BORG WORLD 画像作例集
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やはり黒鏡筒はカッコイイですね。近日中に発売予定です。
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MMF-1も黒鏡筒に似合いますね。望遠鏡は白の概念は覆るかも?
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撮影中の太陽面の金星通過をパチリ・・が一枚です。バリアングル液晶は天体の強い味方です。
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2012/06/06の金星の日面通過 BORG101ED+遊馬リング+MMF-1+G2ボデー 撮影者:鈴木教司様 撮影地:名古屋

<撮影者のコメント>
中川様 今晩は・・名古屋地方は通過入り口付近は雲の状態が悪くて不安定でしたが、8:45ぐらいより・・満点でした。でも私は途中、仕事で休止でした。入り口付近と出口付近?を無事撮ることが出来て安堵しています。今回は炎のアストラ・・に対抗してブルーで表現して見ました?素人受けよかったですよ・・モノクロより見やすいとか・・AWB3200Kで遊んでいました。遊び心は大事ですね・・。

<中川コメント>
鈴木様の機材は随所に工夫が見られ、見ているだけで楽しくなってきます。それにしてもブラックボーグはいいですね。現在、着々と黒鏡筒は準備中です。今しばらくお待ちください。

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2012/06/06の金星の日面通過 カメラ:オリンパスE-3 レンズ:BORG 71FL金属鏡筒S(フロントヘリコイド+電子マウント仕様) フィルタ:ND400(ステップアップリング+77mm) 撮影方法:手持ち 撮影場所:新潟港多目的広場にて 撮影時刻:AM07:30頃 ※画像はトリミングをかけています。

<撮影者のコメント>
中川様 はじめまして、並木と申します。いつも楽しくブログ拝見させていただいております。最近、ついにBORGデビューをしましたのでユーザー投稿に参加させていただきます。※納品直後でまだ2回目の撮影ですが・・・。
関東が雨らしい・・・ということで急遽新潟へ行き撮影してきました。新潟も晴れたり曇ったりという天気でしたが薄曇の天気のおかげで
ND400で十分に撮影可能でした。※逆に雲がいいアクセントになっているかも?と思っています。第二接触ジャストのタイミングとは行きませんでしたが、太陽面の通過開始後、間もないタイミングの写真となります。

<中川コメント>
納品後2回目の撮影が金星の日面通過とはうらやましいです。一生の思い出に残るでしょう。しかも手持ち撮影です。電子マウントアダプターのお陰がピントもばっちりですね。

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ミニボーグ50で観察会 このミニボーグ+片持ちフォーク式赤道儀+SW三脚の組み合わせは最高に使いやすいです。このスタイルが世界中に普及すれば中川は思い残すことはありません。
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2012/06/06の金星の日面通過 BORG76ED+G1 ISO100 1/800秒 撮影者:丸山健一郎様 撮影地:奈良県

<撮影者のコメント>
お久しぶりです。丸山健一郎@奈良県 です。久しぶりの投稿です。miniBORG50にアストロソーラーフィルムをセットして、職場に持ち込んで、廊下でゲリラ観察会。雲の切れ目から見える金星の日面通過を多くの方に見ていただくことができました。コンパクトなminiBORG50だから可能なことかと思います。やはり接眼レンズを通して自分の眼で観るということは、感激される方が多いですね。
また、BORG76EDにパナソニックG1を付けて、直焦点での撮影も試みました。ISO100、1/800sでの撮影。トリミングしたものを添付します。-- ♪ 
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★生物多様性かんさい http://sites.google.com/site/kansaibiod/

<中川コメント>
久しぶりの丸山様、お元気そうで何よりです。丸山様も書かれているアイピースで見る生の金星は大きなインパクトがあったようです。カメラのファインダー越しとは違う何かを感じ取ったようです。これに関しては、昨日掲載した宮本様からも同様のご指摘があったので以下に画像とコメントをご紹介します。

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投影された2012/06/06の金星の日面通過 機材:ミニボーグ50FL+セレストロンズームアイピース8-24mm 撮影地:京都

