
正立プリズム使用時の像の悪化を懸念する方もいらっしゃいますが、「眼視&50倍以下」ではそれほど気にする必要も無いと思います。
またアイピースは他の天体望遠鏡のを流用できますので本当に便利です。
それとニコンのフィールドスコープ用アイピースも機会があれば試したいです。

2)撮影用としての使用
C-745ではやはり使い勝手が悪いですし、当方は他にデジカメを持ちません。
「一眼レフ用の300mm(F6.6)望遠レンズ」として使う事になりそうです。

3)ファインダーとしての使用
実はこれはモニターの前から考えていた事です。
私の望遠鏡は全て“手動導入”なのでファインダーを使う機会が多いのですが、手動導入では(特に私のような初心者レベルでは)ファインダーの見易さは使い易さに大きく影響します。
50mmファインダーの脚にそのまま入るようですので、早速検討してみます。
「45mmEDのファインダー」、ちょっと贅沢な気分です。

8.その他
早く植物園で花を撮りたいです。(花は鳥と違って動かないですから、ジックリと撮影出来そうですし。)
それと隣の県に温室で熱帯の蝶を放し飼い?にしている施設があるのでそれも撮影したいです。動くので難しそうですが。(人間の肩に停まったりする“人なつこい”蝶なんです!)

とりとめの無い文章、最後まで読んで下さりありがとうございました。

 


最終レポートありがとうございました。
お便りには台風での被害などについても書かれていて、とてもレポートが大変だったことが想像できました。一応期限付きのお約束でしたので、最後は慌ただしくご迷惑をかけてしまったようです。申し訳ありませんでした。

補足
頂戴したお写真は3点のみ掲載させていただきました。また、トリミングや正立化などの処理を行っています。

 

以上を持ちまして、今回のお貸出企画は無事終了とさせていただきます。
レポーターの皆様、レポートをお読みいただいた皆様、その他関係者各位に御礼申し上げます。

 

(梶)

初回レポート  最終レポート
ページトップへ戻る