BORG WORLD 画像作例集

36ED(7885+7922 50D M13 ノートリミング リサイズ).jpg

M13 36ED+レデューサー【7885】+【7922】+EOS50Dボデー ノートリミング 撮影者:中西直樹様 

36ED(7885+7922 50D M13 中心部トリミング ピクセル等倍).jpg

M13 36ED+レデューサー【7885】+【7922】+EOS50Dボデー 1枚目をトリミング 撮影者:中西直樹様 

36ED(7885+7922_50D).jpg

36ED延長筒(フード) + 36ED  + M42ヘリコイド + M42→M57変換 + DZ-2 + 0.85DG【7885】 + M49.8延長筒M【7922】 + カメラマウントNikon用 + ヨックレンズ マウントアダプタ + EOS50D 撮影:中西直樹様

<撮影者のコメント>
こんにちは、中川さん。中西です。36EDレポート第七弾 星像編(レデューサー0.85×DG)です。

今回は、球状星団M13でテストを行ないました。本来、球状星団は、大口径(口径20cm以上、焦点距離1000mm以上)の望遠鏡で撮影するような小さな対象です。しかし、Borgはとてもシャープなので、昨年、77EDⅡ(1.08×フラットナー)で、天文ガイドと星ナビの両誌に入選させていただきました。球状星団単独を撮った作品として、8cm級以下での入選は、これまで見たことがないような気がします。

今回は、新型補正レンズがでるまでの、あくまでつなぎですが、ミニBorg用のレデューサー0.85×DG【7885】を使用してみました。本来36EDの焦点距離200mmには対応していないのですが、0.85×DGの後ろにM49.8延長筒Mをいれてバックフォーカスを長くして、補正を強くしてみると、これが結構よいではないですか!

中心部のシャープさは変わらずに、周辺部が大きく改善されています。色収差に厳しい天体写真でも全く問題ありません。というか、絞りをつけていませんが、全く色収差は分かりません。正直、中心部の星像はBORG71FL(0.7DGT)に匹敵するほどです!

今回のテストでは、ポタ赤でも行なえる環境で球状星団が、どこまで写るかという、本来なら無謀とも思える挑戦をしました(笑)もちろんノータッチガイドで、露出は15秒、14枚連続撮影し、コンポジットしました。合計露出、たったの3分半です(ダークだけは引きましたが、フラット補正もしていませんし光害でムラだらけです・・・)

しかし、中心部のピクセル等倍画像を見ると、焦点距離が、約170mmにもかかわらず、何と球状星団の中心部が完璧に解像しています。これには、かなりびっくりしました!

しつこいですが、またまた感動です!(露出時間が短いのと、透明度が最悪で、かなりレベル補正をかけているのでノイズは凄いですが・・・)とても小さい対象なので、先日の月の作例と比べるとインパクトが小さいかもしれませんが、何気に凄いです(笑)。一度でも球状星団に挑戦された方なら、よくお分かりいただけると思います。

リサイズしただけのノートリミングの画像でも分かるように、M13は非常に小さい対象です。にもかかわらず、36EDで、ここまで写ってしまうのです。周辺画像は、少し流れますが、これは、本来ミニBorg用の補正レンズなのでしょうがないです。全面シャープな画像に関しては、開発中の新型補正レンズに期待したいです。

この結果を見る限り、36ED本体の天体特性は非常に高いことが分かります。個人的には、新型補正レンズがでたら、この36EDでいつか天文ガイドの最優秀を狙ってみたいほどです(これは、まじめな話です)間違いなく、これまでで最小口径の望遠鏡での最優秀になることでしょう(笑)

さらに、この画像を見て分かるように、一般撮影のレベルなら周辺部もあまり問題なさそうに感じます。絞らなくてもフォーサーズまでならいけそうです。APS-Cでも、少し絞れば、周辺まで結構いけるのではないでしょうか?新型補正レンズがでるタイミングにもよりますが、特にミニBorgを既にお持ちの方は共用もできますので、36EDと同時に0.85DGの購入を検討する価値がありそうです(星にも一般撮影にも使用できますのでお得です)。

次回レポートは、地上風景で0.85×DG【7885】と絞りを併用した場合のテストを予定しています。

<中川コメント>
毎回毎回精力的な36EDモニターレポートをお送りいただいている中西さんの中西レポート第7弾です。今回は、意表を突いた球状星団です。通常200×0.85=170mmF4.7のレンズで球状星団をわざわざ狙うことはないですから、36EDならではの選択といえます。中西さんが柔軟なお考えをお持ちという証拠でもあります。しかし、わずか170mmで球状星団の中心部のブツブツが分解しているのには正直大きな驚きです。この調子で夏の星雲・星団も狙っていただけると嬉しく思います。中西さんがまた36EDの隠れた魅力を引き出してくれました。いつもありがとうございます。これからも天体望遠鏡の既成概念をガンガン壊してください。期待しています。

