BORG WORLD 画像作例集

ダイヤモンド富士_160211_SK.JPG
ダイヤモンド富士 2016年2月11日 2036+4565+7840+4520+4550+7110+5016+フジX-M1ボデー ISO200  1/2000秒 撮影:SK様 撮影地:多摩川二子橋公園近くの歩道
機材_SK.JPG
今回の撮影機材:2036+4565+7840+4520+4550+7110+5016+フジX-M1ボデー ISO200  1/2000秒 撮影:SK様

<撮影者のコメント>
中川様。お忙しい毎日と思いますが、お元気にお過ごしでしょうか。今月は、うまく都合が合わず遠征には行けませんでしたが、多摩川沿いに行き、コ・ボーグでダイヤモンド富士を撮影することができましたので、機材の写真と共に画像をお送りいたします。もしかすると、中川さんともニアミスしてましたでしょうか?多摩川沿いの歩道には、数十名のカメラマンがダイヤモンド富士狙いでスタンバイしていましたが、日の入りまで晴れてくれました。

ダイヤモンド富士は、昨年から何度かトライしていたのですが、関東地方から狙う場合、休日でないと動きづらい夕方の時間帯で、透明度よく、低空まで晴れていないと見えないので、なかなか難易度が高いです。機材は小回りのきくコ・ボーグ+スリムフラットナー、そしてこのブログで評判のフジX-M1を中古で入手したので、ミラーレスデビューです。やはりコンパクトなコ・ボーグにはミラーレスが似合いますね。私は、中川さんや達人の方々のように手持ちで構図を決める自信がないので、一般撮影用の軽い三脚を持参しました。EVFやOVFがないミラーレスの場合、構図が安定しないので、三脚や一脚があった方が便利な気がします。

多摩川からですと、ダイヤモンド富士を写すのに、コ・ボーグ+スリムフラットナー+APS-C(フルサイズで330ミリ相当)がちょうどいい画角ではないかと思います。富士山や前景はちょっと露出不足ですが、マンションやセメント工場など、あまり美しい前景ではないので、これくらいでよかったかと思っています。JPEG撮って出しです。富士山の手前に写っている鉄塔はシャープに写っていますので、ピントはまあまあでしょうか。天体撮影では、APS-Cサイズだと周辺減光が少し出ることがありますが、一般撮影では気にならないですね。口径36ミリでも、十分綺麗に写ってくれて、とても満足しています。SK

<中川コメント>
私も下記に掲載の通り、ダイヤモンド富士を狙いましたが、時間がなく下調べが不十分でずれてしまいました。SK様は見事にどまん中ですね。お見事です。SKさんも書かれている通り、ダイヤモンド富士はなかなか狙ってもうまくいかないことが多い現象で、私も過去に数回しか成功していません。昨日は最高のダイヤモンド富士日和で各地で多くの方が撮影されたようです。36EDはダイヤモンド富士の撮影にも適しています。P1100111s1.JPGP1100142s1.JPG
ダイヤモンド富士2態(2016/02/11) 36ED+7842+7110+パナソニックG7ボデー ISO200 1/2500秒 手持ち ノートリミング 撮影:中川昇 撮影地:二子玉川駅近くの橋の上
<中川コメント>
この日は休日出勤。15時30分で切り上げ、二子玉川駅へ。以前この駅でダイヤ富士を撮影したことがあって、その記憶で余裕をかましていたところ、マンションが建ちすぎて見晴らしが良くないことと、すごい人込みでとても撮影できる環境ではないことに気付き、ダイヤ富士10分前に急遽移動。近くの橋の上で何とか撮影出来ました。ただ、残念ながら見事に外しました。駅からは本当は今日が中央でした。それでもスリリングな現象なのと36EDで撮るのがとても楽しいので、これからも継続して撮影したいと思います。P1100221st.JPG
手持ち月面 BORG90FL+M75ヘリコイド試作品+パナソニックG7ボデー ISO200 1/320秒 手持ち 撮影:中川昇
<中川コメント>
試作品のM75ヘリコイドを使うとこの通り、90FLで月面の手持ち撮影が簡単にできます。ピントの山はハッキリわかります。これは使えます。107FLでも手持ちできそうです。というのも、今日BORG107FLの試作品がついに完成しました!CP+に間に合いました!人工星テストでも実にシャープ!しかも超カッコイイ!夢が広がります。回転花火星雲A2.jpg子持ち星雲A.jpg
星雲2態 BORG55FL+7880セット+EOSボデー+ビクセンポラリエ トリミング 撮影:中辻様(神奈川県大磯)
機材A.jpg

<撮影者のコメント>
中川様。毎日、ブログ楽しみにしています。今回、borg55FL+レデューサー7880セットで撮った子持ち星雲と回転花火星雲の写真を送らせていただきます。出来は良くないですが、北極星もあまりよく見えない大磯の自宅で、北東方面(平塚、横浜、東京等の光が相当ある。)を  狙った写真としては、まあまあかなと思っております。 初心者の私としては、これはすごいと感動しております。

いずれも ISO 800, 120秒のものを回転花火星雲は8枚、子持ち星雲は約50枚加算平均したものです。極端なトリミングをしていますが、かなり鮮明な画像になっていると思っています。(回転花火星雲は光害カットフィルターの装着を忘れましたので、少しおかしい色になっています。)機材の写真、躊躇したのですが、これから始められる方には参考になるかなと思い送ることにしました。

