ミニマイクロフォーカス接眼部・MMF-1
待望のボーグ用ミニマイクロフォーカス接眼部登場。 ●品名:ミニマイクロフォーカス接眼部(MMF-1)●品番:【9857】 ●発売日:4月17日(金)主要な販売店に入荷予定 ●接続:望遠鏡側M57P0.75オス、接眼側M42P0.75オス(【7528】併用でM57接続) ●減速比:1/10 ●接眼部のストローク:40mm ●回転装置付(M57側) ●光路長:66ミリ(31.7接眼部付)、50mm(【7528】併用) ●付属品:31.7接眼部、調整用6角レンチ(3mm) ●重量:450g ●台湾製 ●初回ロット:100台 ●ご注文は販売店へお願いします。 ●現物は協栄産業東京店でご覧になれます。 <MMF-1の特長> ●天体用にも野鳥用にも最適な粗動と微動付の非常に操作性の良い、精度の高い接眼部です。 ●眼視用としても撮影用としても深い満足が得られる高品質な製品です。 ●ガタやバックラッシュが無く、重いカメラやアクセサリーを装着しても動きが渋くなることがありません。 ●接眼部が全てネジ込みで接続できるために、カメラや天頂プリズム等の落下の心配がなく、機材の移動時にも安心です。 ●ミニボーグ50に装着してもケラレはありません。デザイン的にもミニボーグにはベストマッチングです。 ●ミニボーグの場合は、MMF-1を鏡筒の中心付近に配置するレイアウトも可能です。 ●M57接続なので汎用性が高く、変換アダプター併用で他社製の望遠鏡にも接続が可能です。 ●80φ金属鏡筒にも使用可能。ヘリコイドMの後方に接続すれば、ヘリコイド+MMF-1の両刀使いになります。 ●BORG125SDの眼視ユニットNや80φ金属鏡筒のドロチューブの後方にも【7507】併用で装着可能。 ただし、【7507】とネジCの干渉を防ぐために【7602】等を併用ください。 ●ネジBを調整することにより、重いカメラを装着した状態でネジAを緩めても、自然にズリ下がることはありません。 ●ローラーとベアリングが当たる面にはプレートを装備。耐久性の向上を図っています。 ●減速微動装置だけでも2万円以上で市販されている中、これだけの品質と機能で3万円台に抑えました。 ●7月22日の皆既日食用にも最適。重いビデオカメラも余裕で搭載できます。 ●合焦ノブBは、非常に軽い力で回りますので、合焦時のブレが最小になり、快適なピント合わせが可能です。 ●US.PAT取得済 <使い方のコツ・注意点> ●一眼レフカメラの装着は【7528】+【7000】+【50△△】の組み合わせが推奨ですが、他社製のTリングを使用する方法もあります。ただし、1.4倍テレコンバーターDG【7214】併用時は、必ず【7528】と【7604】を併用ください。 【7604】が無いと、テレコンバーターの先端部が接眼部と干渉してしまい装着が出来ません。(下記画像参照) ●接眼部の合焦ノブの位置をカメラに対して相対的に変えるには、M57回転装置DX【7352】をご使用ください。合焦ノブ2をカメラの背面から見て左側に位置させると、手持ち撮影時に左手で2を回せるので非常に便利です。 ●ドロチューブの内径が37mmなので、フルサイズのカメラを装着すると四隅がけられます。APS-Cやフォーサーズ、マイクロフォーサーズは問題ありません。 ●合焦ノブを上側に持ってくると、下側に持ってくるよりも若干フォーカスがよりスムーズになります。 <MMF-1の使い方> MMF-1はギヤを全く用いず、ローラーとベアリングの摩擦のみによってドローチューブを前後させる方式の合焦装置です。ガタやバックラッシュが無く、極めてスムーズな合焦タッチを得るために、以下に述べる合焦ノブ1&2、及び4つのネジ(A・B・C・D)の正しい使い方をご確認下さい。 <合焦ノブ1&2>:1は減速装置の無い粗動ノブで、アイピースを替えた時など素早い合焦操作が必要な際に用います。2は1の1/10のスピードでドローチューブを前後させる減速装置が備わっており、非常に細かいピント出しができます。常に1→2の順で使うことにより、速い合焦スピードと精密なピント合わせを両立させることが可能です。 <ネジA>:合焦ハンドルからドローチューブを切り離して動きを止め、ドローチューブを圧迫固定するストッパーネジ。このネジを締めるとドローチューブは固定され、合焦ハンドルはカラ回りする状態になります。写真撮影時など、特にドローチューブの固定が必要な場合に便利です。 <ネジB>:左右合焦ノブの中央部にあるM6セットスクリュー。合焦ハンドルとドローチューブとの圧着具合を加減するネジで、これを締めたり緩めたりすることにより合焦タッチの強弱の微調整が可能となります。(出荷時に予め調整されていますので、通常は調整の必要はありません。長期の使用でドローチューブが緩んでスリップするようになってきた場合や、特に重いアクセサリー類を装着する場合は付属の3ミリの六角レンチで適宜締め込んで下さい。) <ネジC>:接眼部の回転角を調整するストッパーネジ。