ED79形は、青函トンネル用として開通に先立ち、1986(昭和61)年から登場した交流電気機関車です。ED75形700番代を種車として、0番代が21両、重連時の補機として100番代が13両製造されました。JR化後には貨物用として、0番代の基本仕様を踏襲した50番代が10両新製されました。0番代は、同形の基本となるグループで、旅客列車を単機で、定数1000tを超える貨物列車には補機専用の100番代と重連で運用されました。また、青函トンネルを走行するにあたって、さまざまな機構を備えており、トンネル内の連続下り勾配を考慮して抑速回生ブレーキを装備し、それに伴って制御方式が一部変更されています。さらに、110km/hの高速運転に対応するため、歯車比の変更等、足回りに於いても100番代を含めて多くの改良が施されました。現在は、0番代と100番代による貨物運用がなくなり、100番代は全機が引退しましたが、0番代は数を減らしながらも、寝台列車のけん引などの旅客用として活躍し、50番代は貨物列車のけん引にあたっています。
製品では、計4種をラインナップ、下枠交差型パンタグラフを2基搭載していた『0番代』と、2エンド(函館)側がシングルアームパンタグラフに換装された『0番代(シングルアームパンタグラフ搭載車)』を、スタンダードモデルとプレステージモデルで発売いたします。
『0番代』のプレステージモデルは、同形の登場初期をプロトタイプとしています。 |