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旅客から貨物まで幅広く活躍中の
『DD51-1000形』が新登場です!
まずは実車の概要と共に、ファーストショットをご覧ください。
2016.02.25.up

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 DD51形は、1962(昭和37)年に登場したディーゼル機関車です。トラブルが多く、やや非力であったDF50形に代わる機関車として開発されました。動力伝達方式は、DF50形で採用された電気式から液体式に変更され、1000PSのDML61S形エンジンを前後のボンネットに1基ずつ搭載していましたが、増備途中に1100PSのDML61Z形へ変更され、パワーアップが図られました。安定した性能を発揮した同形は、国鉄の本線用ディーゼル機関車の決定版とも言える車両となり、1978(昭和53)年までの間に649両が製造されました。未電化区間ではブルートレインのけん引も務め、四国を除く全国で活躍しました。そのため、地域別仕様が発生し、13次車からは北海道などの酷寒冷地向けの「A寒地形」、寒冷地向けの「B寒地形」、それ以外の地域向けの「一般型」と区分されるようになりました。客車列車の大幅な削減や老朽化で数を減らしてはいますが、現在も活躍を続けています。
 製品では、その中から1000番代で「A寒地形」のJR北海道色と「B寒地形」の標準色をプロトタイプに選定し、それぞれ『JR北海道色』と『暖地型』として、スタンダードモデルとプレステージモデルを発売いたします。まだ開発途中ですが、センターキャブ構造を始めとする各部の特徴を実感的に再現していく予定です。
photo ボンネットの側面をご覧ください。実車ではこの中にエンジンや液体変速機、ラジエーター、コンプレッサーなどが搭載されており、ルーバーや点検用のフタが並んでいます。
 製品では、ルーバーやフタの取っ手はモールドで、手すりは主に別パーツで再現しており、同形特有のメカニカルな雰囲気を演出しています。それらの形状がよくお分かりいただけるのではないでしょうか。
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 台車をご覧ください。両端の動力台車はDT113B形(写真左)、中間台車はTR106形(写真右)を装着しています。動力台車はウイングばね式で、揺れまくら構造はなく、心皿直結式となっています。中間台車は軸重可変システムが採用され、動力台車の軸重を15tと14tに切り替えることができます。また、横動対応可能な構造となっており、カーブ区間でレールへの横圧の低減が図られています。当初、中間台車にはブレーキは付いていませんでしたが、10次車の548号機以降はブレーキが追加されています。
 製品でも、砂箱が並ぶ動力台車、ブレーキシリンダーを備えた中間台車共々、そのフォルムを再現しています。なお、車輪は黒色となる予定です。
トミックス1/80スケールでは、久々のディーゼル機関車です。
この春の発売に向けて模型の開発にも熱が入ります。
次回の情報室もお楽しみに!    

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