このネジと周りのマイナスネジ3箇所を緩めると接眼部が360゜回転しますので、撮影や観測に都合の良い角度まで回した状態でこのネジをしっかり締めて下さい。出荷時は全ネジを強く締め付けています。 <ネジD>使用しているうちに、合焦ノブ1や2が効かなくなったり、動きが渋くなることがあります。これは、ネジDが緩む事から起きます。このネジDを別売の2ミリの6角レンチで適宜締めこむことにより、スムーズな動きが復活します。 (注)ドローチューブが可動限界点に到達すると、合焦ハンドルを回してもそれ以上ドローチューブは動きません。この時点で一般のラックピニオン接眼部の様に合焦ハンドルの回転も止まるわけではありませんので、その点ご留意下さい。 使用例1:ミニボーグ45EDIIに装着したMMF-1 ※場合によっては延長筒やヘリコイドの併用が必要になります。 45EDII中川仕様に装着したMMF-1 45EDII対物レンズ+M57絞り試作品+7860連結+7509+MMF-1+7528+7352+7523+M42→フォーサーズ用電子マウントAD+DMW-MA1+G1 DMW-MA1を使用すると、オリンパスE-3とG1をワンタッチで交換できるので重宝します。GH-1が発売されるとさらに併用する機会が増えると思います。 45EDII中川仕様に装着したMMF-1 この組み合わせで約3m~無限遠までの手持ち撮影が可能です。左の親指で微動ハンドル(金色)を回すことが出来ます。三脚に固定する場合は、 45EDII+MMF-1+E-3 奈良公園にて <MMF-1開発の背景> そもそものスタートは2年前の2007年でした。笠井さんのマイクロフォーカス接眼部をボーグアダプター付で販売したところ、予想以上に好評で「これはミニボーグ用を作れば必ず売れる」と確信しました。ところが、このマイクロフォーカスは小型化が非常に難しいらしく、どこの工場にも断られてしまい、1年以上お蔵入りになっていた企画でした。ところが、今年になり、ある台湾メーカーが接触をしてきました。試しに試作品を頼んだところ、これが予想以上というか予想をはるかに超える素晴らしい出来で、初めて試作品を見たときは目が釘付けになってしまい、言葉を失ったほどです。そして、ミニボーグに装着したところ、「うわあ、カッコイイ!」「ゼッタイに欲しい」と叫んでしまいました。それほど、大きなインパクトがありました。この台湾のメーカーですが、「技術がある、情熱がある、センスがある、品がある」というのが実感です。恐るべし台湾パワー!正直国産メーカーもうかうかしていられません。この素晴らしさを知ってしまうと、他が使えなくなります。今後も、このメーカーとは長いお付き合いになりそうですが、非常に独創的なアイデアをたくさんお持ちなので、今までにない「泣いて喜ぶような製品」を続々と市場に出して、皆様に喜んでいただきたいとお互いにヤル気満々、燃えております。(09/04/14) <弊社中川のコメント> このMMF-1ですが、ボーグの今後を占う非常に重要な商品と位置づけています。これがヒットすれば、今後もユニークで実用的な製品が続々と発売できると思います。それにしても台湾メーカーのパワーは侮れません。弊社も危機感を強く感じました。ボーグの場合、他社が簡単には真似の出来ないシステム商品ですから、まだましだとは思うのですが、お客様がこの台湾品質の素晴らしさを知ってしまったら、国産メーカーの立場が無くなるのではないか?とさえ思うほど、素晴らしい品質です。4月15日には主な販売店で現物が見られると思いますので、ぜひ現物を手にとって実感いただければ幸いです。実は事前に試作品をお見せした関係者の皆さん(社内モニターや天文仲間など)からは、ほとんど全員からご注文をいただきました。このMMF-1はただの新製品ではなく、「職人魂のこもった作品」として多くの方に長くご愛用いただき、喜んでいただけると確信しております。(09/04/14) MMF-1の使用例 77EDIIに装着したMMF-1 ヘリコイドM+MMF-1+【7528】+【7352】+【7923】+【5011】+G1 FS60Cに装着したMMF-1 FS60C+【7911】+MMF-1+【7528】+【7352】+【7923】+【5011】+G1 77EDII(ヘリコイドなし)+MMF-1 ドロチューブ+【7507】+【7601】+MMF-1+【7528】+【7352】+【7923】+【5011】+G1 ※この組み合わせで合焦させるには、さらに【7604】等の延長筒が必要です。 77EDII(ヘリコイドなし)+MMF-1+1.4倍テレコンバーターDG【7214】 ドロチューブ+【7507】+【7601】+MMF-1+【7528】+【7352】+【7604】+【7214】+【7923】+【5011】+G1 ※この組み合わせで無限遠~3mまで合焦します。※【7214】を装着させるためには、【7604】か【7509】が必要です。 |