ジオマ+45ED+DG-LV DX+A80 (ジオマボーグ?) その2

予告通り最短撮影距離の様子などをお送りいたします。
小型軽量の機材で近距離でも合焦出来るのは非常に面白いですね。


花を撮ってみました。(元画像からトリミングしていません)
この花の大きさは直径が3cm程度でした。撮影距離は、2m少々です。
カメラのズームはいっぱいまで引いていますので、1300mm(35mm換算)程度の超望遠です。
あいにく曇天で夕方だったので綺麗な画像ではありません。ごめんなさい。

次に、全体の様子です。A80の最広角側で撮影(ノートリミング)してみました。
上の写真で撮影した花は、この写真では真ん中の石垣に垂れ下がるような部分(矢印)のものです。小ささが分かりますよね。(望遠側ではありませんでした 訂正5/27)

マクロ撮影と考えても面白い使い方が出来そうです。

 


マクロついでにもう一枚。
この写真もノートリミングでズームは中間よりも広角位置でした。
室内にある植物を狙ってみました。距離は同じく2m少々です。

被写体の画面上での大きさは、実物よりも大きくなっています。(実物の葉っぱは直径で1cm程度)
長さ方法で約2倍、面積は4倍位に拡大されています。

 


マクロばかりでは申し訳ないので、干潟の鳥も貼っておきます。
メダイチドリ(左)とシロチドリ?(右)です。

鳥が小さくて距離も少し遠いので小口径ではつらいシーンでした。

 

迫り来るカルガモです。
カメラのAFでピントが合っても、実際にシャッターが切れるまでには時間がかかります(タイムラグ)ので、このようにピントが鳥に合わないことがありますね。良く見ると、鳥の後方にピントの山が来ています。いわゆる後ピンです。

 


最後に写真全体のひずみを見たいただく例です。(ノートリミング、カメラのズームは中間付近)
ご覧の通り糸巻き型の収差があります。また、周辺像は流れと周辺減光を伴います。
デジボーグの場合は、このくらいがいい線でしょう。あまり上を望むと一眼レフに機材変更することになってしまいます。

右下のケラレはアイピースやカメラの取り付けが微妙にずれていることを表しています。厳密にはかなりシビアです。

 


一連のテストについての所感


野鳥の観察(眼視)
非常にシャープで良く見えました。高倍率ではテストしていないものの、眼視性能に圧倒されました。(社内の高倍率テストでもプリズムを含めて優秀であることは別途確認されています)
通常は撮影ばかりしていますけれども、こうやって眼視をすると撮影では見えてこない様子が分かります。一度ゆっくり観望だけしてみてもよいですね。そんな気にさせてくれる性能でした。

野鳥の撮影(デジボーグ)
同じく光学性能と全体の軽量・小型がいいです。
今回の撮影では被写体が小さくて少し遠かったので、小口径望遠鏡にはつらい場面でした。けれども、機動力や画質に優れていると実感できました。カメラをセットするとバランスが悪くなるため、プレートやステーを自作して対策した方がベターですね。

マクロ撮影(デジボーグ)
最短撮影距離2mは面白いです。花や虫のアップを狙う場合は至近距離に接近する必要がありますが、このシステムでは2mも離れて撮影が出来ます。
野鳥に対しても、近距離撮影が可能です。ジオマの鏡筒伸縮(マクロとの切り替えに利用)は非常に便利に使えました。
もっと近距離に接近したい場合は、レンズをさらに前方に繰り出せれば対応できます。従って、延長筒を追加して筒を伸ばすことで最短撮影距離を1m以下にすることも可能です。
ただし、近づくほどに繰り出し量を大幅に増やす必要が出てきますので、小型軽量が失われてしまいます。

 


撮影用アイピース:ビクセン LV-25
撮影用カメラ:キヤノン パワーショットA80

対物レンズ:ミニボーグ45ED
望遠鏡鏡筒:ビクセン ジオマ52-S
撮影用アダプター:ビクセン GD-LV DX

 

加筆2004/05/28
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