<宮本様の追加コメント>
中川さんの大阪出張記、拝見しました。現地や撮影の様子がよく分かり楽しく読ませていただきました。シーイングが良くないにもかかわらず撮影画像もかなりシャープで、「さすが中川さん」と思いました。

ところで画像の採用、ありがとうございました。シーイングが悪くて決して金星日面通過としての画質は良いとは言えませんでしたのでトップにあるのには、ビックリしました。

今日は、6/6のちょっとしたエピソードをお伝えしようと思いメールしました。京都の梅小路公園で撮影&観望をしていて近くにいた家族連れの方に、撮影の合間に50FLの接眼部を眼視パーツに変えてアイピースで直接覗いてもらい、とても感動されてました。しかし、その家族のお子さん(幼稚園の年長さん)がアイピースから覗こうとしたものの「見えな~い」と言っていて、やはり単眼では見ることが出来ませんでした。

小学校にあがる頃が単眼で覗くことができるボーダーの時期らしく、幼児に覗かせる場合には、双眼が有効なようです。これは、私も自分の子供で経験済みだったので「やっぱりムリかぁ・・・」と思いました。

そこで、写真を添付したようにたまたまあった白い箱を利用してミニボーグ50FLのフィルターを外して白い箱に投影して見せてあげました。見れた後のお子さんの笑顔、ママさんの笑顔がとても素敵でした。こんな素敵な経験ができたのもミニボーグのお陰です。

<中川コメント>
これはナイスアイデアですね。アイピースと投影版の間に子供が入らないように注意すれば誰でも観察ができますね。すばらしいです。宮本さんは本当に柔軟な発想の持ち主で毎回感心するばかりです。

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2012/06/06の金星の日面通過 BORG60ED+1.4倍テレコンバーターDG(フィルターははずして撮影) ビクセンGPD赤道儀 ペンタックスK5 (画像処理はトリミングのみ) 撮影地:新潟県上越市 撮影:坂巻 紘(長野県)

<撮影者のコメント>
早朝に気象情報を確認し、新潟方面への遠征を決定。第1接触の時間が迫る中、上越市に到着し、急いで機材を設置。薄雲の通過と海からの強い風があるものの、撮影できる状態は続きました。前回(2004年)は雨に降られ、全く見る事が出来ず悔しい思いをしましたが、今回はしっかり楽しめました!

<中川コメント>
長野県から新潟県に遠征された坂巻様の投稿です。撮影できて良かったですね。立派な機材をお持ちです。ビクセンのGPDにBORGを搭載するには、プレート60【3160】が最適です。 

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2012/06/06の金星の日面通過 BORG77ED+K5 手持ち撮影 撮影:原田信吾様 撮影地:東京都

<撮影者のコメント>
こちらのブログ、いつも楽しく拝見させてもらっています。昨日からの雨で、半ばあきらめていた金星の太陽面通過ですが、お昼過ぎから徐々に雲の向こうに太陽が見え始めてきました。会社と自宅が近いので、慌てて自宅に帰ってK-5とBORG77EDを持ち出して、手持ちで撮れた一枚を送ります。

余談ですが、6月4日に隅田川にスカイツリーと部分月食を撮りに行ったところ、なんと伊達淳一先生に遭遇しました。暗がりだったのではじめはご本人か分からなかったのですが、OM-DにBORG71を装着してあったのでもしかして?と思ったら、やっぱりご本人でした。

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2012/06/06の金星の日面通過用機材のご紹介 <右>ビクセンSX赤道儀+50EDⅡ+7057(絞りM57)+7214(1.4Xテレコン)+EOS40Dで撮影。<左>ポルタ経緯台に76ED+7075(絞りM75)+7778(地上プリズム EP-2)+9915(UW15アイピース)で眼視観察

