今、なぜ一眼デジボーグなのか?

■はじめに

いい時代になりました。一眼デジカメが安く入手できるようになり、手軽に望遠撮影を楽しめるようになりました。週末の公園や河川に行くと、「大砲」と呼ばれる超望遠レンズがずらっと並んでいる光景によくぶつかります。そこでは決して安くはない機材が主流を占めていることも珍しくありません。人間の欲望として、「野鳥をより大きく、よりシャープに写し撮りたい」という思いがあるのは当然のことで、デジカメが売れれば売れるほど、こういう願望を持つ人は増える傾向にあるかと思います。

ただ、そこで大きな壁にぶつかるわけです。大きな投資をした割に、野鳥がシャープに撮れない、という方は多いのではないでしょうか?そこで、ボーグを始めとする「天体望遠鏡」の登場となるわけです。天体望遠鏡は、もともとはるか遠くにある星(理想的な点像)をシャープに撮ったり、月のクレーターをシャープに写し撮ったり、土星の輪を数百倍の倍率で拡大してみたりという、いわば究極の「鮮鋭度をテストする機械」のようなものです。それでは、もともと天体望遠鏡であるボーグには具体的にどういうメリットがあるのでしょうか?

■ボーグのメリット

(1)とにかくシャープ
(2)カメラを選ばない
(3)軽いので、手持ち撮影が可能
(4)正立正像・直視式
(5)見ることも可能
(6)最短撮影可能距離が短い
(7)パーツが豊富
(8)分割可能
(9)安い
(10)明るい
(11)歩留まりがよい

■ボーグのメリットの解説

(1)とにかくシャープ
これは前途の通りです。レンズに要求される精度が全く違います。恐らく市販のどの高価なカメラレンズよりもボーグの方がシャープでしょう。途中にプリズムも入っていませんので、地上用望遠鏡よりもシャープです。

(2)カメラを選ばない
カメラマウントを取り替えることにより、一眼デジカメはほぼ全種類が装着可能です。フィルムカメラもほぼ全種類装着可能です。さらには、コンパクトデジカメ、ビデオカメラもアダプターが合う機種は装着可能です。つまり、カメラメーカーを変えてもレンズは生かせるのです。用途に応じてカメラを変える時代へ。これは見逃せないメリットです。

(3)軽いので、手持ち撮影が可能
従来、1000ミリクラスのレンズを手持ち撮影をすることは、とても困難でした。しかしボーグは軽量なために手持ち撮影が可能になりました。ボーグにつけて手振れ補正が利く機種も増えました。(K10D、K100D、K20D、E510・520・620、E-3)※ソニーαシリーズの手振れ補正はデジボーグには効きません。

(4)正立正像・直視式
ボーグに直接一眼レフカメラを装着すると正立正像になります。都合の良いことに、天体望遠鏡の逆さの像は一眼レフの中でもう1度逆さになり、ファインダーや液晶上では正立正像になるのです。さらには、プリズムの入っていない完全ストレートタイプなので、狙いを定めやすくなっています。

(5)見ることも可能
本来が天体望遠鏡ですから、天体はもちろん野鳥観察も出来ます。別売の地上プリズムとアイピースを併用すれば、眼視でも正立正像になります。眼視の像も非常にシャープですから、従来の地上用望遠鏡では見えなかった細部が見えるようになります。つまり高性能な望遠レンズを入手するのと同時に、高性能な天体望遠鏡と地上望遠鏡を手に入れたのと同じことになります。以前から望遠鏡が欲しいと思っていても、「使わなくなったらもったいない」と二の足を踏んでいた方も多いかと存じます。ボーグなら、望遠レンズを買ったのと同時に望遠鏡を買ったことにもなるという、他にはないお得な製品なのです。

(6)最短撮影可能距離が短い
ボーグは標準の状態でも最短撮影距離が約5mと近い上に、別売の延長筒の併用により、いくらでも最短撮影距離を短くすること可能です。野鳥が近すぎて撮影が出来なかったなどということはなくなります。最短撮影距離が近いということは、野鳥をより鮮明に写すことが出来る確率も高まります。

