BORG WORLD 画像作例集

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IC447付近 かたつむり星雲 BORG90FL+レデューサー0.72×DG【7872】 360mmF4  ML8300 -25度冷却 Astronomik LRGB Type-2cフィルター DARK FLAT処理 L 10分12枚 RGB 各5分8枚 撮影:桐村正則様

<撮影者のコメント>
お世話になります 今年もよろしくお願いいたします BORG90FL+レデューサー0.72×DG【7872】での画像を送ります この組み合わせではRGBでのピント移動は殆ど無いですね。

<中川コメント>
桐村さん、投稿ありがとうございます。今年もよろしくお願いします。さすがは大ベテラン。相変わらず、破たんの無い安定した作例画像です。桐村さんの作例はいつも安心してみられます。レデューサー0.72×DG【7872】の高性能ぶりも良くわかります。この組み合わせがなぜ高性能なのかはそのうちご案内できると思います。最近はカーボン仕様も発売されています。
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M78から馬頭星雲 撮影日:2016年12月29日 撮影地:朝霧アリーナ 撮影機材:BORG71FL、レデューサー0.72xDGQ[7872] 赤道儀:SWAT-200(PHD2で一軸オートガイド) オートガイダー:QHY5L-II、コーワLM75JC カメラ:Canon EOS 6D (SEO-SP4改造) ISO感度:3200 露出:300秒×28枚+20秒×17枚 撮影者:蒼月様(横浜市)

<撮影者のコメント>
トミーテック 中川様。横浜の蒼月です。あけましておめでとうございます。 この年末年始は比較的天気に恵まれていますね。私も12月29日に朝霧高原に出かけ、満天の星空を満喫してきました。 前回は馬頭星雲からオリオン大星雲までのエリアを投稿させていただきましたが、今回はそこに隣接する、M78から馬頭星雲までのエリアです。 71FL+0.72xDGQの組み合わせは、赤道儀に負担の少ない軽量な鏡筒でありながら、フルサイズの四隅まで十分な性能を実現しています。 実際に撮り比べをしたわけではありませんが、数多いBORG製品ラインナップの中でも1、2を争う性能であることは間違いないでしょう。 まさに名機と言って良く、今後も永く撮影の友にしたいと思っています。 なお、お送りした画像より大きく高画質な画像を flickr に置いてありますので、そちらもご覧いただけると、光学性能の高さが更にご理解いただけることと思います。 https://flic.kr/p/QGcPSd

<中川コメント>
71FL+レデューサー7872の定番の組み合わせによる馬頭星雲付近です。この年末年始は天気が非常に良かったので、全国で多くの作品が撮影されたようですが、ボーグのHPにも多くの作品が寄せられました。蒼月様のこの作品も淡い星雲が実に良く写っており、お見事としかいいようがありません。この光学系がなぜここまで良く写るのか?その秘密はそのうちご案内できると思います。最近はカーボン仕様も発売されています。
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しし座の3星雲 BORG55FL+7108+TC-20EIII+ニコンD810Aボデー 2016/12/29 早朝 ISO1600 露出16分×6 + 8.5分×1(薄明開始につきタイムアウト) SWAT-350 + SS-one mini 2軸ガイド 南知多にて 撮影者:HUQ様

<撮影者のコメント1>
BORG 55FL は専用レデューサー【7880】無しでも中央は非常にシャープなので、 これに Nikon の高性能2xテレコンを付ければ遠方銀河もイケるのではないかと 思い、試してみました。流石に直焦点では周辺像が悪化するため マルチフラットナー1.08xDG【7108】を 入れ、そのうしろに Nikon2xテレコン TC-20E III を入れました。カメラは D810A です。 f=540mm F10 となります。鏡筒長はわずか 34 cmです。2枚目は中央部の約25%トリミングです。 1枚目はほぼノートリミングです。 ピクセル等倍で鑑賞できる良像範囲は約50%前後、マイクロフォーサーズぐらいの面積だと思います。 通常の鑑賞サイズなら、APS-C の面積でも問題無いと思いました。今回の南知多行きでは本来、レデューサー仕様の55FL で冬の散光星雲を撮りま くることが目的でした。

家を出るときは快晴だったのですが、今年の天候からすると万が一...と思い、ト ランクの中の寝袋にもう一本、テレコン仕様の 55FL を紛れ込ませておいて正解 でした。 結局、冬の星座が撮り頃の時間帯は上空を薄雲が西へ東へ北へ南へと忙しく縦走 し、冬の散光星雲花盛りはほとんど撮れませんでした。 そこで午前2時に意を決してハイスピード55 を撤去し、替わりにテレコン仕様 の 55FL に載せ替え、早朝になってやっときた透明度抜群の時間帯の全てを、三 つ子銀河に捧げることにしました。当初ピントに納得がいかず1時間ほど費やしてしまいましたが、最終的には上々な結果を得られました。ノートリミング画像では細かい銀河が沢山写っていて愉しいです。