<撮影者のコメント>
中川さん、こんにちは。いつもお世話になっています、清原です。先月の金環日食といい、今日の金星の太陽面通過といい、とても神秘的ですね。今回は使用機材の画像です。こんなスタイルで楽しみました。赤道儀に一緒に載せたかったのですが、準備不足でした。また、眼視スタイルでは天頂プリズムを使うべきでしたね。下から見上げるようなスタイルになってしまって、しんどい(つらい)思いをしました。(笑)

<中川コメント>
事前の日食告知ブログでも作例等で大変お世話になった清原さんの機材です。ビクセン架台+BORG鏡筒という定番の組み合わせです。今回は実はボーグの片持ちフォーク式赤道儀【3101】の良さが再認識されたイベントでした。上から覗けるファインダーを持ったカメラと片持ちフォーク式赤道儀があれば、それだけで快適な観察や撮影が楽しめたという方は多かったようです。

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2012/06/06の金星の日面通過 BORG 45EDⅡ+D5フィルター52mm+M57/60延長筒L【7604】+MMF-1+T-Ring+NIKON D3100 トリミング シャープ (上)12:14 1/1600 ISO100 露出補正-4.3 中央重点測光 SLIKバル自由雲台 BORG HT-1 (下)13:27 1/400 ISO100 露出補正-3.3 中央重点測光 SLIKバル自由雲台 BORG HT-1 撮影者:池田様 撮影地:愛知県

<撮影者のコメント>
朝8時30分頃までは愛知は台風の雲が残っていましたが、その後一気に晴れました。ひたすらグングン上がる気温と角度との戦いでした(笑)もうこの世の誰も(ほぼ)、見ようと思っても見られないと思うと、大変感慨深いものが有ります。歴史の生き証人の一人になれました。彗星などもそうですが天文は一期一会の現象が多いと思います。「これBORGで撮ったんだよ」と言えるのは誇らしい限りです。
今年は珍しい現象を二度も続けて見られ凄い年です。間違いなく人生の中にくっきりと刻まれた年になりました。※どこでも使えるHT-1は手放せません。おかげで我が家から望める空は全て撮影可能になりました。

PS:メーカーサイドにはここからもっと天体写真に繋げて行って欲しいと思います。ポラリエとかTOASTとか新しい機材から来るインスピレーションや展開、BORGからも新しい撮り方など、そういった情報の発信を期待しています。

<中川コメント>
非常に熱心なBORGユーザーのお一人、池田様からの投稿です。実によく撮れています。機材の画像も見たかったですね。あと画像の名前は他の方と区別が付きやすい名前を付けていただくと助かります。危うく消去するところでした。ご要望の情報発信はなかなかハードルが高いですが、他社メーカーがほとんどやられていないので、BORGだけでも孤軍奮闘でもいいからがんばりますので、ご協力をお願いします。

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2012/06/06の金星の日面通過 BORG50FL+E-M5ボデー 撮影者:齊藤彰大様 撮影地:札幌市
カメラはOLYMPUS E-M5 を使用。カメラの設定は撮影データは、スポット測光 ISOオート(基準ISO200、曇り時のスローシャッター対応)WB:太陽、絞り優先AE 露出補正 +0.3EV 撮影モード:ビビット JPEG Large FINE (念のためRawファイルも同時に記録)、シャッターはインターバル機能付きのリモートケーブルにて第1接触から第2接触過ぎまでは30秒間隔で、それ以 後は1分間隔でインターバル撮影をしました。ブレ低減のためシャッターは低振動モード4秒で切っています。撮影したJPEG画像はAdobe Lightroom 3 にて 明瞭度・コントラスト・偽色の低減の調整をおこなったものを1500×1500ピクセルに等倍トリミングしました。E-M5のJPEG Large画像を1500ピクセルスクエアでトリミングするとちょうど太陽がピッタリ収まってなんだか嬉しいです。
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撮影機材は 望遠鏡は対物側から 、D4.3(2万倍)フィルター +BORG 50FL + 絞りM57(7057) + M57延長筒36W(7608) +M57ヘリコイドⅡ(7860) + DZ-2(7517) + MMF-1(9857) +M42P0.75→M57AD(7528) +M57延長筒56W(7609) +1.4×テレコンバーターGR(7215) +M57回転装置DX(7352) + カメラマウントホルダーM(7000) + マイクロフォーサーズ用カメラマウント(5011)を、スリック三脚+ビクセンポラリエ+片持ちフォーク式赤道儀(3101)にて自動ガイドにて撮影しました。極軸合わせを厳密にしなくても片持ちフォーク式赤道儀のおかげでフレーミングの調整が簡単にできてとても良かったです。