三脚は普通の写真用です。多少、頑丈です。これに取り付けてあるのが、テレスコ工作工房さんの微動雲台TK-ALZM3です。 この雲台は最初、ネジの多さに戸惑いました。しかし、ネジの機能を理解すると非常に使いやすいです。その上が、ビクセン簡易赤道儀ポラリエと、これをテレスコ工作工房さんが2軸系に改良したPCB-EQ2です。ポラリエには、テレスコ工作工房さんの極軸望遠鏡TK-PPF とビクセンポーラーメーターをつけています。

ポーラーメーターは大体の方向を見るには重要です。 ポラリエの右の穴から北極星が見えるようにポラリエをセットしろと書いてありますが、私の目では不可能です。 この機材を使って北軸を合わせることは必須です。 ただし、この極軸望遠鏡は、北極星以外に二つの星を合わせることになっていますが、私の家からの撮影では、北極星以外セットできません。それで北極星をセットして、あとは北斗七星かカシオペア座の方向を合わせるだけで、ほぼ十分でした。

ポラリエの上に自由雲台を載せて、カメラとborg55FL+レデューサー7880セットを装着します。borg は多少興味があったのですが、むつかしそうだったので、購入をためらっていました。"このセットとカメラマウントだけで撮影可能です。"という説明があったので、思い切って購入しました。 確かにこれだけで撮影可能でした。経験者から見ると、まだまだでしょうが、初心者としては非常に満足しております。(なお、カメラのミラーの前、borgとの間に、着脱可能な光害カットフィルターを装着しています。 )

同時に購入した6×30ファインダーBK(XY脚付)(0610)と鏡筒バンド60Φ(7060)もセットしてあります。ただし、位置がわかりやすい、例えばオリオン星雲などはファインダーがなくても大丈夫です。 borg55FL+レデューサー7880セットが200mmという比較的広い画角を持っていますので、大体の方向を合わせれば、目標をはずすことはありません。画角が広いので、当然、星雲は小さくしか写りませんが、画像が鮮明なので、大きくトリミングしても、比較的いい画像が得られます。

以上、私の機材の説明でした。わかりにくい説明で申し訳ありませんが、初心者の方に話す機会があれば、参考にしてください。borg 活用させていただいて、これからもおおいに楽しませていただきます。追加の質問ですが、borgの文字が変な角度を向いているのですが、セットの仕方が間違ってないか、教えてください。→中川回答:BORGロゴの向きのことだと思いますが、これで正常です。ロゴの向きはネジ込みが多いBORGの場合、事実上向きを揃えるのが不可能です。たまたま揃ったらきっと良いことがあると思います。DSCF0410_26_b_s_16-FL_b_l.jpg
「オリオン座三ツ星からオリオン星雲」2016/02/09 22:20- BORG55FL+専用レデューサー+FujiX-M1(ISO3200) 180秒露出 17コマ(JPG)コンポジット EM-200赤道儀 鴨川市江見海岸にて 撮影者:浦辺守様
<撮影者のコメント>
フィルム時代の200mm望遠レンズでよく撮られていた構図ですが、今回は無改造のフジX-M1で私のお手軽撮影としてはちょっと多めの露出をかけてみました。最近流行りの分子雲が写るかどうか、試してみました。55FL+専用レデューサーとX-M1のおかげで分子雲が写ってくれました。さらに露出をのばせば分子雲の色彩なども表現ができそうな感じがします。JPG画像処理、ダーク減算無しです。
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「とも座の散開星団M46・47周辺」 2016/02/09 21:40-  BORG55FL+専用レデューサー+FujiX-M1(ISO3200) 180秒露出  5コマ(JPG)コンポジット EM-200赤道儀 鴨川市江見海岸にて 撮影:浦辺守様
<撮影者のコメント>
おお犬座シリウスの東側の天の川の中にあり、肉眼でもその存在が分かる散開星団です。55FL+専用レデューサーの性能を見るには絶好の対象だと思います。画像の全面が星だらけとなり、周辺まで気持ちいい星像で撮れています。M46の中(と、言っても距離が違い、M46は5,900光年、2438は3,200光年)には小さな惑星状星雲NGC2438(11等級)もピクセル等倍にして見ると可愛らしく写っています。こちらもJPG画像処理、ダーク減算無しです。使えば使うほどその性能の良さに引き込まれるBORG55FLです。春の銀河群にも向けて見ましたので、後日送りたいと思います。

<中川コメント>
モニターの浦辺さんからの投稿です。地の利も生かしてハイスピード55の威力をまざまざと見せつけてくれています。特にM46・47はため息がでるほど美しい画像です。ハイスピードボーグはどうも春~夏の星雲・星団の撮影にも向いているようで、これからの季節にも最適なレンズとなりそうです。今日も55FLは良く売れました。今やBORGのドル箱商品に成長しています。

P.S.今日も超忙しかったです。投稿画像も山のように届いていますが、掲載が追い付きません。来週は本格的にCP+の準備に入りますので、さらに余裕がなくなります。その点ご了承ください。明日は107FLの試作品でカワセミの姿を激写する予定です。晴れれば、月も撮りたいところです。

P.S.2 昨日ご案内した新製品、マルチアルカスイス台座N【8992】の製品ページを更新しました。さらに製品の魅力が伝わる内容となっています。予約開始が2月17日、発売が2月20日の予定です。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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