プレーリードッグ BORG89ED+絞りM75+BU-1+X1.4テレコン+X-T1ボデー 撮影:小原玲様
<小原先生のコメント>今回の取材のベストショットだと思います。
小原先生とBORG89ED+絞りM75+BU-1+フジX-T1ボデー
<小原先生のコメント>
撮影風景です。プレーリードッグは警戒心がとても強い動物なので、車をブラインドがわりにして撮影します。
<中川コメント>
小原先生からプレーリードッグの取材の様子と作例画像を送付いただきました。前回掲載の作品を含めて、89EDを見事に使いこなされています。有難いことです。小原先生の作品からは被写体をよく観察されていることが良く分かります。被写体に深い愛情を感じていることが伝わってくるのです。
今回の椋野さんの作例の撮影機材:コ・ボーグ36ED+絞りM42P1+7842+M57ヘリコイドLIIなど+E-P5ボデー
<モニターの椋野さんのレポート>
中川様、お世話になります。椋野です。
コ・ボーグのレポート第二弾を送付させて頂きます。前回のレポートは使い始め初日で、「生活を一変させる予感がします」と書きましたが、その通りでした。もう雨が降ろうが、どこに行こうが、常に持ち歩いています。愛着が湧くツールは「意味もなく常に横に置いておきたい」と思うものですが、コ・ボーグはまさにそんなレンズです。
平日でも気軽に持ち歩き、何気ないシーンに遭遇した時「さっと出して」「さっと撮る」、その象徴がスズメの親子の餌やりのシーンでした。この時期私はこのシーンが一番楽しみなのですが、週末だけの鳥撮りではなかなか遭遇しません。しかし、先日街を歩いているとスズメのヒナがいて、近くに親もいたことから「ひょっとして」と思った瞬間には通勤カバンの中のコ・ボーグに手が伸びていて、狙っていました。今季初撮りです。
続いてZOO BORGこと動物園で使うコ・ボーグですが、またしても「なんだ、このレンズ・・・」と思った写真を何点か添付致します。上野動物園での写真です。
アカショウビン、カワセミは室内、ガラス越しという厳しい環境でSSは1/100秒〜1/200秒です。しかし驚くほど細かい羽毛が写っていました。また上野動物園では暗所コーナーにいるミーアキャットが大好きで、「ミーアキャットと言えばこのポーズ」という姿をよく見せてくれます。しかし、暗い部屋、これもガラス越しという環境のため、今までカメラレンズメーカーのレンズで何度もトライしてきたのですが、あまり満足行きませんでした。それがコ・ボーグで撮ると、あっさり「これが撮りたかった」という写真になりました。
動物園にいる鳥は場所がガラス越し・暗いということを除けば、近付けるし、あまり動かないので落ち着いてピントを狙えるしと、いい練習になります。レンズの限界に挑戦する絶好の機会だと思います。
では野性の鳥はどうなのかということで、カルガモのヒナの写真をお送りします。これは私が勝手にサラボーグ(サラリーマンの味方ボーグ)と呼んでいる、毎朝通勤前に近くの小川を回っている時に撮った写真です。朝6時半ぐらいです。濡れている毛と濡れていない毛、双方を実に綺麗に写し取ってくれています。
私のブログの方では毎日のようにサラボーグ写真をアップしているのですが、共感して頂けるサラリーマンも結構いらっしゃるようでコ・ボーグの導入検討を始めているという連絡を数名から頂いています。決して誇張ではなく、味気ない通勤路が一変します。
EDにしろ、フローライトにしろ、BORGレンズは鳥や動物の毛が本当に細く、優しく、繊細に描画してくれます。これはもう「惚れるな」という方が無理です。
なお、今の私のシステムはミニドロチューブをM57ヘリコイドLIIに置き換えています。使い慣れたヘリコイドを使いたかったためで、今M57ヘリコイドをお持ちの方はコ・ボーグでも換装して試してみることをぜひオススメします。ヘリコイドの前と後ろに[7524]と[7523]を付け足すだけですぐに使えます。
M57ヘリコイドについて今更ながら本当によくできたパーツだと思います。これに慣れるとカメラレンズメーカーのレンズでマニュアルフォーカスをしようとは思いません。トルクと言うのでしょうか、ピントリングが軽すぎてスカスカで、とてもではないですが厳密なピント合わせをしようという気にすらなりません。その点M57ヘリコイドはトルクの調整、半径が絶妙で「BORGはこういうところで決して手を抜かないんだな」と毎日のように感じています。
いよいよ引伸ばしレンズBORG50mmF2.8の発売ですね。私も購入するつもりです。短いのから長いのまでラインナップが豊富になりましたね。次は50-100mmレンジのフローライトレンズでしょうか(笑)実はBORG仲間でも「100-200mm前後でフローライトレンズを作ってくれないかなぁ」という声が意外と多く、コ・ボーグの威力を毎日味わっている人間からすると「これでフローライトになったら、どれだけ凄いんだろう」って妄想しています。
追伸:先日の「第一回BORGを触ってみよう会」のブログ記事ですが、通常の記事に比べてページ別アクセス数が3倍以上になっています。これはBORGブログでもリンクを貼って頂いたおかげもあると思いますが、何より「BORGに興味がある」人が多いという証拠なのかなと思っています。私自身コ・ボーグを毎日使うようになって実は後悔をしています。「発売時に買っておくべきだった」と。去年の発売から約10ヶ月、コ・ボーグがあればもっと楽しい生活が送れたのにという後悔です。今BORGを検討されている方は「もっと早く入手しておくべきだった」という同様の思いをされないように、まずは手に取ってみて欲しいと心から思っています。間違いなくBORGのある生活は人を幸せにします。
