BORG WORLD 画像作例集

網状星雲AOO合成(55FL 0.8x Hα10分x16 OⅢ 10分x9)s.jpg
網状星雲  BORG55FL+55FL専用レデューサー(0.8x 試作品)+ST-8300M 撮影:中西直樹様55FL(36ED SXD2).jpg
今回の撮影機材 BORG55FL+55FL専用レデューサー(0.8x 試作品)+ST-8300M+ビクセンSXD2赤道儀 ガイド鏡:コ・ボーグ36ED 撮影:中西直樹様

<撮影者のコメント>
こんにちは、中川さん。中西です。55FLレポート第8弾 網状星雲 AOO撮影編です。機材は、55FL+新型レデューサー(0.8x 試作品)+ST-8300Mです。

先日のレポートでは、網状星雲をHαフィルターで撮影しました。今回は、同じ構図でOⅢフィルターを使用し撮影しました。OⅢフィルターは、酸素イオンの放つ青緑の光のみ透過します。OⅢも非常に狭い帯域を通すフィルターなので、Hαほどではないですが、比較的光害地でも撮影しやすいです。

網状星雲は、HαとOⅢの成分が多いので、この二つのフィルターで撮影したものを合成すると、擬似カラーにすることができます(ハッブル宇宙望遠鏡のSAO合成などが有名ですね)。今回は、RにHα、G・BにOⅢを割り当てる、AOO合成という手法を用いました。この合成方法は、SAOより比較的、RGBに近い配色になります(星の色は多少おかしくなりますが・・)

露出時間は、先日撮影したHαが10分x16枚、今回撮影したOⅢが10分x9枚です。HαやOⅢなどの狭帯域フィルターは、光量が減るので、どうしても露出不足になりがちです。それでも、55FL+新型レデューサーがF3.6と非常に明るいおかげで、何とか作品に仕上げることができました。暗部にノイズは多いですが、シャープな55FLのおかげで、フィラメントの構造が細部までよく分かります!

先日レポートしたように、55FL+新型レデューサーはフルサイズ対応なので、フォーサーズフォーマットで撮影するのは少しもったいな気もします。ただ、非常にシャープなので、微細ピッチの小さいフォーマットで撮影するのも実はとても得意です。ということは、微細ピッチのフルサイズが一番よいということになりますが、とてもお高いので・・。最近、はやりのNikon D810Aで撮ってみたいですねー。

<中川コメント>
モニターの中西さんによる55FL+専用レデューサー0.8×による網状星雲のカラー画像です。私、この作品好きです。とても気に入りました。なぜか癒されます。様々な理由があるかと思うのですが、ひとつの要因は光量がフラットで目に優しいからではないかと推測します。見ていて飽きないのです。また、星像がシャープできれいな真円であることも後押ししていると思います。今日も55FLのレデューサーの打ち合わせを設計者と行いましたが、とても実のある打ち合わせとなりました。すでに量産体制に入っていますので、発売まで今しばらくお待ちいただければ、年末までには55FLユーザーの方は幸せになれるかと思います。ご期待下さい。

P.S.パナソニックGX8ですが、BORGとの相性が非常に良いので、他のデジカメと比べてどれだけよいかを室内で野鳥の羽毛を使用して比較テストを開始しています。屋外と違って安定したテスト結果が出てくるので、比較はしやすいと思います。そのうち結果を公開したいと考えています。

P.S.2 また、天体用としてはフジのX-M1が天体写真仲間の間でちょっとしたブームとなっています。リモコンの問題が少し引っかかっていますが、後は晴れ間を待つのみです。天気に振り回されすぎの昨今ですが、やる気だけはあるので、今後が楽しみです。

P.S.3 本日から、BORGのサイトの価格表示が基本的に税別表示となりました。一部税込表示もありますが、順次税別表示に切り替える予定です。ご了承ください。直販の注文フォーマットでは税込表示で表示されますので、ご注意ください。また、本日夕方、BORGのサイトがつながりにくくなりましたことをお詫びいたします。尚、明日の午後は半休をいただきますので、ブログの更新はない予定です。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。 

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