miniBORG45ED(倒立)のレポート (初回:小嶋様)

45ED(倒立)のモニターレポートです。
当初のお申し込みはEMS付きでしたが、弊社の都合により倒立像タイプでお願いいたしました。

 


こちら(福岡市及び都市圏)では「平日夜は晴れるが週末は曇/雨」と言う最悪の状態ですのでなかなか使う機会がありませんが、第1回目のレポート締切が迫っていますので取り急ぎ報告します。

☆試用(使用)履歴
1)7月1日(木):機材受取&組立
曇天でしたので街灯などを見ただけで終わりました。
2)7月2日(金):月観望
曇天でしたが薄い雲を通して観望しました。
3)7月3日(土)の昼:海水浴場で使用
天気予報に反して晴れたので急遽家族で海遊びに行き、地上望遠鏡として使って見ました。
4)7月3日(土)の夜:天体観望
曇天でしたが雲の切れ目から月などを観望しました。

 

1.初めてミニボーグを見た印象
50mmファインダー位の大きさ(小ささ?)が印象的でした。
ですが眼視(撮影)出来る状態ではフード端~アイピース端で約40cmもあり、逆に大きいと感じました。(*1

 

2.感想
月を見るとシャープで収差も気にならないし、ミザールも分離しました。
実は、、、昼間に海岸で使って驚きました。
33倍で使いましたが、3km沖の船もハッキリ見えますし、ウィンドサーフィンのセールの色がとても鮮やかに見えました。この海岸ではいつも双眼鏡を使っているのですが、倍率の違い等条件が異なるのを考慮しても45EDには敵いません。

天頂からは直射日光、足元からは照り返し、のような場所ではフードや遮光環などによる迷光対策が有効なのでしょうか?とにかく地上望遠鏡としても秀逸と感じました。某社の地上望遠鏡(60mm径アクロマート)よりも断然良いです。(*2

 

3.気づいた点
M57ヘリコイドは後ろに延長筒/SD-1/アイピースをぶら下げると動きが渋くなります。特にデジカメを着けた時はかなり渋くなり、デジカメを少し持ち上げながらヘリコイドを回しました。(“DX版”では解決しそうです。)(*3

 

4.フォーク式赤道儀
わざわざ貸出して頂いたのに申訳無いのですが、実は殆ど使っていません。
45EDは軽量ですので市販の微動雲台でも十分ですし、「御気軽観望」にはカメラ用の微動雲台の方が使い易いのです。
また私に限れば、せいぜい50程度の倍率で使用するので、地上はもちろん天体を見る場合でも微動雲台で不足はありません。

 

5.今後のテーマ
まずは撮影をしなければなりません。
また、正立プリズムを装着して再度地上望遠鏡の実力を試してみたいです。

 

6.その他
あちこちと知人/組織に宣伝してます。
また、デジカメ&アダプター持参の人には貸出機材で写真撮影を体験してもらおうと考えています。(常識の範疇であれば良いですか?)

とりとめの無い文章、お許し下さい。

 


あいにくのお天気でレポートも大変だったことと思います。
今回のレポートでは、取り急ぎ目視について頂戴しました。


(*1)ミニボーグの大きさは、他のレポートにもあるように小型軽量です。
カメラを繋いでデジボーグシステムにとすると、細長さが目について変に長そうに見えてしまいます。全長40cm程度ですから、60mmクラスのフィールドスコープにカメラをセットした場合と殆ど変わらないです。また、地上プリズムの様なものを挿入することが出来れば、更に5cm程度短くすることも可能です。


(*2)ミザールという単語が出てきました。これは、星の名前です。二重星の一つで、2つの星が近距離に接近して寄り添う様に見えます。

また、双眼鏡との比較を頂いております。この場合、どの様な双眼鏡をお使いかはっきり分かりませんが、一般的なタイプは低倍率で使うためにレンズ性能が比較的低くなっています。また、内部にプリズムがあることもマイナスに働いていると思います。


(*3)ご指摘頂いたヘリコイドの渋さは、重量の増大に比例して発生する難しい問題です。今回の組合せの場合は、フロントヘリコイド(対物側にヘリコイドを置く)方法でかなり改善すると思います。ヘリコイドを前に移動することで、荷重は対物レンズのみになるので動作がかなりスムーズになります。

 

片持ちフォーク式赤道儀はまだお使いいただいていませんが、今後ご活用いただけることを期待しております。また、地上プリズムと組み合わせた撮影もされるようですので、この点も見逃せませんね。

 

 

(kaji)

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