■火星1 BORG107FL(試作品)
<中西さんの火星1へのコメント>
こんにちは、中川さん 中西です。BORG107FL公開レポート 第29弾・火星観望編です。今回は、かなり接近してきた火星を観望しました。 薄雲が少しありましたが、シーイングが落ち着く瞬間があり、真っ赤な火星に白い極冠や黒い模様がはっきり見えました。 火星は単位面積当たりの光量が多いので、比較的倍率をあげてもあまり暗くなりません。それで、シーイングがよければ思い切って倍率を上げてみると見やすくなります。
最近話題のビクセンHRアイピースを、先日、友達に借りる機会がありました。 思いっきり過剰倍率ですが、1.6mmで375倍まであげてみました。 107FLとHRアイピース共に優秀で、コントラストよく模様の詳細が見えました! BorgアッベOrが生産中止になったので、本格的な惑星・月の観望用に、HRアイピースをBorgブランドで出して欲しいくらいです(笑) 火星は地球のすぐ外側を回っている関係で約2年に一度しか接近しないので、ぜひ皆さんもお手持ちのBorgで観望してみてください!
続いて 107FL公開レポート 第30弾・火星撮影編です。 撮影機材は、BORG107FL(試作品)+V-Power+PowerMate5x+カラーWEBカメラです。 薄雲があって火星像が暗いので、今回もPowerMate5xを使用してみました。 (火星の高度が低く、ベランダも狭いので、アイピースでの拡大が、やりにくいのもあります・・) 低空でなかなかシーイングが安定しない中なので、107FLの能力は出し切れていませんが、大まかな模様を撮影できました。 解像度はシーイングの影響でそれなりですが、色収差の少ないフローライトのおかげか色は綺麗にでたと思います。 火星は明るいので、とりあえず写すだけなら簡単です。皆さんもまずは挑戦してみてください!
■木星1 BORG107FL(試作品)
<中西さんの木星1へのコメント>
こんにちは、中川さん 中西です。BORG107FL公開レポート 第27弾 木星観望編です。今回は、比較的シーイングもよく、とてもシャープな木星を観望できました。 しかも、ちょうどガリレオ衛星の影が木星本体を通過中でした。 しばらく見ていてると、どんどん移動していくのが分かります。ダイナミックな宇宙の鼓動に感動しました! 衛星の影は、太く濃い縞模様の上にありましたが、それでもくっきり分かり、107FLのコントラストのよさを再認識できました。
今回は、観望時の注意点を少しご紹介したいと思います。当日は、内外気温差が、かなりありました。 そのためか、107FLを出した直後は、いつもよりボケ気味な木星像でしたが、少し時間がたつと、いつもよりくっきりした像になっていました。 (シーイングの変化も、ある程度関係していたのかもしれません) 107FLは外見はコンパクトですが、レンズは107mm大口径フローライトなので、温度順応が必要な場合があることを、少し意識しておいたほうがよいかもしれません。
続いて第28弾 木星撮影編です。 撮影機材は、107FL + V-Power接眼部 + PowerMate 5x + カラーWEBカメラです(1分間の動画を6本合成) 107FLと他社のバローレンズの相性を確認するために、今回はテレビューのPowerMate 5xを使用してみました。いつものように、木星本体は自転をキャンセルして合成しています。 ただ、衛星の影は補正されていないので、6分間移動し影が少し細長くなっています。おかしいと言えばおかしいですが・・、衛星がかなり早く動いていることが実感できるのもよいかと思います。
Borg Or 5mm と比べて、拡大率は小さいですが、シーイングがよかったため、かなり詳細を写すことができました。 BORG125SDでの入選作品に並ぶことができたのでは?!と感じています。 今回も107FLの高性能に、またまた驚かされました。そして、他社の高性能バローレンズと相性がよいことも確認できました。 ただ、できればBorgに最適化された純正の高倍率・超高性能バローレンズが欲しいところですね!
■木星2 BORG107FL(試作品)
<中西さんの木星2へのコメント>
こんにちは、中川さん 中西です。BORG107FL公開レポート 第28弾 木星撮影編です。晴れたらできるだけ、107FLで木星の撮影に挑戦してきましたが、自宅のベランダからは難しくなってきました。 今期はシーイングがよい日が少なく、ボツになったカットのほうが遥かに多いですが、最後に公開できる作品がやっと撮れました。透明度が悪く像が暗いので、今回もPowerMate5xを使用しました。 同じ機材・似たような画像処理で、シーイングが変わると、どれくらい差が出るか参考にしてみて下さい(大きさを揃えていませんでしたが・・)
<中川総合コメント>
今日は火星最接近の日です。ようやくマスコミでも「スーパーマーズ」という言葉が出てくるほど話題になりましたが、前回の2003年の大接近の時に比べると全く盛り上がりに欠けた感じです。今回は2018年が大接近なので、次回に期待したいところです。そんな中でモニターの中西さんは、悪天候と低空、悪シーイングという悪条件にも関わらず、レポートを頑張っていただきました。お蔭様で開発中のBORG107FLで素晴らしい画像が得られています。ありがたいことです。木星、火星、土星と惑星たちが見ごろを迎えていますので、ぜひお手持ちのBORGで観察、撮影を楽しんでみてください。
P.S.まず、昨日のセールには多くのご注文をいただきまして、誠にありがとうございます。予告をしていなかったにも関わらず、まめにブログをチェックをされている方がこんなに多いとは正直驚きました。特にコ・ボーグ36EDのセットは大変好評でした。この場をお借りしてお礼申し上げます。このセットを入り口にボーグ沼に深く入り込んでいただけることを願っております。
P.S.2 入荷情報と品切れ情報です。品切れしていた接眼ヘリコイドS【4317】が入荷しました。惑星観察に最適なパーツです。特に観望会の必需品です。また、【7101】が品切れして次回入荷は6/中~の予定です。【7101】を使用しているセット品も一時的に在庫切れとなります。問題は31.7ミリ天頂プリズム【7318】の品切れです。次回入荷は何と9月の予定です。これにより、天体セットの2種【6029】と【6137】も品切れです。誠に申し訳ありません。ただ、地上プリズムEP-3【7779】なら在庫があります。正立で見えるので違和感が少なく、導入も楽なのが特徴です。今後ですが、特別企画品が増えるに従い、パーツの在庫管理が一層複雑化しております。単品で売れる数とセットで売れる数の予測が難しいため、今後も思わぬ品切れが起きる可能性があります。ご迷惑をおかけしますが、在庫のあるものはあるうちに入手を心がけていただけますと助かります。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
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