これだけF値が暗いと1コマ当たりの露出時間が掛かりますが、ガイドの信頼性 さえ十分であれば、後の画像処理は格段に楽です。 F値が暗いため、気温の変化に伴うピント移動に鈍感なのも利点です。
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HUQ様の撮影風景1 BORG55FL+7108+TC-20EIII+ニコンD810Aボデー+SWAT-350
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HUQ様の撮影風景2 BORG55FL+7108+TC-20EIII+ニコンD810Aボデー+SWAT-350

<撮影者のコメント2>
中川さま HUQです。新年明けましておめでとうございます。昨年は 55FL に始まり 55FL に終わる一年でした。 複数セットの機材を持参して、1セットでは1晩で2~3程度の被写体を多枚数 撮ってコンポジットするやり方を採っている私にとって、妥協不要の写りで絶対 的な体積が小さい 55FL は福音でした。2017年も引き続き、主力鏡筒になることでしょう。 両側貫通で同期回転できる赤緯体さえあれば、Dual で使いたいところです。 (何故か対物レンズだけは2つ入手してありますが...(笑)) 今年もよろしくお願いいたします。

107FL、加曽利さんからピクセル等倍の画像見せてもらいましたが、良い星像ですね。これで撮る星雲・星団は迫力がありそうです。 107FL での月面写真も楽しみです。投稿画像が溜まっているとのことで、送ろうかどうしようか迷いましたが、とり あえずお送りします。 ちょっと、この規模の鏡筒ではありえないような写りが得られましたので。 掲載待ちのストックに入れていただければ幸いです。

<中川コメント>
撮影風景もHUQ様独特の雰囲気の写真です。55FLはBORGの中でも特別な存在のレンズです。なぜ特別なのかはそのうち明らかになるかと思いますが、目の肥えたユーザー様の中には、すでにその性能の高さを見抜いていて、HUQ様のように55FLを使い倒してその能力をフルに発揮される方も現れています。その意味では八王子の沼尻さんは1年以上前から、このレンズに目を付けて情報発信をまめに行っていただいております。こちらから。
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月面8.1 2017年1月6日18時29分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン【7215】+ケンコー3×テ レプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO1600  1/125秒×30枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自 動追尾 撮影地 東京都目黒区 撮影:ユニテック 加曽利様

<撮影者のコメント>
107FLの作例として本日撮った「月齢8.1」を送ります。 さすがにシーイングは良くないですが、揺らめきの中にも静止する瞬間 があり、まずまずの出来になりました。好シーイングの訪れが今から楽 しみです。107fl月齢9.1.jpg
月齢9.1 2017年1月7日17時19分~ ボーグ 107FL+ボーグ1.4×テレコン【7215】+ケンコー3×テ レプラス (合成焦点距離/2520mm F23.6) キヤノン EOS 6D ISO400  1/40秒×20枚 RegiStax6でスタック Photoshopで画像処理 SWAT-350にて自 動追尾 撮影地 東京都目黒区 撮影者:ユニッテック 加曽利様

<撮影者のコメント>
中川さま、お世話になっております。107FLの作例として本日撮った「月齢9.1」を送ります。 昨日と似たシーイングでしたが、本日の方が少し良かったので、感度を下げて ノイズと階調の改善を狙いました。

<中川コメント>
107FLでの月面です。2枚とも冬の悪シーイングにしてはよく写っていますね。107FLは星雲・星団、月面、惑星と大活躍です。全てSWAT-350に搭載しての撮影というところが、今回の作例写真の大きなポイントです。稼働率が圧倒的に高くなるのです。

P.S.溜まっていた投稿画像の一部を掲載しました。残りはタイミングをみて掲載予定です。ご了承ください。こうしてみると、ボーグが55FLで天体写真業界に本格復帰して2年余り。ようやくその高性能ぶりが認知されてきたきたという感じがします。今年はさらにその評価を高めるべく努力いたします。

P.S.2 入荷情報です。長期で品切れしていたメタル延長筒【4604】が入荷しました。1月15日は千葉天体写真協会の35回目の総会です。気が付いたら35年も経っていました。メンバーも高齢化していますが、やはり同好の士の集まりは良いものです。仲間内でも天体写真熱が高まっています。その流れを汲むように全体的に天体写真関連のご質問やご注文が急増しています。私が以前天体望遠鏡販売店のアトムに居た頃のお客さんから突然連絡があって、「中川さんから購入した望遠鏡を今でも使っています」というケースが1人や2人ではないのです。30年以上前のお客さんです。天体写真復活組が確実に戻ってきているようです。この天体写真熱は当面続きそうな予感がします。

P.S.3 BORGの中で貴重な在庫がありました36EDと77EDIIですが、今日全て売れました。次回は2月以降の入荷予定です。残るボーグはペンシルボーグのみです。最新の在庫情報はこちらから。ここまで見事に売り切れるのは珍しいです。昨日の千葉天体写真協会の総会も、何と80%という驚異の出席率でした。同好会の例会とは思えない高出席率です。しかも天気が良かったせいで作品の提出率も異常に高く、中には月面の写真を12/31~1/15までわずか1日を除いて16日連続で撮影された猛者もおられました。天体写真復活組の熱は当面続きそうです。(1/16)

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