BORG WORLD 画像作例集

90FL(1.08DG アンドロメダ)s2.jpg
アンドロメダ大星雲 BORG90FL+マルチフラットナー1.08×DG【7108】+モノクロ:ST-8300M(5分 x 125枚、合計10時間25分)、カラー:ST-8300C(5分 x 24枚、合計2時間 撮影:中西直樹様

<モニターの中西さんのレポート>
こんにちは、中川さん。中西です。90FLレポート第21弾 アンドロメダ大星雲撮影編です。

今回は、90FL(二次試作品)+1.08DGで、アンドロメダ大星雲を撮影しました。ただ撮影は結構大変でした・・・。天気がなかなか安定せず、設置してもあまり撮れない日が続きました。正直、何晩設置したか覚えていません・・・。それでも、意地になって雲間を狙って地道に露光し、最終的には12時間以上、撮影しました。(2台体制で撮影すれば、もっと簡単でしたが・・・)

モノクロは、ST-8300M(5分 x 125枚、合計10時間25分)、カラーはST-8300C(5分 x 24枚、合計2時間)です。透明度は比較的よく、光害地の自宅からの撮影にしては頑張ったと思います。もちろん、90FLのコントラストの高さにも助けられました!

新型レデューサー90FL用の試作品が届く前でしたので、今回は1.08DGでの撮影でした。そのため、淡い部分の描写はそれなりだと思いますが、焦点距離が長く、迫力あるアンドロメダ大星雲になりました。毎年のように撮影していますが、個人的には過去最高のアンドロメダ大星雲だと思います。CP+2015で、大パネルにしても、ぜんぜんOKだと思います。90FLのシャープさのおかげで、特に星雲の明暗模様や細かいディテールが圧巻です!

正直、暗い空だと、光害地に比べてはるかにS/N比がよいので、こんなに露出しなくても大丈夫です。光害地で同じレベルの画像を得ようとすると数倍の露出が必要です。しかし、逆に言うと数倍の露出をかけるだけで、市街地でも素晴らしい作品が撮れるということです。

とりわけ、自宅で撮影する場合は、怪しい天気でもとりあえず機材を設置することができます(それでも撮れないと、やはり凹みますが・・・)。さらに安定して撮れている時は、別の用事もできますので、一石二鳥?です。つまり、合計露出時間は非常に長くても、遠征する手間より結局は楽?かもしれません。(もちろん、時には、遠征して満点の星空を見たいですが・・・)

ぜひ、光害地にお住まいの方々も、あきらめずにBorgで星雲・星団の撮影に挑戦してみてください。きっと、思った以上に写るので、驚かれますよ!(ある程度の画像処理は必要となりますが、ネットでたくさん情報があります)

あと、皆様お待ちかねの90FL用新型レデューサーの試作品ですが、EOS5DMarkⅡでテスト撮影したところ、フルサイズ周辺まで素晴らしい性能でした!まだテスト段階ですが、後日、作例を撮影する予定ですので、しばらくお待ちください。 以上、よろしくお願いします。

<中川コメント>
モニターの中西さんの作例です。いつもながら見事な写りです。これが広島市の光害地の自宅からの撮影だとはにわかには信じられないほどの写りの良さです。90FLの潜在能力の高さと中西さんの腕の確かさと粘りとが合わさって素晴らしい作品となっています。ここまで写ると分かっていれば、あとはそこを目指すのみ。多くの方に勇気を与える作品だと思います。さすがは中西さんです。

P.S.ボーグユーザーからは連日投稿画像がたくさん届いています。ありがたいことです。ただし、中川の長期休暇の影響もあり、業務が山のように溜まってしまい、しかもここへきて様々な疲れがどどっときてしまい、あまり体調がよくありません。というわけで、言い訳がましいのですが、投稿画像の掲載は大幅に遅れています。まだかまだかとお待ちの方は今しばらくお待ちください。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

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