EH500形は、2000(平成12)年より活躍を続けているJR貨物の交直流電気機関車です。
貨物輸送の大動脈である首都圏-北海道間において、全区間を通しての運用を可能にした同形は、東北本線の急勾配区間や、高湿度かつ急勾配(12‰(パーミル))の連続する青函トンネルを単機で走破できるよう、2車体8軸駆動というスタイルを採用しました。
全長は25mに及び、わが国の電気機関車としては最大級で、最高運転速度は110km/hとなっています。また、電動機出力は4,000kWとなり、ED75形の重連による電動機出力3,800kWを凌ぐ、まさに現代の“ハイパワーロコ”と呼ぶに相応しい性能を有しています。
EH500形は、まず試作車の901号機が1997(平成9)年9月に登場、東北本線などで2年半に及ぶ試験を実施した後、2000年(平成12)より量産が開始されました。同形の登場により、従来行われていた重連運転や要所での機関車交換が解消され、運用効率改善や列車の表定速度向上が実現し、その後も年々増備が続けられています。
なお、当初首都圏-北海道間向けに開発された同形ですが、2007(平成19)年3月からは、JR貨物門司機関区にも6両が新製配備され、幡生-北九州貨物ターミナル間で運用を開始し、関門トンネルの新しい顔として活躍しています。
製品はEH500形の量産先行車である1次形と、本格的な量産車となった3次形をセレクト。
加えて3次形はプレステージモデルもラインナップいたします。 |