発売時期はもう少し先ですが、
そのすっきりした屋根上で冷房車にはない魅力を持つ
冷房準備車も、試作品が出来上がりましたのでご紹介しましょう。
冷房準備車とは、その名の通り“将来冷房装置を取り付け易いような構造に製造された車両”で、新製冷房車が当たり前の現在では考えにくい措置ですが、当時の近郊形〜急行形車両では割と当たり前の事でした。屋根の改造をすることなくAU75型クーラーを取り付けられるよう、予め開口部を設けて製造されたため、クーラーが設置されるまでの、まさに“フタ”の役割をしていたのが、この冷房準備フタというわけです。
AW2型ホイッスルと、角形通風器が設置されたクモハ115前頭屋根部をクローズアップしてみました。冷房準備車を含め、非冷房の115系などに見られたのが、この角形通風器です。運転席への通風を目的としていましたが、冷房工事を施した後は撤去された例が多いようです。 製品では他の屋根上機器と同レベルの仕上がりを目指し、細部ディティールにこだわりました。メッシュ部の表現にもご注目ください。
冷房車と冷房準備車では、どういう訳か前位寄りのベンチレータ配置が異なります。こうやって見比べないと分かりにくい微妙な違いで、実際、企画担当者も製品化が決定するまで知りませんでした。けれど、知ってしまったからには、やはり見逃すことも出来ず・・・。
次回は6月上旬アップ予定!!
完成度の高い部分をご紹介する予定です。お楽しみに!
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