初心者向け関連
問題: 写真が丸く写ってしまいます(ケラレ)
答え:

デジボーグを始めると皆さん不思議に感じると思います。

なぜ丸なのか?それは実は簡単な話です。
スコープを覗いて野鳥を観察するとき、目で見えるのはどんな画像(視野)でしょうか。
四角ですか、それとも丸でしょうか?

見える範囲を良く観察すると、実は丸く見えているのが分かるでしょう。
カメラの場合もレンズを使っていますから基本は丸です。
ただし、写真という形にするために四角く切り出しているのです。
正確に表現すると、大きな丸(映像)の中に小さな四角 (フィルムなど)を置き、
画像として情報を得ています。

それから、デジボーグによってはほとんどケラレが出ない組み合わせがあります。
これを実現するためには、カメラのズームを望遠側にするのが一番です。
また、利用するアイピースに広視野タイプ(ワイド)を選ぶと良いでしょう。(高価で大きい)

正確に表現すると、カメラやスコープ、アイピースの組み合わせにより、
どこかの制約があって画像が丸くなってしまっています。これを視野がケラレていると言います。
何かが原因で全部見えないことを意味しています。

主な原因は2つあります。

1)見かけ視野の不足
カメラの広角側が換算値35mm 程度のであれば、
アイピースの見かけ視野は65度以上を要求されます。
もしもこれより見かけ視野が狭い場合は、周辺がケラレて丸く写ります。

2)アイレリーフの不足
カメラレンズの構造上ある程度のアイレリーフを要求されます。
レンズ全長が短いタイプであれば、せいぜいアイレリーフ10mm もあれば何とかなります。
けれども、少しレンズ全長が長くなると20mm 以上のアイレリーフが必要になります。
A80なら15mm 程度で問題ありませんが、C5050 では20mm でも不足します。

一般的なアイピースのアイレリーフはせいぜい20mm までです。
それ以上を求める場合は、選択肢がかなり狭くなってしまいます。
特に高倍率ズーム機をご利用の場合は、アイレリーフ50mm 以上になる特殊な物が必要です。

人間の目も望遠鏡同様、視野に限界があります。
視野の周辺には見えない暗い領域がありますね。
視野が十分に広い場合は全部一度に見渡せないため、
狭いという感覚を持つことはないのです。
望遠鏡は色々な制約の上に映像を作っていますから、その点 で限界があるのはやむを得ません。

2010-06-23
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