ＢＯＲＧ71ＦＬ＋BU-1＋1.4倍GR＋Ｅ-ＰＬ5ボデー　撮影者：山田久美夫様（Ｄｉｇｉｔａｌ　Camera　JP主宰）　2012/10/21

ＢＯＲＧ71ＦＬ＋BU-1＋1.4 倍GR＋ＳＤ１ボデー　撮影者：山田久美夫様（Ｄｉｇｉｔａｌ　Camera　JP主宰）　2012/10/21

＜撮影者のコメント＞
早速ですが、先だって発売された「オリンパス・E-PL5」を使い、月面を撮影してみました。レンズは今回、71FL＋BU-1というセットで、GR1.4xを併用して撮影してみました。（「BU-1」、本当に便利で、使い勝手がいいですね。操作感も滑らかですし、携帯性も上々で、BORGの魅力をよく引き出してくれる製品だなぁ～という感じがしました）

撮影はRAWデータで行い、RAW現像ソフトを含めた、いくつかのソフトで処理をして、仕上げています。ワンショットでの撮影画像で、スタッキングも合成もしてませんが、かなり強い輪郭強調は施しています。

撮影当日は、あまり気流の状態がよくなかったので、これが実力とはいいきれない部分もありますが、それでも「E-PL5」の撮影結果はなかなか良好。

通常のベイヤー配列でのローパス付きモデルのなかでは、現状、間違いなく、トップクラスといえる解像感で、いつも月面撮影用に使っているFOVEONセンサー搭載一眼レフ「シグマ・SD1」と比較しても、さほど見劣りしない結果が得られました。

しかも、「E-PL5」は小型軽量で、ライブビューでの拡大表示でキッチリとピントが確認できることを考えると、ライブビューなしの「SD1」での撮影よりも、遙かに楽に、安定して、良好な結果が得られる機材といえそうです。もちろん、価格も手ごろなレベルですし。

ただ、その分、ピントはかなりシビアなので、「BU-1」の滑らかなヘリコイドを駆使しても、微妙なピントを追い込むのが難しい感じがしました。やはり、厳密なピントを追い込むなら、「フェザータッチフォーカサーM57【9797】」や「MMF-1【9857】」が必要なのかもしれません・・・。

あと、やはり、71FL+GR1.4xだと、いくら画素密度の高い4/3型の16メガセンサーでも、その実力を発揮するには、もう少し焦点距離が欲しくなりますね。さらに、APSセンサー搭載機だと、その点が顕著になるので、ここは、焦点距離600mmとアナウンスされている「2012Ｘ1」の登場を大いに期待したいところですね。

＜中川コメント＞
山田先生のE-PL5レポートです。手慣れたテクニックで月面の微細構造を見事に捉えています。E-PL5の評価は私も全く同感で、実に良いカメラだと思います。SD1と遜色ない描写は素晴らしいと思います。昨日も書きましたが、カワセミも月面も両方良く写るデジカメはそうそうありません。

 2012X1（直焦点）＋BU-1＋アングルプレート35II＋3101＋E-PL5　ISO200　トリミング　撮影：中川昇　2012/10/24
＜中川コメント＞
年末発売予定の新製品、2012X1による月面です。焦点距離600ｍｍの威力で、違いの分かる描写となっています。発売にご期待ください。ＢＵ-1とのマッチングも抜群です。アングルプレート35ＩＩを併用すると片持ちフォーク式赤道儀でも何とか搭載できるものです。お手軽な600ｍｍは魅力的です。

 ＢＯＲＧ50ＦＬ＋Ｅ-ＰＬ5＋カメラ三脚　ＩＳＯ200　トリミング　撮影：中川昇　2012/10/20
E-PL5の設定：マニュアル、スポット測光、高感度ノイズ軽減OFF、フラット（カスタムでシャープ－1、彩度－1）、JPEG撮って出し（シャープのみ）、ボディ内手振れ補正ＯＦＦ、低振動モード＋2秒セルフ　
＜中川コメント＞
シーイングは最悪に近かったのですが、それなりに写りました。Ｅ-ＰＬ5の月面の描写は好感が持てます。Ｅ-ＰＬ5は液晶での月の見え方に特長があります。それは、白飛びした月面が液晶に写った際にｉｎｆｏボタンを押すと、あーら不思議、白とびが消えて適正露出の月面が現れます。そうするとピント合わせが非常にしやすくなります。

Ｐ．Ｓ．またまた、新しいデジカメが発表されました。パナソニックGH3とニコンV2です。どちらもデジボーグ向きのスペックを有しているようです。さらにはペンタックスQ10は明日発売予定で、ＢＯＲＧでもＰＫアダプターと合わせてテスト予定です。ご期待ください。また、今日はＥＯＳ-Ｍ用のカメラマウントの試作品があがってきました。非常に良い出来で痺れました。発売は年内を予定しています。引伸ばしレンズとの組み合わせは実にカッコイイですよ。 というわけで、今日も会議あり、打ち合わせあり、テストあり、カタログ制作あり、納品あり、ＨＰ制作あり、電話対応、メール対応などなど、スーパー多忙な１日でした。