ユーザーレポート M42ヘリコイド
M42ヘリコイド使用レポート 奈良県 川上善信様 2001/01/16

今回購入いたしました、 1. M42ヘリコイド 2. M42P1 → M39AD 3. M42延長筒 の各製品は、部品精度もよく、レンズ並びに所有しておりますM42-CONTAXマウントアダプターとのマッチングにも全く問題なく使用 できました。

ただ、ヘイリコイドの伸長幅が約1cm程度なのは、実際使用してみるとお送り頂いたカタログから予想していた以上に、物足 りなさがありました。接写倍率が稼ぐためにも2cm程度あればもっとマクロ撮影には好適かとも思えます。でもこれは延 長筒で対応するのでしょうね。というのも50mmクラスの引伸レンズの場合、縛りがF16程度しかないので、ヘリコイド量が大きい と、短縮した状態でも相当な拡大率となり、充分な深度が稼げなくなるという設計者の配慮からでしょうか。

私としました ら、2~3cm程度のヘリコイドと2種類用意していただければ、75mm程度の引伸レンズへの応用もでき、いっそう楽しいのではと考えます。

なお、ヘリコイドの重さは非常にすばらしいものがあります。重過ぎず、軽過ぎず、絶妙です。
さて、実写レポート(引伸レンズ)です。

【直結固定焦点】
M42P1 → M39ADとM42コンタックスマウントとの直結で、私の引伸レンズは1.8mにピントがきました。
F16まで絞り込むと1.3~2.8m までピントがきます。そしてバックは形がわかる程度に適度にボケている様子です。50mmで1.8mというのは結構難しい距離 感ですが、適当な被写体を見つけて、お送りできるような写真ができたときには、お送りさせていただきたいと思います。

【M42ヘリコイド使用】
ヘリコイド使用では1:2.5から1:2までのマクロ撮影が楽しめます。
サンプル写真(CanonフィルムスキャナFS2710+EPSON PM800C)は、ネコの置物(机からネコの耳までが焼く3cm)に斜め上方 から卓上スタンド(40Wクリプトン球)をあてたものです。使用レンズは、 A) Rodenstock社製引伸レンズ YSARON 50mm(F3.5) B) Carl Zeiss社製 Macr-Planar 60mm(F2.8) です。
焦点距離が異なりますが、両者ともに同一の倍率になるように調整し、撮影しました。さすがにコントラストはCarl Zeissの方が高いですが、Rodenstockの方は非常にやわらかい描写をしていると思います。ボケもそれほど悪いボケでは無 いと思います。 絞りを換えた描写も確認しましたが、絞ってもそれほど固い描写にならず、やわらかさを維持しております。

20年以上も前(約25年前)に購入したときは16000円(心斎橋のナニワ特価)ぐらいだったと思いますが、今回こうしてマクロ レンズ(ヘリコイド使用)や近眼レンズ(直結)として復活できたことは感慨深いものがあります。レンズ、ヘリコイドともにコンパクトなの で、持ち歩くにも負担増にはなりません。楽しみが増えました。

ちなみに私の好んで撮影する対象は昆虫です。
主としてミノルタの100mmマクロ(F2.a来猯???????8)を使用し、比較的動きの小さい被写体に はCarl Zeiss 60mmを使用します。理由はCarl Zeissのヘリコイドは重く、私の腕ではピント調整中に昆虫が逃げることが多い ためです。しかしミノルタのヘリコイドは軽く操作も軽快(本当はもう少し重い方が良いが)です。ミノルタのマクロレンズの描写は抜群と思 います。

以上、独断と偏見の混じったコメントですが、私の楽しんでいる様子が伝われば幸いです。
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