<中川コメント>
椋野さん、前回にもましてコ・ボーグ36EDのいいところにスポットを当てていただき、ありがとうございます。椋野さんの感想は、私がふだんコ・ボーグを使っていて感じていることそのものですが、やはりメーカーの担当者が褒めるよりも、モニターの方が褒めた方が説得力があります。分かりやすい表現で、これからBORGを買おうと考えている方にはとても参考になるかと思います。本当に有難いことです。
写りが良いことはもちろん重要なのですが、コ・ボーグを使うことにより、生活に潤いが出て人生が楽しくなる、張り合いが出る、ハッピーになる、というそのことが何よりも大事です。「BORGを通して幸せになって欲しい」。それがBORGスタッフの根源的な願いです。そのためのアプローチは人それぞれで、正解はないのだと思います。解像力にもカスタマイズにもBORGそのものにも幸せの種が潜んでいるのだと思います。特にコ・ボーグ36EDは、BORGの入門機として、さらに上のBORGにアップグレードして欲しいという思いを込めて開発したものです。多くの方に使っていただき、この満足感、充実感、幸福感をとことん味わっていただければ嬉しく思います。
コ・ボーグ36EDの記事が掲載されているムック本:達人が伝授する花火撮影のバイブル「デジタルカメラ超・花火撮影術 プロに学ぶ作例・機材・テクニック」を発売!
<中川コメント>ついにBORGが花火撮影にも進出!高い評価を受けています。
ソニーα7s+M42ヘリコイドシステム+BORG50mmF2.8→開放 ISO64000 1/30秒 高感度NR入 手持ち 撮影:中川昇 自宅窓から
<中川コメント>
どうしてもやってみたかった手持ち星野写真。梅雨の夜のわずかな雲間から覗いた貴重な星空をISO64000、1/30秒、手持ち撮影で写してみました。結果はこの通り、わし座、や座、いるか座などがはっきり写りました。驚くべきは、α7sのEVF越しに星がたくさん見えることで、ここに写っている星はほとんどきれいに目で見えます。なので、手持ちで写るはずです。
ということは、BORGに接続して星雲をEVF越しにみたら、淡い星雲・星団もかなり見えることになります。目のドーピングという感じです。空の暗いところで撮影したらどんなことになるのか?BORG50mmF2.8は、引伸ばしレンズなので特に天体用として開発したわけではありませんが、この作例の通り、使えます。有利な点はレンズが軽くて小さいので、ナノトラッカーのような小型の赤道儀とマッチングがよく、赤道儀への負担が少ないので搭載しやすいということです。BORG50mmF2.8は協栄産業東京店で今日から展示を開始しました。現物を見ることが可能です。週末は天気が持てば、α7sで野鳥撮影にもチャレンジしてみたいと思います。
滝本のヒメボタル 2014年6月24日 BORG71FL+AC3×2+D800ボデー 撮影:池之内様
滝本のヒメボタル 2014年6月25日 BORG71FL+AC3×2+D800ボデー 撮影:池之内様
今回の撮影機材:BORG71FL【6171】改造+AC3×2+D800ボデー 撮影:池之内様
<撮影者のコメント>
中川 様。池之内です・・・おはよう御座います♪
松山市では「滝本のヒメボタル」が は6月10日から舞いはじめましたが、昨夜はBORG71FL+AC#3×2個とニコンD800にて撮影しました、切れのいい画が撮影できました。(今季の空は曇りが多く、ヒメボタルは過小でいけません)
撮影ポイントは山の辺の道からで、ヒメボタルまで25mと決め、ヒメボタル群を220mmF3.0相当のボーグ望遠撮影システムで撮影。
*(BORG71FL(WH)金属鏡筒S【6171】改造)
① MモードのJPEG、ピントはMFで25m先のほたる群。
② ホワイトバランス(WB):3300K ③ ISO:25600
④ シャッタースピード:20秒間 F:3.0
⑤ リモートコントローラー :有
⑥ 50~300コマのコンポジ(後合成)撮影:比較明合成フリーソフト SiriusComp
<中川コメント>
ヒメボタルきれいですね。BORG71FLの狭い視野にこれだけ写るということは、よほど多いのでしょう。池之内さん、いつもありがとうございます。ただ、この画像は多くのコマを重ねていますので、実際にこうみえるわけではありません。中には誤解する方がおられるので、お断りをしておきます。個人的には、ホタル撮影は1枚のコマだけで長時間露出をする手法が好きですが、複数のコマを重ねる方法はインパクトがあるので、ホタル撮影人口を増やすには良い方法だと思います。撮影手法は人それぞれですが、基本にホタルに対する愛情があることが重要だと思います。
P.S.来週の30日(月)は6月の締め日であると共に、第一四半期の締めでもあります。どうかBORGを買おうか迷っている方は、この週末にご決断いただけるとBORGスタッフも喜びます。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。