BORG WORLD 画像作例集

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エータカリーナ星雲 鏡筒:BORG55FL+7880セット 赤道儀:VixenAP(二軸仕様) カメラ:CanonEOS-X7i(SEO-SP4) 総露出:68分 撮影地:沖縄県石垣市(名蔵湾) 撮影者:千手正教様

<撮影者のコメント>
先日、いつもの様に石垣島に行って参りました。目的は、仕事関連での打ち合わせが中心でしたが、晴れ間を期待して撮影機材も持参。この時期、南十字星が撮影できるので、それらの撮影をと・・・。今回、スーツケースにVixenAP赤道儀と共にBORG55FL+7880を詰め込んで。。。

BORGは、コンパクトな上に性能が良いので飛行機移動での撮影には持って来いです。特に石垣島では、6月頃からリュウキュウアカショウビンも良く見れるので、昼夜共に楽しむ為にはBORGは旅の相棒となるでしょう。

で、本題ですが。今回、高度6度という低空で南中を迎えるエータカリーナ星雲にチャレンジして来ました。日本国内から写した方は少ないのではないかと思っています。私の知る限りでは、八重山星の会・通事安夫氏が銀塩時代に撮影したという記憶だけです。今回、条件の割には良く写った方だと思っております。GWと6月の梅雨明け時期にも仕事で石垣島滞在ですので、再チャレンジも計画中です!

<中川コメント>
何とまさかの石垣島からのエータカリーナ星雲です。これは驚きました。高度わずか6度!その割には実によく写っています。というか写りすぎです。石垣島の空が良すぎるのか?千手さんの腕が良すぎるのか?ハイスピード55が写りすぎるのか?おそらくそのすべてが揃ったのでしょう。千手さんには、今後も石垣島の星空の素晴らしさをハイスピード55を通してお届けいただく予定です。今回の作例を見るだけでも石垣島に出かけたくなりますね。オリオ~1.JPG
オリオン座中心部 2016/2/10 22:59~ 900秒(150秒×6 ISO1600) 撮影地:鳥取県大山町 大山町総合文化スポーツセンター
・Telescope : BORG 55FL D55mm f250mm Apochromatic refractor with reducer 0.8xDGQ55 f200mmF3.6
・Mount: Vixen SXP Equatorial mount
・Photographing Camera: Modified Canon EOS 6D by SEO-SP4
・Filter:HEUIB-II
・Auto Guider: LACERTA M-GEN 75mm
画像処理・StellaImage7 コンポジット、周辺減光補正、レベル調整 撮影者:古都浩朗様

<撮影者のコメント>
昨年末にハイスピード55を購入し、ようやくフォーカスも合うようになってまともな写真が撮れるようになりましたので、作品お送りいたします。オリオン座はほかの方も撮影されており似たような作品で申し訳ありません。フルサイズでは周辺部はわずかに流れます。F値が小さいためフォーカスは非常にシビアですが、決まれば星像はものすごくシャープですね。これからもこのセットでどんどん撮っていきたいと思います。

<中川コメント>
まずはCP+のバタバタで作例の掲載が大幅に遅れましたことをお詫びいたします。オリオンの中心部が見事に描写されています。発色も構図もお見事です。こういう天体写真を撮りたいんだという夢を上手に具現化されていると思います。フルサイズの四隅は非常にデリケートなので、よりシビアに撮影されるとさらに良くなると思います。ハイスピード55は春の星雲・星団の撮影にも向いていますので、これからもどんどん撮影していただければと思います。 DSCF0430_44_b_s_16-FL_b_l.jpg
おとめ座銀河団 マルカリアンの銀河鎖周辺 2016/02/11  00:20- BORG55FL+ DGQ55(7880)+LPR-N+FujiX-M1(ISO3200) 180秒露出 15コマ(JPG)コンポジット(ダーク減算無し)EM-200  鴨川市保台ダムにて
<撮影者のコメント>
おとめ座やかみのけ座付近には無数の銀河が存在しています。深遠の宇宙をのぞく窓となっている場所です。今回は55FLをその窓へ向けてみました。

おとめ座の「マルカリアンの銀河鎖」と呼ばれている有名な場所です。銀河鎖の主なメンバーはM84,M86,NCG4477,NGC4473,NGC4461,NGC4458,NGC4438,NGC4435という銀河たちです。鎖の中の7つの銀河は同じような動きをしているようですが、その他の銀河は偶然重なって見ているだけではないか、と言われています。

