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青函トンネルで活躍する『ED79形』が登場!
今回は、製品化する『0番代』の概要と見どころを
実車ガイドと共にご紹介いたします。
2013.03.28up

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 ED79形は、青函トンネル用として開通に先立ち、1986(昭和61)年から登場した交流電気機関車です。ED75形700番代を種車として、0番代が21両、重連時の補機として100番代が13両製造されました。JR化後には貨物用として、0番代の基本仕様を踏襲した50番代が10両新製されました。0番代は、同形の基本となるグループで、旅客列車を単機で、定数1000tを超える貨物列車には補機専用の100番代と重連で運用されました。また、青函トンネルを走行するにあたって、さまざまな機構を備えており、トンネル内の連続下り勾配を考慮して抑速回生ブレーキを装備し、それに伴って制御方式が一部変更されています。さらに、110km/hの高速運転に対応するため、歯車比の変更等、足回りに於いても100番代を含めて多くの改良が施されました。現在は、0番代と100番代による貨物運用がなくなり、100番代は全機が引退しましたが、0番代は数を減らしながらも、寝台列車のけん引などの旅客用として活躍し、50番代は貨物列車のけん引にあたっています。
 製品では、計4種をラインナップ、下枠交差型パンタグラフを2基搭載していた『0番代』と、2エンド(函館)側がシングルアームパンタグラフに換装された『0番代(シングルアームパンタグラフ搭載車)』を、スタンダードモデルとプレステージモデルで発売いたします。
『0番代』のプレステージモデルは、同形の登場初期をプロトタイプとしています。
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 ED79形では補機の100番代を除き、抑速回生時のモーターの並列回路のバランスをとるため、安定抵抗器が屋根上に設置されています。屋根上にはそれを覆う銀色のカバーが取り付けられ、外観上の大きな特徴となっています。
 製品でもこの安定抵抗器カバーを的確に再現しており、碍子は塩害対策としてシリコンコンパウンドを塗布した緑色としています。
 ED79形0番代は、酷寒地でなおかつトンネル内は高湿度という厳しい環境の中を走行するため、すきま風の対策として側窓のユニットサッシ化改造が施されています。また、運転席側の側窓の下には青函トンネル用のATC受信機の四角い出っ張りが見られます。
製品では、まさに「青函トンネル仕様」とも言えるそれらの特徴を的確に再現しています。
 当初、秋田機関区と函館運転所に配置された0番代は、五稜郭準備運転区発足後は全機が同区に集中配置されました。五稜郭準備運転区はその後、青函運転区、青函運転所と変移し、2002(平成14)年に現在の函館運輸所青函派出所となりました。
 製品の区名札は、スタンダードモデルでは「青函」「函」のシールを付属し、プレステージモデルでは、登場初期の『0番代』は区所名が変更される以前の「青函」を、『0番代(シングルアームパンタグラフ搭載車)』は現在の「函」を印刷済みとしています。
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青函トンネルを通過する全旅客列車を一手に引き受ける『ED79形』。
次回も同形の見どころをご紹介する予定です。
どうぞお楽しみ!
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