ED76形は九州での交流電化の進展に合わせ、ED75形をベースに設計され、1965(昭和40)年に登場した交流電気機関車です。性能的にはED75形と同様ですが、蒸気暖房(SG)を搭載したために車体が長くなり、軸配置はB-2-B、中間台車は空気バネ付きとなりました。軸重制限のある路線へ入線するために、中間台車の動輪軸重を3段階に切り換えることで、九州地区内全ての電化路線に入線が可能となりました。パンタグラフは、当初菱形のPS100A形でしたが、1970(昭和45)年以降に製造された31号機及び高速貨物列車用の1000番代からは下枠交差型のPS102C形に変更され1979(昭和54)年までに0番代が94両、1000番代が23両、計117両製造されました。 同形は、その優れた性能から、「あさかぜ」、「はやぶさ」、「さくら」など、九州を走るブルートレインのけん引機にとどまらず、貨物列車のけん引機としても重宝され、長らく活躍しています。 そして今回、同形の製品化に際してラインナップされるのは下記の4アイテムです。 「0番代」ではノーマルモデル、プレステージモデルの2種がラインナップされ、プロトタイプはともに最終増備グループである55~94号機としました。 また、「1000番代」もプロトタイプは同様に最終増備グループである1015~1023号機としています。 いずれも設定を国鉄時代とし、Hゴムはグレーで表現、全盛期の姿で登場いたします。 さらに限定品として、「JR貨物更新車・1017号機」も発売いたします。 同機はJR貨物に所属し、車体には白帯が巻かれ、乗務員室のドアはステンレス無塗装となりました。 |