<撮影者のコメント>
BORG WORD 中川昇 様 こんにちは、初めてメールを送ります。札幌市豊平区在住の齊藤と申します。本日の金星の日面通過をBORG 50FL(7215×1.4)をOLYMPUS E-M5で撮影した金星の太陽面通過(第2接触付近)の画像と撮影機材の画像(iPhone4Sで撮影)をお送りします。

昨夜の天気予報では6月6日の札幌地方の天候は台風3号の影響で、朝から曇りのち雨と半分あきらめ気分で床に着いたのですが、
当日の朝6時頃はクリアーな晴天とまではいきませんが十分太陽面が撮影できる状況でしたので急いで東から南の空が望める自宅和室の窓際に撮影機材のセッティングを始めました。赤道儀+望遠鏡のセッティング後カメラの液晶画面に太陽を収めてピント合わせと
撮影準備は30分くらい終了し、いよいよ撮影本番となるのですが、第1接触の5分前から徐々に西の空に薄い雲が張り出しはじめて、ちょっとイヤな予感が......。

何とか第1接触から第2接触(時折薄い雲が通過するも撮影に大きな影響はなし)その後時折厚い雲が通過するも撮影を続けましたが、9時過ぎから空一面厚い雨雲に覆われて撮影は一時断念しました。(気象レーダーによると午後1時から午後2時の間に雨雲が途切れる時間帯がありそうなので今は待機中でこのメールを書いています。)

実は5月21日の部分日食はカメラの望遠レンズで撮影したのですが、どうも解像度が今イチで、6月6日の金星太陽面通過の撮影のために急遽BORGの購入を決意しました。

初めてのBORGで周りには相談できる人もいないので購入直後はパーツの組み合わせ等で四苦八苦しましたが、ここ1週間の苦闘の結果なんとか下記のパーツの組み合わせで太陽が撮影できるところまでたどり着きました。ちょうど2日前に部分月食があったのでリハーサルがてら月食撮影をしてみて結果は上々。特に大きな問題はない感触得て今日の撮影に臨みました。

なんとか金星の通過の初期段階だけですがシャープな太陽面の撮影できて非常に嬉しいです。これもBORGの性能の良さと取り扱いやすさがあってのことと感謝しております。

BORGの素人の私からみても今回のパーツの組み合わせは重量バランス配分等で相当問題があると思っていますが、準備期間わずか1週間でしたので多めにみてください。今年はまだまだ大きな天文イベントがあるのでさらに努力して使いやすいBORGパーツの組み合わせを研究してみます。

長々と書いてしまい申し訳ありません。また傑作が撮れましたら投稿してみます。今後もブログを楽しみにしておりますので頑張って下さい。

<中川コメント>
今回のすべての投稿画像の中で一番驚いたのがこの斉藤様の画像のレベルの高さとコメントの長さです。結論から言うと、「斉藤さんとBORGは出会うべくして出会ったのだ」ということです。まずは、金星の日面通過の画像は実に良く撮れています。購入後、わずか10日あまりとはとても思えません。正直、私の画像よりも良く撮れています。日本で5cmでこれ以上のシャープさはないのではないか?と思うほどです。非常に腕が良いというか素質があるというか、将来大化けするのでは?というデジボーグの達人になる匂いがぷんぷんします。それは、添付の文章からも匂います。この几帳面さは重要です。とにかく、これから期待しています。分野に絶対に!こだわることなく、何でも写してみてください。人生変わると思います。期待しています。

