■撮影データ　2015年11月6日5時55分07秒～　ボーグ 90FL＋ボーグ1.4×テレコンGR【7215】＋ケンコー3×テレプラス＋エクステンションチューブ （合成焦点距離／2670mm　F29.6）　キヤノン EOS 6D　ISO400　1/15秒×40枚　RegiStax6でスタック　Photoshopで画像処理　SWAT-350にて自動追尾　撮影地 東京都目黒区　撮影者：加曽利様（SWAT）

＜撮影者のコメント＞
事前の天気予報は曇りでしたので、今朝はまったく撮影する気もなく、3日ぶりにゆっくり寝られると思っていたのですが、連日の早起きのせいか、はたまた歳のせいか、5時半過ぎに自然に目が覚めました。このところ、シャープな月面写真をものにしていたので、やはり天気が気になります。「まぁ曇りだろうな」と思いながら窓を開けて空を見上げると、薄明の中に綺麗なお月様と惑星たちが美しく輝いているではありませんか。「おぉ～、こりゃ撮るしかない！」あわてて撮影準備を始めました。

いつもなら、寝る前に機材の準備を終えておき、起きたらピントを合わせてシャッターを切るだけにしているのですが、今朝は何の準備もしてません。しかも空はどんどん明るくなってきます。こんな時は軽量コンパクトなポータブル赤道儀SWAT＆ボーグが最適です。起床からシャッターを押すまで、わずかに15分でした。（笑）　昨日のブログに書きましたけど、フローライトの温度変化でピントがずれてくるのも覚悟でまずはシャッターを押しました。ドタバタ撮影でしたが、シーイングも良好で、またまたシャープな月面に仕上がりました。

＜中川コメント＞
加曽利さんがいかにBORG90FLでの月面撮影にはまってしまったのかを如実に物語る作品です。この月面は義務では撮れません。楽しいから面白いからワクワクするから、これだけ連日撮影を継続できるわけです。無理をしていない、それは90FL＋SWAT-350の組み合わせがお手軽なお蔭です。これは重要な要素です。

画像を細かく見ていくと、ヒッパルス谷という3本の平行谷が画面下側の欠け際にシャープに写っています。この谷がシャープに写ると合格です。画面上側には虹の入り江という月面随一の名所がシャープに写っています。これも合格です。お蔭様で目の保養になりました。こうなったら新月まで連続して追いかけてみてください！

P.S.今日もご注文とお問い合わせが多く、11月は好調です。新製品の発売準備も忙しく、お蔭様でこの週末は両日とも休日出勤となりそうです。これは新製品を少しでも早く、確実にお届けするためのものです。新製品の情報発信も予定していますので、大変勝手ながらその作業に専念させていただけると助かります。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。