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『489系(初期型)』とリニューアルした『485系(初期型)』が今秋新発売です!
今回は実車概要と共に、『489系(初期型)』の見どころに迫ります。
2012.09.27up

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485系は、直流、交流50Hz・60Hzの3つの電源方式に対応した、国鉄特急形電車の決定版とも言える車両で、1968(昭和43)年にデビューしました。汎用性の高さから四国を除く全国各地で活躍し、経年で数を大きく減らした現在も一部エリアで運用が継続されています。初期に登場した先頭車はボンネットスタイルとなっていました。
489系は、信越本線の碓氷峠に於いて、補助機関車であるEF63形電気機関車と協調運転が可能な電車として、1971(昭和46)年にデビューしました。基本構造は485系を踏襲し、横軽対策と協調運転に必要な回路を付加した構造となっています。同系も初期型の先頭車はボンネットスタイルでしたが、その後の増備車では、485系と同様に高運転台・貫通形、高運転台・非貫通形へと変化を遂げています。信越本線を中心に各地で活躍しましたが、現在はすべて定期運用から引退しています。
今回発売の『485系(初期型)』は、2002年に発売の従来品をベースにリニューアルしています。
新登場の『489系(初期型)』は、先頭車がクハ481形100番代に準じたボンネットスタイルで、タイフォンの位置がスカートからボンネット部に変更されたグループをプロトタイプとしています。
ラインナップは、モハユニットが共通仕様の485系4両基本セットと489系4両基本セットに加え、増結用にモハユニットの2両セットをモーター付とモーターなしで用意しました。
さらに単品でサハ481(489)形とサロ481(489)形、サシ481(489)形を揃え、増結セットと単品は485系と489系で兼用となっています。
なお、本製品の発売により、従来の『485系(初期型)』は生産中止となります。ご了承ください。
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新登場の『489系(初期型)』を中心にご紹介しましょう。
489系の先頭車、クハ489形の上野方500番代は、横川〜軽井沢間でEF63形と連結するため、自動連結器を装備し、常時むき出しの状態となっています。また、解放テコ、ブレーキホース、協調運転用のKE70形ジャンパ栓受けも備えており、長野・直江津方0番代と区分けがなされています。
製品ではこの特徴的な500番代を新規製作し、発売中の『EF63形(2次形)』と連結すれば、ご覧のように実車を彷彿させる、1/80スケール・16.5mmゲージならではのスケール感で、迫力ある協調運転シーンをお楽しみいただけます。
photo 489系は、碓氷峠を越える際には台車の空気バネのエアーを抜いて走行するため、通過後はエアーを再び復帰させる必要がありました。その復帰に要する時間短縮を図るため、コンプレッサーの増強がなされ、1973(昭和48)年に、サハ489形0番代にコンプレッサーの取り付け改造を施したサハ489形200番代が登場しました。
製品では、単品の『サハ481(489)形(初期型)』に付属のコンプレッサーパーツを取り付けることでサハ489形200番代を再現することができます。

長大編成で全国を駆け巡った485系と、EF63形と共に碓氷峠を越えた489系。
往年の姿を、ぜひ模型で再現してみてはいかがでしょうか?
次回の情報室もお楽しみに!
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