45EDとフリップミラー
今回は、今までのシステム(45EDデジボーグ)の延長として、ビクセン製フリップミラーを組み合わせてみました。
少し不便さはありますが、ちょっと面白いモノが出来ますよ。


フリップミラーとは?
ご存じ無い方のために簡単に説明します。天体望遠鏡などを製造販売している株式会社ビクセンの製品で、鏡を使って2方向へ光路を切り替える装置です。(全体写真を参照ください)

フリップミラーを組み込んでみる

早速組み立ててみました。まずは、水平方向にカメラを設置するパターンです。全体的には写真の様に出来上がりました。

 

(記載の数値はボーグパーツの製品番号です)

 

なお、この組み合わせでは、カメラ側で無限大まで追い込めませんでした。
従って、近距離は問題ないものの、無限大に近い遠距離の被写体にピントが合いません。

それから、少しでも対物側を短くするために、45ED鏡筒のすぐ後ろには2インチホルダーSSを使っています。この部品はかなり薄いためにフリップミラーとの間に隙間が出来ますし、固定力が弱くなります。あまりお勧めできません。

 


合体ロボ2?

これで終わってしまうと面白くないので、今度はカメラを垂直側に設置する形にしました。

 

こちらの組み合わせでは、無限大はきちんと出ました。というのも、カメラ側に地上プリズムを入れていないからです。(通常は地上プリズムを入れて、上下左右が逆転しないようにしてある)

今回のようにミラーが入っている場合は、上下の反転は解消されています。残るのは左右の反転だけです。左右の逆像だけを回避するのは難しいため、今回はそのままとしています。
撮影時には注意が要りますね。

最初の組み合わせと違って、45EDとフリップミラーの接続には2インチフォルダーSを使っています。(写真では直っていませんが)従って、接続部の強度は安心でした。


水平方向には、正立プリズムとアイピースをセットしています。
こっちのピントはやはり厳しいのですが、幾つかのアイピースでテストしたところ使えるものがありました。(写真のPL32mmとSWK22mm では駄目)

あいにく、アイピースによる利用の可否を提供する程のデータはありません。もしも組み立てる場合は注意してください。眼視が正立にならなくてもよいなら、地上プリズムを外すことでピントにはかなり余裕が出ます。
*今回は古いOr18mm(24.5mmスリーブ)を使っています。入手不能品です。

 

こちらの組み合わせはちょっと面白いと思いました。外観はデジボーグ風でなく、少し目立ちます。使い方としては、椅子に座って眼視で観察をしつつ、時折撮影するのに良いでしょう。

眼視には正立像が得られるので違和感がありません。
撮影する場合は、液晶画面が少し遠くても良ければ座ったまま、撮影しやすくするには立ち上がって、ウエストレベル位のイメージで使えます。

気になるのは、カメラと眼視側でピント位置がかなり異なるため、頻繁に眼視と撮影を繰り返すには不便になることです。この問題を回避するには、カメラの位置をさらに上の方にもって行けば大丈夫です。でも、見た目のバランスは悪そうですね。

 


テスト撮影データ

別の頁に写真を貼りましたので、こちらからご覧ください。


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