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いよいよ5月30日に発売が迫った10系客車シリーズ!
ニーズに合わせてさまざまな形態を有した実車になぞらえ、
製品でも多様なラインナップを揃えています。
2014.05.29up

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 10系の夜行列車は、A寝台車、B寝台車、1等座席車、2等座席車、食堂車、郵便車などバラエティーに富んだ車両が魅力です。さらに改造によって屋根上や足回りの形状のバリエーションも多岐に渡り、他系列の車両も混結されるなど、1つの系列で統一された現代の列車とはひと味違う独特の編成が見られました。
 製品ラインナップも多種多様で、4両のセットでは、20系をベースに設計されたオロネ10形。台車が特徴的なオシ17形。ナハネ10形を緩急車へ改造したナハネフ10形をさらに冷房化改造したオハネフ12形。10系とは異なるグループ(スロ62系)の1等座席車であるスロ62形という個性的な布陣となっています。
 単品では、オハネ17形を冷房化改造し、乗り心地向上のためTR47形台車を履くスハネ16形。スロ62形の緩急車タイプのスロフ62形なども揃えており、これらを組み合わせることで、実車と同様の混成編成をお楽しみいただけます。今回は、その個性派揃いの製品ラインナップの中で、ひと際異彩を放つスロ62系にスポットを当ててみましょう。
※写真は『国鉄 10系客車(夜行急行列車)』セットです。左から順にオハネフ12形、オロネ10形、スロ62形(帯入り)、オシ17形。
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 スロ62系は、スロ62形とスロフ62形の2形式で構成され、3等車のオハ61形を特別2等車(後の等級改正により1等車)化した車両で、2度の大きな改造を経て1967(昭和42)年に登場しました。1回目の改造では、オハ61形をリクライニングシート化し、オロ61系となりました。種車が3等車であるため、側窓とシートのピッチが合わなくなっているのが大きな特徴で、後のスロ62系にも引き継がれています。また、窓下の1等車を示す緑の帯は後年廃止されたため、同系の晩年には帯のない姿も見られました。
 製品では、窓に対して徐々に位置がずれていくシートピッチを的確に再現しています。なお、スロ62形は、単品で側面の帯がないタイプも用意していますので、お好みの時代設定に合わせてお楽しみください。
妻面photo 実車のスロ62系は、前述の1回目の改造により誕生したオロ61系に対して、2回目の改造では冷房化がなされ、屋根上に冷房装置を取り付けるために低屋根化、床下には冷房電源用のディーゼル発電機が搭載されました。この改造により重量が増加したため、オロ61系からスロ62系へ形式変更されています。なお、緩急車のスロフ62形は、オロフ61形を改造したものとオロ61形やスロ62形を改造したものがあり、テールライト以外に車掌室と手ブレーキが設置されました。最小限の改造に留められていることもあり、スロ62形と比較して外観上の大きな差異はテールライトの有無程度となっています。
 製品のスロフ62形は、オロフ61形からの改造車をプロトタイプとしています。スロ62形ともども冷房装置の取り付けにより低屋根化され、角形のAU13形クーラーが並ぶ特徴的な屋根上を的確に再現しています。
車体の軽量性を活かし、碓氷峠を越える列車でも重用された10系客車。
発売予定の『EF62形』とも相性抜群です。
次回の情報室もお楽しみに!
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