BORG WORLD 画像作例集

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ニコン1V1によるカワセミ BORG71FL(直焦点)+ニコン1V1 撮影:中川昇 半手持ち ノートリミング 2011/11/27 予想以上にきれいに写りました。液晶のピント拡大が出来ないのでピントの歩留まりは悪いのですが、そこは慣れでカバーするとそんなに不便は感じません。一番不便なことは、撮影後にファインダーが元の明るさに戻るのに時間がかかることです。V1の解像感は高いと思います。 DSC02120s.jpg

今回の撮影機材:71FL対物レンズ+7860重連+DZ-2+7509+7352+7923+5015+ニコン1V1ボデー 400×2.7=1080mmF5.6の超望遠レンズは都市河川では使いやすいレンジだと思います。カメラが軽いので非常に軽快なシステムでEVFもあるので手持ち撮影も十分可能です。

IMGP0492s2.jpg K5によるカワセミ BORG71FL(直焦点)+ペンタックスK5ボデー 撮影:中川昇 半手持ち 2011/11/27 トリミング この画像は相当に近いです。羽毛の解像の素晴らしさはもちろんですが、カワセミの眼の中に映る空と雲が非常にシャープなのが印象的です。K5は非常にデジボーグ向きのカメラです。ピント合わせは内蔵のフォーカスエイドに任せていれば問題ありません。

IMGP0336s.jpg K5によるカワセミの高解像度ホバリング BORG71FL(直焦点)+ペンタックスK5ボデー 撮影:中川昇 手持ち 2011/11/27 トリミング 比較的スローシャッターなので羽根はぶれていますが、本体は静止しています。目線がぶれていないのが、この画像の凄いところで、瞳に映るアイキャッチが点像です。マニュアルフォーカスですが、バッチリ合いました。この日は「ホバリングの帝王」が非常に活発で、このクラスの画像が山のように撮れました。デジボーグ恐るべしです。

DSC02110s.jpg今回の撮影機材:71FL対物レンズ+7860重連+DZ-2+7509+7352+7923+5015+ペンタックスK5ボデー K5はデジボーグでは万能機です。どれか1台と聞かれたら、迷わずこのK5をお勧めします。カワセミのアップもトビモノも高いレベルで対応できる唯一?のデジカメです。

<中川コメント>
昨日は3週間ぶりのMFカワセミでしたが、いきなりドアップとホバリングで手荒いお出迎えを受けました。わずか1時間で目的は達した、という感じで大満足。余裕が出来たので、午後はニコン1V1でじっくりとアップを楽しみました。デジボーグの良さのひとつはカメラを選ばないことで、これにより撮影に飽きることがありません。昨日の作例は山のようにあるので、何回かに分けてご紹介する予定です。

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ニコン1V1による月齢1.4 71FL+ニコン1V1ボデー 2011/11/26 撮影:中川昇 手持ち撮影 この月が12月10日に皆既月食になります。この時期は晴れやすいので、毎日月齢を追って撮影すると面白いと思います。

P.S.というわけで、今日は安心して休日出勤できます。私にとっては、休日のカワセミ撮影は仕事の延長でもありますが、純粋に趣味の部分も大きく、撮影自体を苦痛に感じたことは1度もありません。というか、「楽しくて仕方ない」というのが本音です。私が天文ファンにもカワセミ撮影をおススメするのは、楽しいからです。機材はすでにお持ちなのですから、投資はゼロ。私に言わせればノーリスク、ハイリターンです。逆に野鳥ファンには天体の撮影をおススメします。なぜなら面白いからです。投資はゼロ。私に言わせればノーリスク、ハイリターンです。12月10日の皆既月食は晴れたら絶対に撮って見てください。中川にだまされたと思って土曜日の夜は夜更かししてみてください。「ああ、こんな素晴らしい現象を見れて良かった。撮れて良かった。危うく見逃すところだったよ」となること請け合いです。

P.S.2 昨日のBSジャパンで素晴らしい番組をやっていて感動したのでお伝えします。~ニュージーランド星空紀行~というタイトルで、メガスターの開発者で有名な大平さんがナビゲーターをつとめていました。いくつも興味深い場面があったのですが、その中でも特に印象に残った場面が「星空動画」でした。星空動画(タイムラプス動画というそうです)の第一人者といわれるオーストラリアの写真家、アレックス・チャーニー氏と大平さんの対談があり、番組内で放映された星空動画はそれはそれは見事なものでした。必ず地上の風景を入れて、日周運動を強調する絵作り。雲や流れ星がびゅんびゅん飛んできて、それはそれはドラマチックです。静の天体写真の世界に動を導入したという点と絵の解像度が素晴らしく本物に近い星空の写り。本物の星空に近いプラネタリウム作りを目指す大平さんと大いに通じるところがあったようです。私が感じたのは、天体写真の世界にもこういった今までにない視点での斬新な提案が出てきて欲しいということです。天体写真とはかくあるべきという枠の外にはみ出た表現の方法があるはずです。それが多くの人の関心を呼ぶのではないでしょうか?自分への反省も含みますが・・・。再放送があればぜひ見ていただきたいです。やっぱり天体はひそかにブームなのかも・・・。

P.S.3 今朝の日経新聞にも面白い記事がありましたので、ご紹介します。「無防備」を撮りにいく、というタイトルで、要約すると筆者の清水哲男さんという方が、最近デジカメを始めて、最初はきれいな花を撮ったりしていたが、すぐに飽きてしまった。ところが、最近のデジカメブームで多くの方が撮影をする姿をみていると、その人たちの方が被写体として面白いことに気が付いたというものです。清水さんによると、「誰にとってもカメラは一種の銃のようなものだから、目を付けた被写体の前では、多少とも人が変わってしまう」のだそうです。その無防備さが面白いと。これは良く分かります。なぜ多くの方がカワセミを始めとする野鳥をカメラで撮りたがるのか?それは以前にもブログに書きましたが、ファインダーを覗いてシャッターを切るという行為が一種のハンティングなのだと思います。ハンティングという行為はつい最近まで多くの人類にとって生活上必要不可欠な行為であり、その技術の良し悪しで生死に関わるほど重要な行為だったはずです。時代は変わり、ハンティングは趣味として残るだけになりましたが、遺伝子の中にはしっかりと記憶されている、だから野鳥を撮るときに気分が高揚するのだと思います。代償行為としては非常に健全な行為だと思います。あれほど流行したデジスコがなぜ愛用者が減ったのか?適合するデジカメが無くなったからといわれていますが、私はもう2つばかり理由があると思います。ひとつはコンデジにファインダーが無く「覗く」という重要な行為が一部の機種を除いて出来ないということ、二つめはシャッター音が静か過ぎるうえに連写音も静かなため、撮影しているという実感に乏しい、ということではないか?と推測しています。つまり、ハンティングの重要な要素、覗いて打つ、覗いて打つ、というリズミカルな行為が出来にくいので、気分が乗り切らない、ということなのだと思います。図らずも昨日と今日で、興味深い番組と記事に出会って、腑に落ちた感じがします。

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