口径5.5cm 焦点距離200mmではこれらの銀河の表情を写すには短すぎますが、面白いようにたくさんの銀河が写り込みます。星図を見ながら銀河のナンバーを同定する作業もなかなか楽しいものです。比較的明るい銀河にはナンバーをふってみましたが、オリジナルサイズで見るとまだまだたくさんの銀河を見つけることができます。55FL+専用レデューサーの優秀さが分かる画像となりました。
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かみのけ座M100銀河周辺 2016/02/11  00:21- BORG55FL+ DGQ55(7880)+LPR-N+FujiX-M1(ISO3200) 180秒露出 10コマ(JPG)コンポジット(ダーク減算無し)EM-200  鴨川市保台ダムにて
<撮影者のコメント>
M100銀河は、ちょうど真上から渦巻きを見おろしている美しいSc型の渦巻銀河です。過去に5つの超新星が出現している銀河で、最近では2006年に出現しています。M99銀河もSc型の渦巻銀河ですが、渦巻きの方向が逆になっているのが分かります。こちらの銀河も過去に4つの超新星が見つかっています。

55FL+専用レデューサー+APS-Cの写角は6.4×4.3度で、こちらの画像はマルカリアンの銀河鎖周辺の画像と下1/3くらいが重なっています。銀河のナンバーはM天体のみをふりましたが、ほんとうにたくさんの銀河が写っています。

55FL+DGQ55(7880)F3.6は、焦点距離わずか200mmですが、そのフローライトレンズと専用レデューサーの性能が高いために深遠の小さな銀河の姿も確実に捉えることができます。最近の人気は赤い星雲を撮ることですが、55FLは赤い星雲から小さな銀河まで撮れる優秀なレンズを持っていること、それが使ってみてはっきりと分かりました。恐るべし55FL、小さな巨人です。

<中川コメント>
ベテランの浦辺さんからも2月に投稿をいただいていたのですが、CP+のバタバタでようやく掲載できました。掲載が遅れてしまい申し訳ありません。それにしても200mmでここまで春の星雲群が写るとは驚きです。これは楽しいですね。まるで星図を見るような楽しみがありますね。素晴らしいです。冬の星雲・星団はそろそろシーズンオフですが、春から夏の星雲・星団はこれからです。フォーシーズンで撮影を楽しめるのがハイスピード55の大きな魅力ですね。これからも投稿をお待ちしております。IMGP3969cc.jpgIMGP3986cc.jpg
カワセミ2態 撮影日:2016年2月6日(土) 撮影機材:55FL(直焦点)+絞りM75+K-3 ISO800 1/4000秒 撮影:笠井高明様

<撮影者のコメント>
中川さま。CP+のこの時期は多忙のようでBORGスタッフの方の健康が気になるのですが、是非とも健康管理に留意しご自愛下さい。

マンション住まいの長女が昔家で飼っていた愛犬と同じヨークシャーテリアと一緒に生活していたのですが、大規模修繕で大きな音がしたりベランダで作業して留守番の犬が吠えて仕方がないので実家に犬だけ居候しています。休みは朝一番MFのカワセミ観察を兼ねて犬の散歩に行くのですが、ついでに撮影がしたい願望にかられ55FLに1.7xAFテレコンを取付けショルダーに入れて出かけました。

現場に到着しショルダーを開けると、何とテレコンAFが入っていません。ダメもとで55FL直焦点で撮影をすることになってしまいましたが、いつもより画角が広くカワセミが米粒状態です。画角が広いので飛翔は撮影し易いのですが・・・結果は35mm換算375mmでF:4.5なので天気も良く絞りもF:8.0まで絞れて、思ったより結果は良かったです。1時間足らずでしたが、愛犬を抱きながら移動する姿を見て、笑いながら通り過ぎていく知り合いが居たこともレポートに付け加えます。55FLの素の性能の良さを再確認した1日でした。

<中川コメント>
笠井さんの投稿も掲載が遅くなり、申し訳ありませんでした。とにかく55FLの投稿が非常に多いです。天体からカワセミから風景まで、守備範囲が非常に広いのが、幅広い支持の理由だと思います。つぶしが利くので、1本持っていて損はないのです。このカワセミも55FLの軽さと明るさを生かして見事に捕食の瞬間を捉えました。U_mejiro.jpgU_Ise.jpgU_tools.jpg
撮影機材:奥・BORG55FL+7880+フジX-T1ボデー 中・50FL分割前鏡筒、手前:50FL用分割後鏡筒 撮影:U様

