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いよいよ発売間近となった『ED79形』。
実車では数度のマイナーチェンジが行われています。
今回は、その変遷に合わせて製品の特徴をご紹介しましょう。
2013.04.19up

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 ED75形700番代の改造により登場したED79形は、ジャンパ栓は片渡り構造としたため、1エンド(青森)側(写真左)と2エンド(函館)側(写真右)でスカート周りが大きく異なっています。加えて、窓周りのHゴムは当初は灰色でしたが、後年の更新工事により順次黒色のタイプへ交換されるなどの変化も見られます。
 製品では、エンドごとで異なる特徴的なスカート周りはもちろん、登場初期をプロトタイプとした『0番代』のプレステージモデルは灰色のHゴムを、それ以外の3アイテムは黒色のHゴムを再現するなど、時代に合わせて作り分けています。
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 ED79形は、種車のED75形700番代と同様に当初は側面に点検口がありました。これは、車体内部の点検や清掃等に利用できるように設けられているものですが、海底トンネルを走行する同形は、この部分から腐食が始まることが多く、後に埋める工事が実施されています。このような微細な変化に対しても製品に反映させており、登場初期をプロトタイプとした『0番代』のプレステージモデルではこの点検口を再現し、それ以外の3アイテムでは埋められた後の姿としています。
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 パンタグラフは当初、ED75形700番代と同様の下枠交差型のPS103形(写真左)を搭載していました。通常、電気機関車が交流区間を走行する場合、進行方向後部のパンタグラフを使用することが多いのですが、ED79形は青函派出所の架線長の関係で常に2エンド(函館)側のみを使用しており、後にこのパンタグラフには形状に変化が見られました(写真中央)。さらに2010(平成22)年頃からは、2エンド側のパンタグラフがシングルアーム式のPS79形(写真右)に順次換装されました。
 製品では、これらをいずれも新規で製作し、それぞれの形状の差異を的確に作り分けており、『0番代』はPS103形を、『0番代(シングルアームパンタグラフ搭載車)』は2エンド側にPS79形、1エンド(青森)側に当初とは形状の異なるPS103形を装着しています。写真はスタンダードモデルのパンタグラフで、プレステージモデルでは金属製パーツに塗装を施し、より質感を高めています。
北海道への案内人『ED79形』。
発売中の『E26系(カシオペア)』などのけん引機としても最適です。
次回の情報室もお楽しみに!
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