EF63形は、信越本線横川〜軽井沢間にあった碓氷峠用の補助機関車です。1963(昭和38)年に、それまでアプト式であった同区間で粘着運転が開始されるのに伴い、1962(昭和37)年に登場しました。最大66.7‰(パーミル)もの急勾配を走行するにあたり、特殊な装備が数多く備えられているのが特徴です。同形は、碓氷峠を通過する全列車の補機として長年活躍し、489系や189系、169系とは強調運転で力を合わせて峠を越えていましたが、1997(平成9)年の長野新幹線開業に伴い、信越本線の碓氷峠と共にその役目を終えました。
製品では、1〜3次形が存在する同形の中から2次形をプロトタイプとし、JR仕様のスタンダードモデルと国鉄仕様のプレステージモデルを発売いたします。独特の形状をした金属押さえ式の前面窓や側面の大きなルーバー、2次形から中央に設置されるようになった避雷器など、細部の特徴を的確に再現いたします。スタンダードモデルでは、付属の治具と市販のピンバイスを使用して「横軽用C'無線」アンテナを取り付けることで、同アンテナが装備された1990(平成2)年以降から晩年までの姿もお楽しみいただけます。また、プレステージモデルは、パンタグラフや各種手すりなどに金属製パーツを使用し、より質感を高めたモデルとしています。なお、前面窓下の手すりは、質感を重視し、スタンダードモデルも含めて、金属製パーツを使用しています。 |