ヘリコイドの撓み対策
貸し出し企画のユーザーレポート楽しく拝見しています。
ボーグを使う上での最大の泣きどころは合焦装置ですね。皆さん苦労なさっている様ですね。 鳥さん撮るにはヘリコイドを入れることが不可欠ですが、ヘリコイドはちょっと撓みに弱いですね。
フェザータッチフォーカサーを使えば良いのでしょうが、ちょっと高くて躊躇しますね。

私の76EDは
7837 ヘリコイドMDX
7350 カメラ回転装置
7757 M57ヘリコイドS
7602 M57/60延長筒S
7885 レデューサー0.85×DG
7920 M49.8→M57
7602 M57/60延長筒S
7364 M57→M36.4ADNEW
アイピースホルダー
と繋いでますが、重たいアイピース、デジカメをつけるとヘリコイドが撓み、動きが渋くなり叉、光軸ズレが発生してしまいます。そこで M57→M36.4ADNEW[7364]に写真の様なサポート(アルミ板から切り出し)を接着して撓み対策を施しました。

高さの微調整が出来る様にしてありますので、ヘリコイドの動きもスムーズで光軸ズレも防げます。(バランスプレートの上を滑らせる様にしています。バランスプレートはビクセン開発工業のGP-VMC用スライドバーを多少加工して使ってますが、剛性が高くて良いですね。)

作り方はM57三脚台座[7165]と同じですので、商品化を検討されては如何ですか。

ご参考なれば。

伊藤様より

 

弊社コメント:
BORG77EDなどを使う場合には、ドロチューブとヘリコイドを使ってピント合わせを行います。特に精密なピント合わせにヘリコイドがかかせません。ヘリコイド部分は非常にデリケートな構造ですから、カメラなどの重い物を取り付けると全体が撓んで動作が渋くなる現象が発生しやすくなります。

頂戴した写真で説明いたしますと、画面左側が望遠鏡本体です。ファインダーのアイピースとほぼ同じ位置にヘリコイドがあり、延長筒などを繋いでからアイピースとカメラが接続されています。ヘリコイドの位置から見ると、カメラまでにはかなり距離があって、尚且つ延長筒やアイピース、カメラの全荷重がヘリコイドにかかってしまいます。

この様な場合は、どうしてもヘリコイドの動作が渋くなってピント合わせがしにくいものです。
伊藤様の場合は、画面中央にある銀色のパーツを使って、アイピースの根元付近からステーを出し、下にあるプレートで支える構造になっています。

これだけの構造を作れば、相当重たいカメラや巨大なアイピースを装着してもピント合わせには殆ど支障がなく、操作性がかなり向上すると思います。

ヘリコイドの撓みに関しては弊社も認識を持っています。今後、伊藤様のご提案にあるようなパーツや対策を含めて考えて行く心算です。なお、ご案内いただいたように、[7165]M57三脚台座とほぼ同じようなパーツですから、これを利用して自作されてもよいかなと思います。簡単で安く出来れば、それに越したことはありませんね。

さりげなく写真を頂戴しましたけれど、良く見ると架台は自作のジンバル方式ですね。きちんと作り込まれているので使い勝手は良さそうです。重量はどの程度なのでしょうか。少し重そうに見えるのですが、安定させるためには重い方がベターですね。

(梶)

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