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2012/06/06の金星の日面通過 BORG77ED+7214 EM-5 デジタルテレコン使用 撮影者:愛知県あま市 林 敏章様

<撮影者のコメント>
中川様 BORG ユーザーに相互リンクしていただいている(デジカメ写真ALUBUM)愛知県の林です。6/4の月食は天気が悪く観測できませんでしたが本日の金星は天気に恵まれました。9時頃に雲が切れ快晴になり、太陽面を通過する金星を撮ることができましたので写真を送付させていただきます。尚、送付データは当ブログ(http://mildvaio.exblog.jp/15499714/)に投稿済みの写真になります。

<中川コメント>
E-M5のデジタルテレコンは私も重宝しました。特に動画には使える機能だと思います。林様は古くからブログを相互リンクしていただいています。これからもよろしくお願いします。

★沼津市の矢田様からのレポートです。画像はありません。

<撮影者のコメント>
中川さま。ここ静岡県沼津市では11時半前あたりから雲が切れ始め、30分程度は快調に見ることが出来ました。その後は流れる雲に邪魔をされてしまいました。今回の機材も金環日食と同じE-PL1+100EDです。短時間ですが動画を撮影してみました。スチルもありますが、多数投稿されていると思いますので、E-PL1ファンとしては「動画もいいぞ!」と思いメールしました。

http://youtu.be/RzwzqI85y60
http://youtu.be/Uvi27ieNVJw
http://youtu.be/vxLyRSMRP6c
http://youtu.be/fSReaX7zE5o
http://youtu.be/ieyHF037Xrs

<中川コメント>
動画は雲があると臨場感が出ますね。これでズーム機能があればいうことなしですが、E-M5のデジタルテレコンは使えます。

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撮影場所は自宅の天文ドームで、開設翌日が2011年3月11日でした。幸い難を免れましたが、いまだ少々極軸がずれたままです。(調整中です) 手前左が50FL、奥が77EDIIです。
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2012/06/06の金星の日面通過 BORG77EDⅡ NikonD800 (ISO 100 WBはオート)   JPEG+RAW,  IDAS D4.2 RS 82mm使用 岩手県盛岡市 佐々木一裕様 

<撮影者のコメント>
中川昇様 北東北の盛岡で6月6日朝 季節はずれの台風が接近するなか、流れる雲間から何とか撮影に成功しましたので、一枚ですがお送りします。12時以降は土砂降りでした。

全経過中、数分間の雲海の切れ間が4から5回しかありませんでした。それぞれのカットは8時44分(1/1000秒)と10時47分(1 /1000秒、掲載分)です。使用予定機材はHαフィルター(コロナドソーラ―マックス40/BF5)を装着した60EDでしたが、50FLと急遽交換しました。

晴れたり曇ったりの状況では、ときどき減光フィルターを外しましたが、こんな状況ではミラーレスカメラが有効(安全)でした。オリンパスEPL-1で適宜、動画撮影とモニターをしながら、チャンスにD800で5段階ブラケティング(1/2000から1/125秒)しながら連射した一枚です。いずれも、う す曇りを通しての撮影でしたのでD5ではラブビュー画面では暗くなりすぎるようで、減光フィルターをIDASD4.3RSに変更しました。絞り (7057)を所有しながら利用しなかったのは悔やまれます。フロントヘリコイドでGRを併用するか迷いましたが、「小さくとって大きく伸ばす」の鉄則に従いました。

移動を前提としたボーグセットでしたが、残念ながら天気予報では西日本以外は行き場がなく、自宅で撮影観察となりました。

<佐々木様追記>
昨年の震災以降、思うようにテスト撮影時間が取れませんでしたが、貴ブログを参考に効率よく準備ができました。ありがとうござます。

<中川コメント>
震災に遭われたとのこと、お見舞い申し上げます。立派な天文台をお持ちの佐々木様ですが、ボーグも同架されていてうれしい限りです。本ブログの撮影上の注意点を良く守っていただき、わずかなチャンスを良く捕らえたと思います。震災に負けずにボーグワールドも楽しんでいただければ幸いです。

