お待たせしました!DF50形ディーゼル機関車の登場です。
今回はその歴史と車両のバリエーションについてご紹介しましょう。
DF50形ディーゼル機関車は、亜幹線以下の線区における無煙化を目的に設計された、旅客・貨物両用の「電気式」ディーゼル機関車です。
箱形のボディや日本初のB-B-B配置の台車等、 現在の機関車の礎を築いた車両といえるでしょう。
1957(昭和32)年の1号機登場以後、約6年にわたり138両が製造され、本州、四国、九州と広く活躍しました。
1985(昭和60)年に全廃となりましたが、現在は3両が保存されています。
左の写真は大阪の交通科学博物館に保存されている18号機です。
DF50形は搭載されているエンジンの違いにより、0番代と500番代に分けられます。
外観上の違いはほとんどありませんが転区による改造や、増備車に合わせた改造等で使用地区・線区によるバリエーションが沢山ありました。
床下のアフタークーラー
初期車は、床下に搭載しているアフタークーラーの冷却管が横向きのものを搭載していましたが、0番代、500番代ともに40番中盤以降の増備車からは、縦向きのものを搭載して登場しました。また初期車でも、縦向きのものに交換された車両が存在しました。
屋根上の煙道
排気ガスをファン直前まで誘導するための細長い煙道は1964(昭和39)年以降、順次短小化の改造が行われました。
ボディ側面の空気取り入れ口のフィルター
初期車は「田」の字状の十文字タイプのものが取り付けられていました。最終増備車はビニロックフィルターを取り付けて登場し、晩年には初期車にもビニロックフィルターに交換した車両がありました。
次回は、DF50形実車のディテールをご紹介しましょう。
お楽しみに !!
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