天体望遠鏡関連
問題: 77EDIIと71FLで迷っています。どちらが良いのですか?
答え:

はい、これは回答が難しい問題です。

まず、天体と野鳥の場合で違いますので、分けてご説明します。

天体の場合:天体も月面、惑星、星雲・星団で違いがあります。また、写真と眼視でも違います。

月面の場合:写真はどちらも向いていますが、どちらかというと焦点距離の長い77EDIIの方がより向いていると思います。眼視の場合もどちらも向いていますが、どちらかというと倍率の出しやすい77EDIIの方が向いています。ただし、71FLの方が軽量・コンパクトなため、稼動率が上がるというメリットがあります。

惑星の場合:基本的には、月面と同じですが、金星のように明るい惑星の場合は、色収差の目立たない71FLの方が向いています。その他の惑星に関しては、口径が大きく焦点距離の大きい77EDIIの方が有利です。ただし、71FLの方が軽量・コンパクトなため、稼動率が上がるというメリットがあります。

星雲・星団の場合:撮影にはFの明るい71FLが有利です。ただし、面積の小さな星雲・星団は71FLでは焦点距離不足の場合があり、77EDIIの方が迫力があり、向いています。眼視の場合は、口径の大きな77EDIIの方が有利なことが多いですが、71FLは低倍率が出しやすいので、広がりのある星雲・星団は有利になります。月・惑星と同様に71FLの方が軽量・コンパクトなため、稼動率が上がるというメリットがあります。

野鳥の撮影の場合:これも一長一短です。手持ち中心なら71FL、三脚中心なら77EDIIでしょう。ただし、71FLの方が軽量・コンパクトなため、稼動率が上がるというメリットがあります。

以上のように、微妙な差なので、価格の安い77EDIIを選ぶというのも、悪くない選択だと思います。後から、71FLの対物レンズだけを購入すれば、両方を使い分けることもできます。

2010-08-18
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