最後のブルートレインとして惜しまれつつ引退した
『24系25形(北斗星・JR東日本仕様)』が新登場です!
まずは実車の概要と共に、ファーストショットご覧ください。
2015.10.29.up
「北斗星」は、1988(昭和63)年に運行を開始した、上野〜札幌間を結ぶ寝台特急列車です。青函トンネルの開通に合わせて、東京〜北海道を直通するハイクラスな寝台車をJR北海道とJR東日本が共同で企画し、登場しました。客車は24系をベースとすることや編成などの基本仕様は、JR北海道とJR東日本で共通としながらも、各車両の構成やデザインは各社独自に開発し、「北斗星1・2号」をJR北海道、「5・6号」をJR東日本が担当して、よりよいサービスの提供を目指して内容を競い合うことになりました。それまでのブルートレインにはない数々の設備を誇り、一躍人気列車に成長し、当初は季節列車であった「3・4号」も定期列車となって、3往復で運行されるまでになりました。その後、1999(平成11)年には「カシオペア」の登場で1往復が臨時列車となったため、JR東日本編成が「3・4号」となり、北海道新幹線の工事の影響で2006(平成18)年にはその臨時列車は廃止されます。工事が進むにつれ、間合い時間の確保のために、2008(平成20)年には1往復へ減便され、この際にJR北海道編成とJR東日本編成による混成編成となりました。1往復となった後も活躍を続けましたが、北海道新幹線の試運転が本格化するのに伴い、2015(平成27)年3月のダイヤ改正をもって定期運行を終了しました。その後はJR東日本の編成で臨時列車として運転されていましたが、同年8月22日の札幌発の便をもって臨時列車の運行も終了し「北斗星」のみならず「ブルートレイン」の歴史にもピリオドが打たれました。
製品ではその勇姿を再現できるよう、最後まで残ったJR東日本編成をプロトタイプとしました。食堂車やロビーカー、電源車にB寝台をまとめた4両基本セットに、A寝台をまとめた3両増結セット、さらにB寝台を単品で4種用意しています。これらのセットを組み合わせることで、2往復時代の「3・4号」や、臨時列車として運行していた晩年の姿を再現することができます。
ファーストショットをご覧ください。
「北斗星」用の24系の大きな特徴として、すべての客車のデッキドアが折り戸から引き戸へ変更されている点が挙げられます。これは酷寒地を走行するため、凍結防止対策として改造を受けたことによるものです。成形されただけの状態でも「北斗星」らしさがよくお分かりいただけるのではないでしょうか。これから塗装と金帯の印刷などを施して、実車に近づけて参りますのでご期待ください。
24系客車のクーラーは、電源車や編入車など一部を除いて24形がAU76形、25形がAU77形を搭載しています。「北斗星」の車両はさらにキセ(クーラーのカバー)がステンレスへ変更されたものがあるため、さまざまな形態が見られます。
製品では、ステンレスのキセへ変更されたAU76形とAU77形を新規金型により再現しています。増結セットのオロハネ24形550番代にステンレスタイプのAU76形(写真左)を、基本セットのオハネフ25形200番代とオハ25形500番代、増結セットのオロネ25形500番代とオロハネ25形500番代にはステンレスタイプのAU77形(写真中央)を搭載しており、単品4種はいずれも通常のAU77形(写真右)としています。
個性的な車両が集う「北斗星」。
実車の魅力を最大限に再現すべく鋭意開発中です。
次回の情報室もお楽しみに!
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