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カワセミ3枚共通データ BORG77EDII+MMF-1+α57ボデー 撮影:西田圭佐様 

<撮影者のコメント>
中川さま。随分とご無沙汰しています。今回はヤマセミではなくカワセミです。71FLで使用していたM57ヘリコイド LⅡ【7860】が故障してしまい、しばらくBorgから遠ざかっていましたが、MFの公園池にカワセミの雛がデビューしましたので77EDⅡにMMF-1を装着して撮影しましたので送ります。

枝葉被りの薄暗い繁みの中にいる雛に、木漏れ日の太陽光がスポットとして当たる露出にはとても厳しい条件でした。Sony α57のEVFは露出決定とマニュアルフォーカスの強い味方でした。
 
刺激的な製品を次々と開発される情熱にはいつも感動しています。私の場合、とりあえずはM57ヘリコイドLⅡを修理することから始めます・・・。

<中川コメント>
まずは、M57ヘリコイドLII【7860】の故障の件、申し訳ありません。新型のM57ヘリコイドLIII【7861】になって、故障しにくく改良されています。ご検討いただければ幸いです。さて。カワセミですが、幼鳥のドアップですね。幼鳥独特の羽毛の特長がよく写しだされていると思います。幼鳥は比較的警戒心が薄いので近距離で撮影がしやすいのも特長のひとつです。幼鳥は今の時期しか見れませんので、カワセミを間近で撮影するチャンスでもあります。また、「刺激的な製品を次々と開発される情熱にいつも感動」とは大変嬉しいお言葉です。その意味では、今日ランチの最中に非常にユニークなコンセプトのBORGを思いつきました。ボーグしか出せない超独自の望遠鏡です。2014X1として登場するかもしれません。お楽しみに・・・。

1024-IMG_1976.jpg 水星・木星・金星 2013/05/23 19:26 FUJINON-75mm F5.6 A ±0 F11 ISO:200(1/5s) Canon EOS Kiss X5 撮影:山内壮介様

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今回の撮影機材:FUJINON-75mm F5.6+M42ヘリコイドシステム+Canon EOS Kiss X5 撮影:山内壮介様

<撮影者のコメント>
中川さんこんばんは。夕焼け空に水星・金星・木星が集合しはじめましたね。ミニボーグの写角にはいるほど近づきますが、夕空の情景なのでM42ヘリコイド+引き伸ばしレンズで撮ってみました。この後、26日、27日には3惑星が三角形を作ったり、28日には金星・木星が並んだりするので楽しみですね。
http://kanotuno.at.webry.info/201305/article_18.html

<中川コメント>
相変わらず柔軟な発想の山内さんの作例です。引伸ばしレンズでうまく3惑星と風景を捉えました。惑星を一気に捉える絶好のチャンスです。特にあのコペルニクスさえ見ることができなかったという水星を見るには最高のチャンスです。

 P.S.今日ブログを更新していたら、他部署のK部長が私の席に来て、「中川君、楽しそうだね。ブログの更新?」と聞かれました。ピンポーン!です。どうも凄く嬉しそうに更新作業をしているらしいのです。まあ、嬉しいんですが・・・。このブログの更新作業ですが、断言しますが、嫌々では絶対に続きません。他のメーカーや販売店でたまにしか更新していないところがたくさんありますが、これは義務でやっているからです。義務でブログを書くと行間にその雰囲気が漂いますから余計に更新しにくくなります。かといって間が空くと誰もみてくれない・・・。なので、ビジネスでブログを継続するのはかなりの困難が伴います。

P.S.2 というわけで、ボーグのブログは原則、毎営業日更新。しかも面白くてためになる内容。面白くないことは書かない。ためにならないことも書かない。読まずにはいられない。読まずには寝れない。更新が楽しみで仕方ない。百田尚樹さんの本の根底に流れる「オレはどうしてもあんたにこのことを伝えるんだ!」という強烈なパッションを見習って、これからも情報発信を続けます。これからの時代、独自のHOTな情報が継続して発信されるメーカーからしかモノを購入しないという賢い購買行動を取る消費者が増えるでしょう。今日もBORG開発者ブログをご覧いただき、ありがとうございます。

 

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