画像1:ペンシルボーグ25+60Φシステム+E-PL5ボデー+ナノトラッカー+アングルプレート35 撮影:田代裕三様
<撮影者のコメント>
まずは、フィルターBOXを使おうとしましたが、フードの先はネジがないように感じたので、「短時間なら」とリスク覚悟で対物レンズ直後にフィルターBOXを置きました。ただ、M57ヘリコイドSとの組み合わせではDZ-1でピントが出なかったので、やむなく2インチホルダーMと鏡筒バンドの組み合わせで、カメラ雲台に載せました。ベースはナノトラです。
画像2:ペンシルボーグ25+60Φシステム+E-PL5ボデー 撮影:田代裕三様
画像3:ペンシルボーグ25+60Φシステム+E-PL5ボデー+ナノトラッカー+アングルプレート35 撮影:田代裕三様
<撮影者のコメント>
手持ちの52mmのフィルターがD4(御社製品です!)しかなかったため、ND8を組み合わせてもE-PL5の最低感度であるISO200で1/4000秒しか切れず、露出のコントロールはできませんでした。また、雲台に微動がないため、太陽を写野に入れるのも一苦労で、外出の予定もあり時間もなかったので、ピントを変えてみる余裕もなく、後で見ても、あまりよいできではありませんでした。フィルターは、少し熱くなっている感じで、長時間はつらそうでした。写真はトリミングしています。
画像4:ペンシルボーグ25+60Φシステム+E-PL5ボデー+片持ちフォーク式赤道儀+ナノトラッカー+アングルプレート35 撮影:田代裕三様
<撮影者のコメント>
夜になって、「沼地」をあさってみて、やっぱりD5フィルター(58mmはm社製です。すみません)を使いたい、と思って色々やってみたら、何かわかりませんが31.7mmスリーブに36mmP0.75?のネジがついたものがあったので、対物レンズを【7366】を使って軽く固定し、SD-1X(A)に逆から差し込んでセットしました。さらにその先に2インチホルダーMをつけ、52mmネジにステップアップリングを経由して58mmのD5フィルターをつけています。ただ、これでもやはり明るくて露出の幅が取れなかったので、ND4フィルターも使っています。今回はDZ-1と微動雲台が使えました。
画像5:ペンシルボーグ25+太陽用フィルター 撮影:田代様
画像6:ペンシルボーグ25+60Φシステム+E-PL5ボデー+片持ちフォーク式赤道儀+ナノトラッカー+アングルプレート35 撮影:田代様
画像7:ペンシルボーグ25+60Φシステムの詳細 撮影:田代様
画像8:ペンシルボーグ25(専用鏡筒システム)+E-PL5ボデー+カメラ三脚 撮影:田代裕三様
画像9:ペンシルボーグ25+60Φシステム+E-PL5ボデー+片持ちフォーク式赤道儀+ナノトラッカー+アングルプレート35 撮影:田代裕三様
<撮影者のコメント>
さすがに微動雲台との組み合わせは使いやすく、ピントは何度も調整してみる気になりました。それでも細かい部分は写りませんでしたが、焦点距離と薄雲のせいもあると思います。ISO200で1/1250、ブラケットした中から選びました。こちらはEXテレコン(2x)使用の上、トリミングしています。
<撮影者の総合コメント>
中川様。田代です。ペンシルボーグで太陽を撮影してみたのでご報告します。(写真の枚数が多くなりますがすみません)
なお、中川さんは当然ご存じでしょうが、ペンシルボーグのフードには27mm(正確には28mmなので【7401】が最適です)ネジが切ってあるので、ビデオカメラ用に買っていたM27→M57リングを使えば画像8のように設定もできます。ただこれは、微妙に口径を絞ってしまうと思ってやめました。もちろん、この場合もヘリコイドを挟んだ方がピント合わせは楽ですが。
結局、金環日食以来の太陽撮影でしたが、黒点が出ていることがわかったので、他の口径も使って撮影してみようと思います。最後に、オリンパスE-PL5のディスプレイは、直角に傾けると本体の陰になり、姿勢も見やすくていいですね。PL1に較べるとリモートケーブルが使えるのも便利です。では、また。
<中川総合コメント>
実はペンシルボーグの投稿も非常に多く、それも良く撮れている画像が多いので、正直掲載には躊躇しています。理由は大きいBORGが売れなくなるのでは?という懸念とペンシルボーグも品切れ中なので、注文が集中すると困るという弊社の一方的な事情があったりします。ただ、あまりにも多いので、無視するわけにもいかず、少しずつ掲載していこうと思います。
今回の田代さんの投稿で面白いのは、機材の工夫です。異例の機材写真7枚掲載ですが、いずれも創意工夫の跡が見られて、大変見応えがあります。多くの方の参考になるかと思います。田代さんの機材を拝見して感じたのは、ペンシルボーグは、専用鏡筒システムでも、新しい45Φ(36ED)システムでも、60Φ(ミニボーグ)システムでも対応が出来るということです。これは、組み合わせが無限に広がるということを意味しており、機材いじりが好きな方にとっては実に楽しめるシステムといえるかと思います。
低価格で写りもよく、超小型で、超軽量で、楽しみも無限大。こんな面白い望遠鏡があったんだと改めて認識しました。ペンシルボーグも他社からは絶対に出てこない独自の発想の商品なのです。ライバルは全くいません。なので、楽しみ方も従来の発想では出てきません。田代さんのような柔軟な発想の持ち主でないと使いこなせないということだと思います。
2013年6月号のバーダー紹介
今月号のバーダーは中川昇の超おススメ号です。理由は、(1)あなたの大好きなカワセミ類大特集(2)カンムリカイツブリのペアリングの画像が美しくかつ微笑ましい。必見!(3)特別付録は日本の鳥の新分類チェックリスト 980円の元は必ず取れると思います。
<中川コメント>
最近、月刊誌を買うことがなくなりました。本当に無い。特に天文雑誌は業界誌でありながら、全く見ません。理由は簡単。面白くないからです。編集者の限界でしょう。ライターも明らかな人材不足。そんな天文雑誌に広告を出すなんて弊社から言わせれば、マーケティングが全く出来ていない証拠です。誌面にパッションの復活を強く望みます。それに比べカメラ雑誌は奮闘していると思います。でも部数は落ちる一方だそうです。分厚すぎて置く場所がない、広告スポンサーに遠慮して踏み込んだ記事が書きにくい等の事情もあるかと思いますが、やはりネットの影響も大きいのでしょう。
では紙媒体が全くダメなのか?といったらそんなことは無いと思います。何度も書いている百田尚樹さんの本などは、あまりに面白すぎて全著書を買うまではとても収まりません。まさに中毒です。なぜ百田本が面白いのか?といえば、それは読者を喜ばせよう惹き付けようという情熱が半端ではない、ということです。逆にいうと、読まれない雑誌や本にはその情熱が決定的に欠けているということになります。
今回の野鳥雑誌バーダーには、そのパッションを感じました。読者の役に立とう!という編集者の強い意思を感じました。そういう誌面は輝いています。というわけで、ふだん天体しか撮影しない方も今月号は買いですよ、という話でした。
P.S.今月末、夕方の西空に金星・木星・水星が集合します。ふだん、天体を見ない方も惑星をいっぺんに見れる絶好のチャンスです。アストロアーツのサイトは本当に良く出来ていて、弊社はバナー広告を継続して出していますし、アストロアーツ制作のムック本にも欠かさず広告を出しています。同じ予算を割くなら新規ユーザーが見込める媒体に投資すべきだと思います。媒体を甘やかしてはいけません。 今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。
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