miniBORG45ED 倒立像のレポート (初回:山上様)

☆はじめに

今回はじめてモニターなるものを経験させていただきます。
応募しておきながら、レポートが遅れ大変申し訳なく思っております。

さて、当初、落選通知をもらいがっかりしていたところ、繰り上げ当選となったとのメールあり。やったやったと家中大騒ぎ。という事でさっそく送られてきた梱包を解くと、これまた小さく軽い!

中学のころから始めた天体観測も、重い機材の持ち出しや組立ての煩わしさで次第に遠のいていました。が、これならまたいける、というのが第一印象。

久々のるんるん気分で、組立ても問題なく進行。
各部材をネジ込むだけの作業で、しっかり組み付けられ、がたつきが無いのは感心もの。 おもちゃのイメージは一掃されました。(失礼!トミー鉄道模型ファンな者なので)

 

☆組立て完了

説明書通りの組合せで液晶ビュアーまで入れると何と全長60数センチ、しかもカメラの重みでかなりのテールヘビーとなり、ヘリコイドもゴリゴリ音を発し、スムースに動かない。

そうそう、組合せの自由はボーグの得意とするところ!

がっかりしつつも、さっそく一から組み直し。結局、組み直して写真の形に落ち着きました。これでもヘリコイドの動きは、あまりスムースとはいえず、ピントあわせのたびに少々像が躍ることもあります。(固有の問題か?)

 

☆いざ覗いてみて

さすが自信あふれる広告に、偽りなしの見え味!
昼間の電柱碍子反射を見ても、色にじみも無く、クリアーそのもの。

手持ちの天体用双眼鏡も一歩下がれの様相でした。ただ液晶ビュ-ファインダ-は、もう少し短くならないものか。レンズ側にヘリコイドをもってくると、覗きながら右手でシャッター、左手でピント合わせは結構使いづらいものがあります。

 

☆実写作例


ワイド側MAX ケラレはあるがシャープ


「かわせみ」を撮る予定がすばしっこくて追いつかず代わりの「カイツブリ?」


デジタル7.5倍スタート前 排ガスの靄のため補正
(鈴鹿GT最終戦)

撮影機材
キャノンPowerShotA40 5.4(w)・16.2(T)
SD-1Xを使用(コリメート法) 接眼鏡はすべてK28mm(メーカー不明の安物) 倍率は約11倍
補正は、Photoshop Album2.0Mini使用

 

☆自分勝手な感想

天体望遠鏡として、組み合わせの多様性、手軽さ、性能のよさを考えるとすばらしいコストパフォーマンスを発揮されているように思います。今後、使用用途をどんどん広げていこうとされているのはわかりますが、やっぱり天体望遠鏡メーカーとして突き進んでいってもらいたい。(こんなユニークな製品を作っている会社が、途中でこけてもらうと日本の大損失!)


以上表面的なレポ-トで申し訳ありません。
今後も、毎日でも覗きたくなるような使いやすい製品を期待しております。
モニタ-に選んでいただいたこと、深く感謝します。

以上

2004/11/21 山上様より

 


山上様からは、デジボーグ=野鳥にこだわらず、色々な作例を頂戴いたしました。
全ての写真は掲載出来ないため、セレクトしてのご紹介です。これ以外にも鈴鹿の写真や、月などの写真があります。

今回のお貸出では、倒立像セットとしてお届けしました。そのため、プリズムが入らずに倒立像でシャープに撮影出来るものの、光路長が短縮出来ないために、全長が長くなってしまいますね。
フィールドスコープの全長が短いのは、内部にプリズムがあるからです。対物レンズの焦点距離は400mm位あるはずですので、もしも倒立像で組んだら、ミニボーグよりも長大なスタイルになってしまうでしょう。

ヘリコイド操作に伴う視野のシフトは、多少発生することがあります。
機材の組合せや個体差もありますので、ご不便をお掛けしてしまったものと思われます。私も評価などでB級品をよく使っていますが、大きなシフトは見たことがありません。貸し出し機の不備で申し訳ありませんでした。

実写の1枚目(木の枝葉)には、コメント通りケラレが出ています。
この出方は、アイレリーフが不足しているか、カメラとアイピース間の距離が適切でないことも考えられます。(ケルナー28mmの場合は見かけ視野不足でケラレは避けられないでしょう)

 

頂いた複数の画像を拝見して、少し気づいた点があります。
たぶん、お使いのアイピースに起因すると思うのですが、画像全体が白っぽく、また、露出オーバーな傾向があるようでした。レポートにも「メーカー不明の安物」とありますので、たぶん、これが悪さをしているのでしょうね。

アイピースは色々な組合せが可能で、尚且つ対物レンズなどとの相性もあります。出来るだけ、良質で相性の良い物を探して使うことが高画質への道に繋がります。

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