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峠のシェルパ『EF63形(2次形)』が1/80スケール・16.5mmゲージに登場!
まずは、その勇ましい"顔"にスポットを当ててご紹介いたします。
2012.07.26up

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EF63形は、信越本線横川〜軽井沢間にあった碓氷峠用の補助機関車です。1963(昭和38)年に、それまでアプト式であった同区間で粘着運転が開始されるのに伴い、1962(昭和37)年に登場しました。最大66.7‰(パーミル)もの急勾配を走行するにあたり、特殊な装備が数多く備えられているのが特徴です。同形は、碓氷峠を通過する全列車の補機として長年活躍し、489系や189系、169系とは強調運転で力を合わせて峠を越えていましたが、1997(平成9)年の長野新幹線開業に伴い、信越本線の碓氷峠と共にその役目を終えました。
製品では、1〜3次形が存在する同形の中から2次形をプロトタイプとし、JR仕様のスタンダードモデルと国鉄仕様のプレステージモデルを発売いたします。独特の形状をした金属押さえ式の前面窓や側面の大きなルーバー、2次形から中央に設置されるようになった避雷器など、細部の特徴を的確に再現いたします。スタンダードモデルでは、付属の治具と市販のピンバイスを使用して「横軽用C'無線」アンテナを取り付けることで、同アンテナが装備された1990(平成2)年以降から晩年までの姿もお楽しみいただけます。また、プレステージモデルは、パンタグラフや各種手すりなどに金属製パーツを使用し、より質感を高めたモデルとしています。なお、前面窓下の手すりは、質感を重視し、スタンダードモデルも含めて、金属製パーツを使用しています。
photo EF63形は、2両1組で常に横川方に連結して運行され、軽井沢方面への下り列車を押し上げる際は、1エンドが最後尾となりました。そのため、機関車ながらテールライトを点灯させて運用に就く姿も見られました。
製品では、そのようなシーンが再現できるように機関車では初めてテールライトを点灯式としました。また、2次形のテールライトは、1次形と同様に内ばめ式が採用されましたが、レンズ周りの縁が大きくなっており、その点も的確に再現しています。
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EF63形の大きな特徴として、2エンド側に装備された複数のジャンパ栓受と双頭式連結器が挙げられます(写真左)。これは、碓氷峠を越える多くの車両に対応できるように備えられたもので、すっきりした1エンド側(写真右)とは対照的に、機器類が密集したスカート周りとなっています。製品では、この複雑なジャンパ栓受を細密に再現しました。双頭式カプラーは、実車同様に自動連結器と密着連結器の使い分けが可能で、自動連結器はケーディーカプラーを装備し、『EF63形』の重連や客車との連結もできます。また、密着連結器では密連形TNカプラーを装備し、トミックスから発売中、または発売予定の『489系』や『115-1000系』シリーズを始めとする電車との連結も可能で、リアルな外観と共に機能性も追求したパーツとなっています。

今回は2ページ同時アップしています。
引き続き、「HO情報室EF63形 電気機関車 VOL.2」もお楽しみください。
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