超高解像度月面 BORG107FL(試作品)+V-Power接眼部+Borg Or 9mm + モノクロWEBカメラ 1/15秒露光の15秒動画を30コマモザイク合成 撮影:中西直樹様
<撮影者のコメント>
107FL公開レポート第8弾・月撮影編です。月面観察の感動を、皆さんに言葉でお伝えするのはなかなか難しいです・・それで、どうぞ月齢6.3の全景作品をご覧下さい!(先日、簡易処理のトリミングが一部公開されています)
今回の機材は、107FL(試作品)+V-Power接眼部+Borg Or 9mm + モノクロWEBカメラです。1/15秒露光の15秒動画をなんと30コマモザイク合成しています(画像処理に苦労しました)
自分で言うのも何ですが・・、それにしても美しい月ですね。画像処理が完成してから、しばらくスクロールしながら眺めていました。この作例から、外観編でお伝えした107FLが125SDに匹敵?!するのでは、ということがご理解いただけるかと思います。ただ、これでも125SDのベストの作品にはまだ負けています。今後、シーイングや撮影条件などが完璧に揃えば、肉薄するか?並ぶこともできるのでは?と期待しています!
<中川コメント>
美しい月面です。実に美しい。BORG107FLってこんなに良く写るの?というほどよく写っています。ため息が出ます。パソコンの画面に釘付けになりました。細い谷、微小な二次クレーター、リンクルリッジ、ドームなどなど、写るべき地形が全て写りこんでいます。容量の関係でオリジナルをかなり縮小せざるを得ませんでしたが、オリジナルはすさまじい写りです。さすがは107FL、さすがは中西さんです。これからも期待しています。
■BORG125SD・107FL・89EDの使用時の状態の比較
<モニターの中西さんのコメント>
まずは、107FL公開レポート外観 編です。107FLと125SDと89EDを並べた写真をご覧下さい(真上から撮っているのではないので、完全に大きさを比べるのは難しいと思いますが・・)収納時の縮めた写真(下)と、実際の使用時に近い長さに伸ばした写真(上)を添付しています(89EDの80φ延長筒を2つはずしたら、ほぼ90FLと同じ大きさ)これで、大体の大きさのイメージが沸くかと思います。
<中川コメント>
使用時は3台ともほぼ同じ全長になります。一番長いはずの125SDが意外と短く感じます。
■BORG125SD・107FL・89EDの使用時の状態の比較
<モニターの中西さんのコメント>
107FLのレンズ直径は、125SDと90FLのちょうど中間になっています。ただ面積で言うと、107FLは90FLより125SDに近いです。(125SDは107FLの約1.36倍、107FLは90FLの約1.41倍)それなのに収納時、107FLは89EDよりも短く、90FLとほどんと同じ大きさになります。もちろん125SDとは比べるまでもありません。逆に使用時、107FLは125SDなみの風格があります(125SDのフードが比較的短いのも関係)。それでも重量は125SDよりかなり軽いです。
つまり、保管や持ち運び時は、90FLや89ED並みにもかかわらず、限りなく125SDに迫る口径と言えます!これで107FLの口径が、非常にバランスがよいということが、ご理解いただけるかと思います。もちろん90FLより多少重いですが、それでも、SXD2だと1kgのウェイトでバランスが十分とれます。しかも、SWAT350(まだ触ったこと無いですが・・)のようなポタ赤でも十分搭載できるとは驚きです。
<中川コメント>
これは超オドロキです。BORG107FLの収納時のコンパクトさときたら、なんですかコレ?というレベルです。これなら車を使わずに移動ができます。飛行機の手荷物にできます。大事なレンズを危ない目に遭わせることなく保管や移動が出来ます。2017年の北米日食はこれで決まりでしょう!中西さん、分かりやすい比較をありがとうございました。
今回の撮影機材 BORG107FL(試作品)+V-Power接眼部+ビクセン製SXD2赤道儀 撮影:中西直樹様
<モニターの中西さんのコメント>
こんにちは、中川さん。中西です。初の公開レポートです。107FLの実機を、CP+2016で見ることが出来なかった方もおられると思いますので、できるだけ詳細をお伝えしたいと思います。今回は上の月面撮影編と機材比較編と下の月面観望編と長文ですが、それだけ気合が入っていますので、どうぞお許し下さい。
まずは、月面観望編です。観望機材は、107FL試作品 + 各種エクステンダー・アイピースです。一般的に口径の2.5倍を超えると過剰倍率と言われます(107FLの場合は267倍以上が該当) ただ、Borgの場合とてもシャープなので、シーイングさえよければ過剰倍率以上にあげてもよく見えることが多いです。特に、月面は惑星よりコントラストが高いので、比較的高倍率に耐えることができますので、皆さんもお手持ちのBorgで思い切って高倍率に挑戦してみて下さい。観望当日は、シーイングが、まあまあよかったので、どんどん倍率を上げてみました。
もちろん、過剰倍率を超えていない時は、超シャープに見えました!続いて、340倍まであげてみましたが、シーイングがよい瞬間は結構シャープに見えます!さらに、半分冗談で600倍まであげてみました(笑)すると、かなり暗くなりましたが、シーイングがよくなる瞬間は意外とよく見えました。超シーイングがよければ結構使えるかもしれないと感じました(1年に何回あるか分かりませんが)普段は300倍くらいでも十分だと思いますが・・、いずれにしても、107mmの大口径フローライトで見る高倍率の月面は大迫力です!これだけでも107FLを所有する価値があると個人的には感じました。以上、よろしくお願いします。
<中川コメント>
中西さんの超気合の入ったスーパーレポートです。これだけの作例とレポートは相当な気合が必要です。それだけ強くひきつけるものがBORG107FLにはある証拠だと思います。私も試作品を使っていて想像していたよりも見えも写りもレベルが高いので、正直驚いているところです。これで価格が抑えられれば大ヒット間違いなしだと思うのですが、現在の試算ではそれなりの価格になりそうです。中西さん、これからは惑星も次々と見ごろ撮りごろになるので、月面に惑星にインパクトのある作例を期待しています!
P.S.今日は甲子園で撮影した55FL+7880の作例等を掲載予定でしたが、それらを全て吹き飛ばすインパクト大の中西スーパーレポートが届いたので、急遽予定を変更しました。まだ桜の満開には遠いようなので、明日は休日出勤をして溜まりに溜まった業務を一気に片付けようと目論んでいます。ブログの更新も予定しています。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
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