トミックス1/80スケール初の旧型国電『クモニ83形』が新登場!
今回は実車紹介と共に製品の特徴をご紹介いたします。
2016.09.06.up
クモニ83形は、旧型通勤電車72系からの改造により、1966(昭和41)年に登場した荷物電車です。中央本線用の低屋根仕様である800番代が先に登場し、後に他線区向けの普通屋根仕様の0番代が加わりました。その後、異種の80系からの改造車であるクモユニ81形が100番代として編入されました。同形は単独運転に加え、153系、113系、115系などとも併結し、各地の直流電化区間で運用され、郵便荷物列車が廃止になる1986(昭和61)年まで活躍しました。なお、一部は郵便荷物列車廃止後に旅客用へ再改造され、クモハ84形として宇野線で使用されました。
製品では、クモ二83形0番代をモデル化し、単品でモーター付とモーターなしの2種を発売いたします。前面種別幕は蛍光灯をイメージした白色LEDを採用、ヘッドライトはシールドビームをイメージした電球色LEDにより実感的に点灯します。また、前面種別幕は別パーツとし、「荷」と白無地の2種を用意、床下に並ぶ特徴的な主抵抗器はライトグレーの塗装を施しています。
実車では、台車を始めとする床下機器などは、基本的に種車である72系基本番代のものを流用しており、台車は枕バネに板バネを用いたDT13形を履いています。
製品ではDT13形台車はもちろん、車輪も実車に合わせて半径をやや大きくしたものを新規で製作し、旧型国電の雰囲気漂う足回りを実感的に再現しています。
クモニ83形0番代のパンタグラフは、クモニ83004までは2基搭載していましたが、クモニ83005以降は1基搭載に変更されました。また、基本的にはPS13形パンタグラフを搭載していましたが、PS16形に換装されたものや、クモニ83026以降の4両のように、低トンネル対応のPS23形を採用したタイプも見られました。
製品では、パンタグラフが1基の車両をプロトタイプとし、新規製作のPS13形を搭載、塗色はグレーで再現しています。また、避雷器はLA15形としています。
今はなき、懐かしの荷物電車『クモニ83形』。
独特の雰囲気を醸し出すその姿は見どころ満載です。
次回は細部のこだわりをご紹介する予定です。お楽しみに!
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