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いよいよ発売となる『クモニ83形』!
今回は、細部のこだわりをご紹介いたします。
2016.09.29.up

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 クモニ83形の前面部をご覧ください。改造車の同形は、通勤形電車の101系や103系のような丸みを帯びた屋根に裾絞りのない断面と前面窓、当時の急行形・近郊形電車などで見られたヘッドライトとテールライトの配置など、さまざまな車両の要素が組み合わさって形成されています。ヘッドライトのシールドビームは、一般的に1970年代に普及したため、同形は比較的早く採用されたグループになります。下回りでは、スカートを装備していないため、むき出しの配管類が特徴のひとつとなっています。
 製品では、それらの特徴を捉えて再現しています。また、下回りについては、配管類を実感的に成形すると共に、排障器2種とスノープロウを別パーツで用意しており、その中から選択して取り付けることができます。さらに、付属の治具を使用して穴開け加工することでジャンパ栓の取り付けもでき、個体差のあった同形をよりお好みに近い姿にすることができます。
photo  クモニ83形は改造された工場により、側窓の形状に差異が見られます。大まかには角が角張っているものと丸くなっているものがあり、丸くなっているものはさらに複数のタイプが見られました。
 製品では、側窓の角が角張っているものをプロトタイプとしています。また、側ドア窓の下部にある外側の保護棒は金属製パーツとし、実感的に再現しています。
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 クモニ83形を含め、郵便・荷物電車の運用の特徴として、定期列車に併結して運転されていたことが挙げられます。併結相手は、80系などの旧性能電車から153系や113系、115系といった新性能電車まで幅広く設定されていました。そのため、旧性能電車であるクモニ83形は、新性能電車と協調運転ができるよう、信号の読み替え装置や電磁直通ブレーキが装備されていました。軽快なカルダン駆動の新性能電車に、吊り掛けモーターを唸らせながら併結走行するその姿は、当時印象的なシーンでした。
 製品では、モーター付とモーターなしを用意していますので、単独運転はもちろん、発売中の『153系』や『113系』などと併結させて、往時の姿をお楽しみいただけます。
古き良き時代、全国を走り回った荷物電車を
模型の世界でも再現してみてはいかがでしょうか?
次回の情報室もお楽しみに!
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