<撮影者のコメント>
中川様 BORGスタッフの皆様。お世話になります,東京都Uです。CP+も近づきお忙しいところと思いますがハイスピード55の星野写真以外の掲載が少ないので投稿してみることにしました。昨年末から最近までの写真になります.36EDから本格的に写真にのめり込んだせいもあるのですが,私には200mmはどこか安心なしっくりくる画角です

まず機材はカメラX-T1, 50FL(M57ヘリコイド,DX-SD), 55FL(0.8xRD, M57ヘリコイドLII,M57ヘリコイドSのダブルヘリコイド)となります。隣に500mLペットボトルをおいてみました。レンズのボリュームはペットボトル3本分,重さは2本分,これにカメラの重量(500gくらい)という感じです。

55FLも50FLもかなりの接近戦に対応でき,55FLは2m弱までフォーカス合いますが,レンズの素早い繰り出しにはLIIよりももっとピッチの大きいヘリコイドか,レデューサー(7880)に対応した新たなドローチューブが欲しくなります。

以下写真の説明です。(メジロは等倍切り出し)年末の伊勢神宮参道.圧縮効果もあって混み合った雰囲気が出ました.(縮小のみ)メジロまでは3mくらい.西日のおかげで細かいところまでよく写りました。まだまだうまく撮れそうなので今後も楽しみです.

ハイスピード55は鳥や花,風景などフィールドでも十分楽しめます。素の55FLでは結構暴れ馬というか,帰宅してPCで確かめるとなかなか綺麗に撮れてないことが多かったのですが,7110や7880を使うと画面の四隅まで綺麗に写る非常に使いやすいレンズになります。ただ,近い鳥はもちろん,少し離れていても結構フォーカス範囲が狭く,きっちりフォーカスのあった写真はいまだに少ないですがうまく撮れると病みつきです。

最新の高画素機なら400mmや500mmでなくて200mmのハイスピード55でかなり身軽にフィールドを回れそうですね(フルサイズにも対応してるし隙がないです)。

<中川コメント>
U様の投稿画像もようやく掲載できました。早く掲載したかったのですが、大幅に遅れてしまい申し訳ありません。200mmという画角は写真に目覚めた方には非常に好評な焦点距離です。望遠域なのに無理がないというところが味噌なのだと思います。U様もそこをうまく使いこなしており、ハイスピード55での撮影を楽しんでいる様子が目に浮かびます。DSCF1045s1.JPG
マンサク(2016/03/06) BORG55FL+7880+フジX-pro2ボデー ISO320 1/680秒 撮影:中川昇
DSCF1120s1.JPG
梅園(2016/03/06) BORG55FL+7880+フジX-pro2ボデー ISO1250 1/320秒 撮影:中川昇 DSCF1127s1.JPG
梅園(2016/03/06) BORG55FL+7880+フジX-pro2ボデー ISO1250 1/450秒 撮影:中川昇

<中川コメント>
55FLの最後はフジX-pro2による作例です。さすがに発色は非常に良いです。見た目に非常に近いです。飽きない描写です。高感度も非常に強いです。今週末はカワセミでテスト予定です。それにしてもBORG55FL+7880は万能レンズです。今週末は久しぶりに天気がよさそうです。55FLの出番かと思います。今月は決算で在庫を絞っておりますので、売れ筋の55FLの在庫もあと10数台です。今日の作例をみて、これは!と思った方は焦りましょう!早く機材に慣れることが早く春が来る唯一の方法です。いざ!ご決断を!

P.S.今日のブログは久しぶりに通常の作例画像掲載モードとなりました。やはりボーグブログは皆様の投稿で成り立っていると痛感します。皆様の撮影にかけた時間や情熱を思うと手を抜けません。私も気合を入れて本気でコメントを書きますので、今日のように量が多いと正直ぐったりします。でも心地の良い疲労感です。投稿画像はまだまだ山のようにいただいているので、順次掲載予定です。

P.S.2 花粉症が酷いです。頭痛に悩まされています。なかなか暇にならないので、かなり無理をしていますが、今月は決算なので頑張るしかありません。在庫が減ると棚卸が楽になるので、BORGスタッフをすこしでも楽にしてやろう!という奇特な方は、ぜひこの時期にご注文いただくとスタッフがすごく喜びます。

P.S.3 昨日から始まった引き伸ばしレンズセールはM42ヘリコイド単体と絞りM42の人気が高いですが、これはコ・ボーグユーザーからの引き合いが多いようです。M42関連のパーツはつぶしが利くので、この機会に入手されると後で入手しておいて良かったあと感じると思います。明日の08時までの期間限定です。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
 

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