(7)パーツが豊富
約200種類と非常に豊富なボーグパーツの存在は、あらゆる用途に対応できる安心感を生み出します。ボーグに出来ないことはないかもしれません。

(8)分割可能
どのセットも、各パーツ毎にばらすことが出来ます。持ち運び時には、ばらしてコンパクトに運び、現地で組み上げる。こんな望遠鏡はボーグだけです。もちろん、しょっちゅうばらしても精度が狂うことはありません。ミニボーグをばらした状態はこちら。77EDIIをばらした状態はこちら。

(9)安い
これだけの性能・機能を有しながら、価格はリーズナブル。あとはいかに使いこなすか?にかかっています。長い目で見れば見るほどボーグはお得かもしれません。

(10)明るい
数値上のFが暗くても心配ありません。ボーグはレンズの枚数が少ない分、光の透過率が高く、実効F値が明るいのです。抜けもいいので、結果良く写るというわけです。購入されたお客様からは、「思ったよりも明るい。これなら使える。」という声を多くいただいております。

(11)歩留まりがよい
最近、デジボーグ購入者から「デジボーグやカメラレンズと比べると、デジボーグは成功率が高いね」と言われることが多くなりました。独特な操作性さえ覚えてしまえば、本来の性能が良いために面白いように高画質の画像が得られるということかと思います。


■ボーグのデメリット

(1)システムが複雑:ボーグはパズル的な要素があり、得意不得意があるかと思います。「面倒なことは嫌い」という方には、正直おすすめしません。
(2)ブランドがない:フィールドで冷たい視線を浴びることは当面覚悟が必要ですが、画像を見せれば周囲も納得するかと思います。
(3)現物を見ることが難しい:今のところ、直販と望遠鏡専門店での取扱です。カメラ店では取り寄せ可能なところも一部ありますが、まだ一般的ではありません。
(4)説明書・HPの解説が追いついていない:これから頑張ります。
(5)絞りがない:これは工夫次第で絞ることは可能ですが、もともと開放から十分シャープなので、あまり必要性はないかもしれません。また、ある程度Fが暗いことが、逆に被写界深度の深さにつながり、結果としてピンボケ写真が少なくなります。
(6)AFが利かない:トビモノは正直つらいところ…と考えていましたが、実際にテストしたところ、その軽さから十分にトビモノにも使える事が分かりました。もちろん、止まりモノはMFで十分です。ボーグはヘリコイドを使用しているので、天体望遠鏡としては非常にMFがしやすい部類に入ります。さらには、マイクロフォ-カス接眼部に換装することも出来ます。


■まとめ

とにかく、ぜひ使っていただきたい、ぜひボーグの素晴らしさを体験していただきたいというのが、弊社の切なる願いです。デジタル時代になってから、フィルム代、現像代、プリント代に使っていた資金を機材に回せるようになりました。カメラ本体は相当良くなってきました。今度はそのカメラの性能をフルに発揮することの出来るシャープなレンズが求められています。恐らく、ボーグならその要求に相当なレベルまでお応えできるかと存じます。ライバルを驚かせるためにも、すぐにボーグの導入を検討されることをおすすめ致します。(08/02/04中川)
ニコンD300とD3に採用されている倍率の色収差補正機能が、超望遠撮影を劇的に変えるかもしれません。もしかすると、ボーグでの撮影がさらにシャープになる可能性もあります。さらには、安価なアクロマートでもOKな時代がくるかも・・・。(08/02/06中川)→その後のテストでは、確かに色収差は低減しますが、やはりEDにはかなわないことが判明しました。(08/02/21中川)→さらにテストしたところ、光線状態や撮影距離によってはアクロマートでも十分な画像が得られることが分かりました。(08/03/05中川)→お陰さまで、ここのところ連日デジボーグのお問い合わせが殺到しており、嬉しい悲鳴です。最大の問題は納期です。ご迷惑をおかけしますが、確実に入手するには、ご予約をいただきますようお願い申し上げます。(08/04/09中川)

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