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撮影機材:BORG71FL、1.4テレコンDG(7214)、絞りM57 MMF-1 M57Helicoid LⅡ、 E-PL1、VF-2 D5, D4.3RS マンフロット3軸雲台、 ジッツオ三脚 
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前日、ホテルの部屋から71Flで 「烏城」 の夜景を写しました。その距離300mほどです。BORG71FL+E-PL1 ISO1600 4秒 瓦の模様、しゃちほこの表情もきれです。
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2012/06/06の金星の日面通過 BORG71FL+E-PL1 撮影者:山崎四明様(横浜市) 撮影地:岡山城下公園

<撮影者のコメント>
中川 昇さま 岡山の城下公園には10名弱の天文ファンがいましたが、関東からの遠征者が4~5人いました。NHK 山陽放送局のTV取材に会いましたが地域限定で、神戸ではうつりませんでした。今回、長時間なので、いつでも撤収可能なように固定撮影にしました。自分で作った「SUN VIEWER」のお陰で、太陽導入は5秒でOKです。
 
ISO 200にして シャッタースピードをかせぎました。天気は日の出から快晴、昼前後に厚い雲が流れ、上空には薄雲も出ましたが 前半はD5フィルター、後半はD4.3RSと絞りM57で快適に露出を設定できました。垂直の太陽撮影にVF-2は最強の武器でした。1時間間隔のものを1枚にまとめました。 太陽黒点は朝一番のものが快晴できれいに撮れましたのでこれに比較"暗"で合成、薄雲でのぼやけで白っぽくなった金星は敢えてそのまま表現してあります。太陽への出入りは敢えて、1/2 の姿を選びました。8時から1時間ごとに13時まで並べました。

<中川コメント>
日食ハンターで有名な山崎さんは、横浜から新幹線で岡山に移動されました。そして見事に全工程をGETされました。さすがですね。今回のように雲が多い場合、太陽用フィルターも濃さが2種類はほしいところで、さらに絞りがあれば最強です。そしてVF-2(上から覗ける外付けEVF)はあると無いのとでは、まさに雲泥の差です。

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2012/06/06の金星の日面通過 07:18 BORG71FL+7214+E-PL1(VF-2併用) 低振動セルフモード 撮影者:松永様 撮影地:山口県
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2012/06/06の金星の日面通過 07:28 BORG71FL+7214+E-PL1(VF-2併用) 低振動セルフモード 撮影者:松永様 撮影地:山口県

<撮影者のコメント>
お疲れ様です。此方は5/21の金環食、6/4の部分月食とも残念ながら天候に見放されてしまいました。そこで今回ばかりは、日頃の太陽面撮影の練習の成果をださねば!ということで余裕を持って起床し、電波時計を傍らに秒針の進みを気にかけながら撮影いたしました。
当初予想は晴れだったのですが、途中から大いなる雲の広がりに襲われ時には黒点の確認が困難になり、終盤には厚い雲越しの金星を撮影を撮影するために思い切ってプラス露光を施し難を逃れました。 

<中川のコメント>
山口県の松永様からの投稿です。全国的にも貴重な第1~2接触が見事に写されています。とにかく晴れてよかったのですね。これからも月面、野鳥問わず投稿お待ちしています。

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2012/06/06の金星の日面通過 D5フィルター+BORG50EDⅡ+E-620にて 時刻11:48、ISO100、SS1/800 撮影:宮内宗徳様 

<撮影者のコメント>
中川昇様、6月6日に撮った金星の太陽面通過の写真を投稿します。いつもは野鳥撮影に使用している装備で撮影しました。

<中川のコメント>
幻の銘レンズ、50EDIIでの撮影です。さすがに良く写っています。天体が良く撮れるレンズは、当然ですが野鳥も良く撮れます。たまに野鳥派の方が「BORGは近接は良く撮れるが、遠くは良く写らない」というコメントを見かけますが、もともと天体用のレンズなのでそんなことはありません。天体を写せばすべてがわかります。遠くが良く写らないのは、ブレ(カメラ、三脚、雲台、空気、被写体等のブレ)の影響が大きいからなのです。よって細心の注意が必要です。

