2013/03/21の月面 BORG50FL+コンパクトエクステンダー【4603】+イメージングソースDMK41AU02.AS 撮影者:中西直樹様
2013/03/21の木星 BORG50FL+コンパクトエクステンダー【4603】+イメージングソースDMK41AU02.AS 撮影者:中西直樹様
<撮影者のコメント>
中川さんが言われるように、「BORG50FLは最強」です。はっきり言って、(表現が悪いですが・・・)やばいほど見えます。写ります。私も妻も、木星の縞模様は5本程度、しかも波打っている感じが分かりました。(もちろん大赤斑も)とてもコントラストがよく、色のりが非常によいです。色収差は、眼視のレベルでは全く分かりません。めちゃくちゃ感激しました。
もちろん、F8でフローライトなので結構見えると予想していましたが、50mmなのに、はっきりって見えすぎです。妻も、こんなに小さいのに凄いと、はしゃいでいました。ちなみに、思いっきり過剰倍率(142倍)でしたが、明るくとてもシャープなので、まだまだ、あげても大丈夫な感じでした(社外品で申し訳ないですが、ビクセンLV7mm とテレビューパワーメイト2.5倍の組み合わせです。LVは50度しかないので、いつかBorgのアイピースにリプレースしたいと思っています)。
あと、妻が、小さくてこんなによく見えるのなら、まっすぐみえるやつ(地上プリズムのことです。笑)を買ったらいいんじゃない、と珍しく自分から言っています)最近、Borgのおかげで眼視も、個人的に、はやっているので、良いアイピースもかなり欲しいです。撮影派の私が言うのも何ですが、みんなにぜひBorgのすばらしい見え味を体験して欲しいです。低倍率の地上望遠鏡としてはもちろん、超高倍率の天体望遠鏡としてもすばらしい見え味です。
それで、ふと思ったのですが・・・特に新規にBorgユーザーとなった89EDや50FLユーザーの中には、望遠レンズとしてしか使っていない人が、かなりいるのではないでしょうか?こんなによく見えるのに撮影だけではもったいなさすぎます。眼視セットというのを企画してみてはどうでしょうか?(年度明けになるかもしれませんが・・・ちょうど、一番人気の土星が見ごろになりますし)
31.7への変換や、天頂プリズム、正立プリズム、アイピース、エクステンダー、延長筒などを、いろいろ組み合わせてあげれば、結構受けそうな気がします。望遠レンズにしか使っていない人は、まず何を買ったらよいか分からないと思うので、こんなセットがあればとっても敷居が下がるのではないでしょうか?
続いて、作例に関してです。結構よい素材が撮れたと思ったので、遠征から帰ってきて、最後の力を振り絞って夜なべして、50FLでの月の作例を完成させました。これまた、50mmとは思えない写りです(シーイングも適度によかったです)目の肥えた中川さんの目でも、50mmとは思えない写りではないでしょうか(笑)ご感想くださるとうれしいです。念のためですが、本当に50FLで撮りました(笑)
遠征先で、ノートパソコンの液晶でピントを合わせたファーストライトでこれですから、笑みが自然とこぼれます。50mmなのに、天文雑誌の入選レベルに届きそうです(エクステンダーとの距離をもう少しあけてもうちょっと拡大したいところです)。もう少しシャープにしてもよいかもしれませんが滑らかな仕上げにしてみました。50FLのすさまじい解像力を、モノクロWEBカメラが生かしている感じです(感度も高いですしベイヤーでないのは、やはり強みです)。
シーイングがよければ、いまどきのローパスレスでピクセルピッチの小さいミラーレスなら、一発撮りでもかなりいけそうですね(自分も欲しい欲しいと思いながらミラーレスはいまだ購入できていませんが・・・)。
月があまりに写るので、50mmでいったいどこまで木星が写るか、半分冗談でチャレンジしましたしかし、これまた結構写ります。衝の時期にもっと拡大すれば、模様の詳細も結構写りそうな勢いですね。これまた、びっくりしました!(撮影機材は月と同じ)50FLの潜在能力に多くの人が気づいてくれるヒントになって、もっと売れるようになれば、うれしいです。
繰り返しますが、50FLは、とてもコンパクトなのに何でもこなせる最強のBorgですね!長焦点アイピースで、手持ちの単眼鏡にもなるのに、焦点距離が比較的長いので、200倍程度にも簡単にあげられ、しかもシャープに見えます。レデューサーにもフラットナーにもテレコンにもフルサイズで対応しているのでどんな撮影にもOK。F8の暗さはまったくハンデになっていないと思います。逆に、いまどき貴重な存在といえると思います。
個人的には、あとは2.5倍程度のテレコン(撮影・眼視対応)があれば完璧かなと思います。やはり、フローライトの威力は凄みを感じます。大口径フローライトへの期待が高まります!(こちらは短焦点が好みですが)50FLでこれだけ月が写れば、新製品の36EDでも、相当すごい作例が撮れそうですね!
<中川コメント>
モニターをお願いしている中西さんからの興奮の長文レポートです。この文章の長さからもいかに50FLが良く見えて、良く写ったかが伝わってきます。今日のブログはカワセミの画像を掲載する予定でしたが、中西さんのレポートを最優先しました。それほどのインパクトです。昨日の山田先生といい、今日の中西さんといい、月面講習会(無事成功したそうです。後日レポート予定です。)の松永さんといい、月面絡みでインパクトのあるレポートが続きます。誠にありがたいことです。
それにしても、中西さんの指摘は鋭いです。ここのところ、望遠レンズとして購入したデジボーグで天体を見てみたいという要望が相次いでいます。アイピースも天頂プリズムもアダプターも良く売れています。50FLも一時的に在庫が切れるほど人気が高まっており、少しずつ50FLの良さも認識されだしたようです。現在、4月中旬の納期です。結局、機材の選択にも先入観を持たず、被写体にも先入観を持たない、柔軟な考えの持ち主が一番楽しい嬉しい思いをするということです。我々の役割は、そのお客様の先入観をいかに取り払って眠っている好奇心を刺激するか?だと思います。
よく「BORGは野鳥のドアップ画像ばかりで参考にならない、もっと遠くのものを写さないと本当の性能は分からない」とBORGを批評する方がいらっしゃいますが、一連の月面写真のシャープさにはどう説明されるのでしょうか?通常のカメラレンズではどう転んでもここまでは写りません。つまり、デジボーグは近接から無限遠まで変わらない高解像度なマジックレンズなのです。
P.S.実は昨日の山田先生の月面写真にすっかり背中を押されてしまい、帰りにD7100の化粧箱をぶら下げていたのは、何を隠そうこの私です。やはり、消費を刺激するのは、圧倒的な作例画像と説得力のある現場のレポートだと身を持って痛感した次第です。D7100の作例画像は早ければ今晩の月面、週末の野鳥等で情報発信できると思います。さあ今度はあなたの番です。納期が4月になりますが、今からBORGを予約すること。これが今あなたがすべきことです。しかし、これだけの濃い情報を毎日発信できるのは、ひとえにBORG沼の住人の方々の日々の努力のお陰です。深く感謝いたします。
P.S.2 先日も書きましたが、今月は本決算のため、棚卸で出荷が出来ません。3/27(水)~4/1(月)は出荷が出来ません。お急ぎの方は、この週末に販売店へご注文ください。よろしくお願いします。
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