勾玉星雲 光学系:BORG 77EDII + レデューサー0.72×DGQ【7872】 カメラ:EOS 6D(ローパスフィルター換装) ISO1600 6分×20枚撮影場所 山梨県 撮影日時:2015年12月8日 画像処理 RAP2:ダーク、フラット処理 CCDStack2:カラー化、コンポジット、デコンボリューション ステライメージ7:デジタル現像 Photoshop CC2015 :強調、色彩調整など 撮影:丸川様
<撮影者のコメント>
中川様。大変御無沙汰いたしております。今年は何故か新月期になると天候が悪くなるというパターンが多く、なかなか天体写真撮影ができませんでしたが、12月8日にようやく77EDII+0.72DGQ【7872】の組み合わせで撮影する機会を得ました。一応の仕上げを行なった画像を添付します。
撮影しての感想ですが、ジャスピンですと青ハロが目立つ傾向がありましたので、少しピントを外して撮影しています。そのため少しシャープさに欠けた画像となりました。もう少し経験を積めば、ハロをギリギリに抑えてピントを追い込むことができるかもしれませんが今後の課題にしたいと思います。周辺画像ですが、左上の星像が少し流れています。原因が光学的なものかスケアリングによるものかはこの画像からは判断できません。
<中川コメント>
丸川様には過去77EDII+7704の素晴らしい画像の投稿を何度もいただいておりました。ただ、残念ながら7704が生産中止になったため、レデューサー0.72DGQ【7872】と77EDIIの相性をテストしていただきたく、モニターをお願いしておりました。今回、そのレポートがあがってきましたので、ご紹介させていただきました。フォトコン入選経験の豊富な丸川様からみると、不満な点はあるかと思いますが、私的には十分な描写だと思います。レデューサー0.72DGQ【7872】は71FL・90FL専用レデューサーとうたっておりますが、対応外の77EDIIと50FLに関してもなかなかの相性を有しているといっても良いと思います。
2015年9月12日 共通データ:・撮影地:沖縄県石垣市 撮影鏡筒:BORG71FL+レデューサー0.72×DGQ【7872】 赤道儀:VixenAP(二軸仕様) カメラ:CanonEOS6D/SEO-SP4 総露出:60分(30秒×120枚) 撮影者:千手正教様
<撮影者のコメント>
中川様、いつもお世話になっております。少し遅くなりましたが、9月に沖縄県の離島、石垣島に撮影に行ってきました。石垣島は、仕事の関係で、昨年~今年に掛けて7回目の訪島でした。現地では、顔も知りも多く出来、空港でも「お~りと~り(いらっしゃいという意味)」ではなく「おかえり~」と声を掛けられる様になっています。
今回は、星撮仲間4人と共に石垣島に入り、現地で数名の撮影者と合流しての撮影会となりました。その中で、BORG71FL(レデューサー0.72×DGQ【7872】装着)で撮影したものを2点と撮影風景を1点お送りします。
M16・M17は、ナチュラルに、M8・M20は、少し散光星雲を強調させすぎてしまいましたかね?撮影風景は、KOWA-PROMINAR12㎜F1・8/MFT試作機で撮影したものです。BORG71FLとVixenAPの組み合わせは、とても軽くてコンパクトです。飛行機を使った移動撮影には、最良・・・いや最強の組み合わせではないでしょうか? 次回の訪島の際にもこの組み合わせを持参する予定です。
<中川コメント>
君津天文同好会の千手さんからずいぶん前に送付いただいていたレポートですが、ようやく掲載できました。掲載が遅れまして誠に申し訳ありませんでした。71FL+7872の相性がいかに優れているかが良くわかる画像です。千手さんは石垣島に頻繁に出かけられているので、これからも南の星々の写真を期待しています。
レデューサー0.72×DGQ【7872】 絶賛発売中!
<中川コメント>
いよいよ新月近くの週末を迎えました。しかも久しぶりに晴れそうな天気予報です。BORG50FL、71FL、77EDII、90FLをお持ちの方は、高性能レデューサーを入手する絶好のチャンスです。協栄産業東京店と大阪店には在庫がある可能性が高いです。
BORG55FL+レデューサー7880セット【6258】 次回入荷予定12/末~
<中川コメント>
12/19発売日入荷予定分完売のBORG55FL+レデューサー7880セット【6258】ですが、協栄産業さんの東京店様と大阪店様にはまだ余裕があるようです。カタリナ彗星も冬の星雲・星団も今なら間に合うかも?
絶賛検査中のBORG55FL対物レンズ
<中川コメント>
来週のBORG55FL+レデューサー7880セット【6258】の出荷を控え、55FL対物レンズを検査中です。1本1本、全品社内で人工星検査を行っています。倍率は100倍以上にあげて限界の性能を確認しています。厳しい検査を通ったレンズだけが出荷に回されます。安心のMADE IN JAPANです。こんなにシャープな200mmは世界中どこを探しても存在しません。
P.S.今週末はふたご座流星群が見られます。1年で一番明るい流れ星が多く飛ぶメジャーな流星群です。晴れそうなので、ぜひ夜空を見上げてみてください。詳細はこちらから。流れ星は見るだけでも面白く、撮影するとさらに面白いです。流れ星を見られると何だかとても得した気持ちになるのです。
P.S.2 昨日のカンブリア宮殿はビクセンさんの巻でしたが、面白かったです。そもそも私は1984年に新卒でビクセンに入社しました。営業の他、観望会や講習会もこなしました。入社の3年前からは、ビクセンのアルバイトでビクセンの望遠鏡を販売していました。都合6年間お世話になりました。もう35年も前の話ですが、今の私の基礎はこのビクセンさんでの6年間を抜きには語れません。その辺の話はこちらから。なので、まずは懐かしかったです。
P.S.3 当時の新妻専務の息子さんが今の新妻社長。当時の私の後輩が取締役で登場していたりと縁のある方も登場していました。特に印象に残った場面は2つ。1つは天体望遠鏡のレンズの検査の場面です。エアコンを切って人工星で1本1本検査をしていた場面です。ああ、BORGと同じだ!と妙に親近感を覚えました。手を抜かず、1本1本丁寧に検査する姿勢。この姿勢があれば信頼できます。
P.S.4 もうひとつは、一番興味のあったイベントでの対応です。先日も書きましたが、天体観望のイベントはとにかく手がかかります。その割に天気の問題もあり、短期的なリターンはあまり期待できないはずなのです。番組をみて謎が解けました。そもそもイベントですぐに元を取ろうとはしていない、ということです。これはある意味正解。ある意味業界最大手のビクセンさんだからこそ出来る余裕とみることができると思います。
P.S.5 さらに、いきなり天体望遠鏡をすすめずに、まずは小型の双眼鏡をすすめる。これもある意味正解。ある意味業界最大手のビクセンさんだからこそ出来る余裕でしょう。さすがです。それほど天体望遠鏡をいきなる売るのは難しいのです。正確に言うと売ることはできても続かないのです。そこにビクセンさんは気付いているということだと思います。
P.S.6 いずれにしても、こういう普及活動は短期的なリターンを期待したらできません。業界の雄、ビクセンさんがこういう活動を地道にやっていただけるから、我々中小メーカーはやっていけるわけです。感謝しなくてはいけないと改めて思いました。そういう意味でBORGも地道に天体を普及する活動を継続していかなくてはいけないと感じました。明日はその地道な活動のひとつ、修理対応で休日出勤です。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
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