1)簡単な商品のご紹介
今回は、発売になったばかりの新製品「1.4倍テレコンバーターDG[7214]」を早速ご紹介します。 特長として、デジタル対応の高画質テレコンであることと、対物レンズの焦点距離に合わせた最適な設定が出来ることが上げられます。
例えば60ED と組み合せると、焦点距離が1.4倍にアップします。 計算すると350mm X1.4 = 490mm
ですね。 また、APS-Cサイズのデジタル一眼レフと組み合わせ(直焦点)て、800mm
相当の超望遠撮影が出来るようになります。
2)デジタル一眼レフによる実写例
早速、実写テストの画像と使用感のご紹介を致しましょう。 少し大きな写真を使っていますので、別のページに分けてあります。機種別にご覧ください。
ミニボーグ60ED + 1.4倍テレコンバーターDG[7214]
ムクドリ 1/250s コガモの集団 1/160s セイタカシギ 1/160s ハマシギ
1/160s
BORG77ED + 1.4倍テレコンバーターDG[7214]
ヒドリガモ 1/160s オナガガモ 1/640s
BORG101ED + 1.4倍テレコンバーターDG[7214]
ヒドリガモ 1/400s |
上の写真は、77ED望遠レンズセット[6180]です。 (三脚とカメラは別売) |
3)テレコンの使用時の周辺像
60EDの直焦点とテレコン併用での比較画像を用意しました。 テレコン装着時の方は、拡大率が上がっているにも関わらず、画質が向上していることが分かります。 左側の画像は、テレコンを使って撮影したものから左下隅を切り出しています。また、右の画像は、左の画像とほぼ同じ文字のある場所を切り出しています。

曇天時に、平面(屋外の地図)を撮影していますので、かなり眠い画像になっています。 また、比較のためにアンシャープマスクなどは行っていません。
4)テレコンの焦点距離による最適化
テレコン付きの撮影において、敢えて対物レンズの焦点距離に最適化しない設定のテストを行いました。 結果的には画質の変化は殆どなく、万が一設定を間違えても問題ないと判断出来ます。 (ただし、野鳥撮影の場合)
本来、77ED にテレコンを取り付ける場合は、焦点距離500mm の設定をする必要があります。万が一間違えて300mm
の設定にしてしまったらどうなるのでしょうか。そんな疑問からテストをしてみました。 野鳥撮影では、このような意地悪なテストを行っても、実写には殆ど影響は見られませんでした。
この製品は天体用に設計されていますので、シビアーな意味での設定機能を持っています。もちろん、きちんとした設定をする方が良いですけれども、野鳥撮影に関してはもし間違えて撮影してしまっても大きな問題は無さそうです。
5)使用機材と撮影条件
2006/02/28 撮影 |
miniBORG60ED +
1.4倍テレコンバーター[7214] 735mm 相当 =350mm x 1.4(telecon) x
1.5(APS-C) |
BORG77ED + 1.4倍テレコンバーター[7214] 1,050mm
相当 =500mm x 1.4(telecon) x 1.5(APS-C) |
天候は曇。少し薄暗く、撮影には難しい状況。 1/200s
以下のシャッター速度となり、非常にブレやすい環境。 |
|
|
2006/03/05 撮影 |
miniBORG60ED +
1.4倍テレコンバーター[7214] 735mm 相当 =350mm x 1.4(telecon) x
1.5(APS-C) |
BORG77ED + 1.4倍テレコンバーター[7214] 1,050mm
相当 =500mm x 1.4(telecon) x 1.5(APS-C) |
BORG101ED + 1.4倍テレコンバーター[7214]
1,344mm 相当 =640mm x 1.4(telecon) x 1.5(APS-C) |
天候は晴れ。良好な条件になった。 シャッター速度も速くなったため、101EDによる長焦点撮影も行った。 |
|
|
備 考 |
使用カメラ:ニコン製D2H APS-C(焦点距離x1.5相当) 注1)プリズム無しでも正立像です(念のため) |
補足説明: 現在のデジタル一眼レフは、APS-Cサイズが主流になっています。フィルム式に比べて受光素子が小さく、同じレンズを使ってもより望遠効果が高くなり、x1.5~x2.0までの焦点距離に相当することになります。(APS-C以外も含む) ご紹介したニコン製はx1.5
ですが、キヤノン製ではx1.3(APS-H)やx1.6
があります。また、オリンパスのx2.0(フォーサーズ)は、2倍になる効果が魅力的です。(500mm が1000mm
相当で使えます)
注1)望遠鏡と一眼レフを利用する直焦点撮影(テレコン挿入時も同じ)では、全て正立像でお使いいただけます。もちろん、ファインダーを覗いても正立ですし、撮影画像も全て正立です。プリズムを入れたり倒立像でお使いいただく必要は全くありませんので、初めての方でも馴染みやすいと思います。
※60ED+[7214]のレポート(EOS20D使用)は、こちらのページもご参照ください。
|