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手前:BORG100ED 奥:BORG76ED
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2012/06/06の金星の日面通過 BORG100ED+7014+D4フィルター 撮影:湯本 昭様(神奈川県相模原市)
                                   
<撮影者のコメント>
中川さん、大変ご無沙汰しております。ご記憶にないかも知れませんが、BORG誕生間もない頃、パーツや手紙のやりとりをさせて頂くなど、お世話になりました。

歳と共に天文に割ける時間も体力も乏しくなりましたが、最近になって AstroArts HP の「天文との出会い」の連載を、たいへんなつかしく拝見しました。宮崎さんが早々に退社されたことも初めて知りました。特注でパーツを作って頂いたり、電話でご指導を受けたり、とてもお世話になりました。

「天文と気象」持っています。表紙の、すばるの反射星雲がとても印象的です。20年前、BORGで天文を始めました。この図鑑やBORGは、私の人生の一部です。皆さんの作例に触発されて、鳥の撮影もしています。76ED+カーボン鏡筒+色消し単玉のレデューサーはたいへん軽量で、手持ちが楽です。

ともかく、現在は好調なビジネスをされているようで、草創期からのユーザーとしてうれしく、また誇らしく思います。

さて、現役の方々にはとてもかないませんが、僅かな晴れ間に撮影できた写真を、ごあいさつ代わりにお送りします。100ED+ディスコンの1.4倍テレコンとD4フィルターで f=900mm、カメラはペンタックス K-5 です。 BORG 最初期のレンズですが、クモリも偏芯もなく、至って快調です。ただ、腕前に進歩がないせいかも知れませんが、最近のレンズの切れ味には及ばない気がします。やはり125SDへのグレードアップが必要でしょうか?

では、今後のご発展をお祈りしております。

<中川コメント>
湯本様のことは良く覚えています。私も20年以上やっていると、数千人のお客様のお名前と主な購入履歴が頭に入っていますが、湯本様にはBORG100ED+レデューサー等で大変お世話になった記憶があります。懐かしいお名前です。お元気そうで何よりです。今回の天体イベントでありがたいことに天文復活組が増えました。ただ、天体一筋だけでは天気の関係もあり、ほとんど確実にすぐにまた隠居生活に入ってしまいます。ならば隠居する暇の無い、野鳥撮影の方がはるかにBORGを活用できます。天文復活組の方は、ぜひうまく方向転換を図っていただければと思います。

<中川総合コメント>
今日は、このユーザー投稿のページをアップするためだけに休日出勤をしたといっても過言ではありません。投稿いただいたお客様には心から感謝申し上げます。ありがとうございます。おかげさまでBORGが全国で同時刻に同じ天体に向けられたということが良くわかる、とても楽しい作業でした。未掲載画像もありますが、一度これで打ち止めにします。来週からは、通常モードでお届けする予定です。前にも書きましたが、天体イベントはお祭りですので、宴が終われば空虚感がどうしても残ります。反動もあります。せっかく買ったBORGを有効に使うには、天体だけでは物足りないというのが、弊社の基本的なスタンスです。というわけで、来週からは、野鳥他一般撮影モード全開で行きます。天体関連は、8月14日の金星食(これは絶対に見逃せない)と11月14日の皆既日食の前に特集を組む予定です。ご期待ください。

P.S.というわけで、明日から3日間、奈良に行きます。フジX-PRO1のマウント(発売が6月中~末の予定に延期になりました)のテストも兼ねて、また作例をたくさん撮ってきます。ですので、6月11日(月)、12日(火)のブログの更新はありません。リフレッシュして新しいBORGの方向性も探ってきます。ただ、休みたいだけかも?というわけで金環日食と金星の日面通過の画像投稿、誠にありがとうございました。
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