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第127号
2009.10.23
 ■ファイントラック “ワイドPCレール” Vol.1
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N情報室第127号は、ファイントラックシリーズに新たに仲間入りする“ワイドPC”レールを紹介いたします。
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ワイドPCレール製品は従来のレール製品に比べて道床の幅が広いのが特徴で、まくら木にはPC(コンクリート)タイプを採用しているため、この名が付けられました。
■ポイント1カーブ区間のカントを再現
ワイドPCレールの最も注目すべき特徴のひとつが、カーブ区間に約4度の「カント(傾き)」が付いていることです。
アプローチレール(※1)をカーブレールの前後に使用することにより、ストレート区間からカーブ区間へ列車が進入するときに徐々に車両が傾いていく、実車さながらの臨場感溢れるシーンを再現することができます。
車両がストレートレール上にあるため、車両は傾いていません。
車両がアプローチレール(※1)上に入り、若干の傾きが加わっています。
車両がカーブ上にあるため、カントにより傾いています。
※1 アプローチレールとは、カントのないストレートレールとカントの付いたカーブレールの間に使用し、カントなしの
レールから徐々にカントを付けて完全にカントの付いたレールへと結ぶための役割を持ったレールです。
■ポイント2さまざまなシーンに対応できる多才なレール
単独使用では単線、付属のジョイントで2本を平行につなげば複線レールとして使用できます。
レールにあるジョイント用の小穴は付属のジョイント小でふさぐことにより、
ほとんど見えなくなります。
(上写真、黄色の枠で囲った部分)
用意されたオプショナルパーツと組み合わせて、様々な使い方ができます。
別売アクセサリーとして3種類の壁パーツ(手すり、側壁、柵)がセットになったワイドレール用壁が各ワイドPCレールに用意されています。
ワイドPCレールS140-WP(F)に壁パーツの“柵”を取り付けた例。
ワイドPCレールS140-WP(F)に、単線橋脚ベースS140と壁パーツの“手すり”を取り付け、PC水平橋脚に取り付けた例。
ワイドPCレールS140-WP(F)2本をジョイント大で固定後、壁パーツの“側壁”を取り付け、ワイドレール・スラブレール用カップリングで高架複線橋脚に取り付けた例。
■ポイント3従来製品との高い互換性
ワイドPCレールは、従来のファイントラックレールと高い互換性があり、そのままつなぐことができます。
道床の幅は2倍に広くなっていますが、つなげて複線にしたときの間隔はトミックス規格の37mmを踏襲しています。(左写真)

さらにワイドPCレールを裏返し、レールが通る山型の部分と平らなバラスト部分の境目の溝をPカッターなどでていねいにスジを入れ、何回かこれを繰り返すと、左右のバラスト部分を切り離すことができます。(右上写真)

切り離した山型の部分は従来製品と断面形状がほぼ同じため、違和感なくお互いを接続することができます。(右下写真)
各ワイドPCレールの製品詳細情報も合わせてご覧ください。