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2008.12.12up
EF81-300形は、本州と九州を結ぶ関門トンネルの専用機として、1973(昭和48)年より製造された交直流型電気機関車です。同形は、客車列車の増発などに伴い新製されたもので、基本性能は一般のEF81形と同じながら、海底トンネルでの運用に特化した仕様となっています。特に塩害対策として、車体外板や屋根上抵抗器カバーなどにステンレス鋼板を採用し、車体下部には外板補強用のコルゲート板(波板)が取り付けられています。また、運用区間が限られることから、電気暖房装置や耐寒・耐雪装備が省かれるなど、他のEF81形とは一部装備も異なっています。
同形はまず、1973(昭和48)年に301・302号機が登場し、翌年には303号機、翌々年には304号機が製造され、全機が門司機関区に配備されました。このうち301・302号機は、1978(昭和53)年に常磐線の内郷機関区に転属となり、その際に車体が交直流機の標準色であるローズピンクに塗装されました。両機は約7年間の運用を経て門司機関区へと戻りましたが、塗色は現在でもそのままとなっています。また、1986(昭和61)年には、全機が重連総括制御化改造を受け、専用のジャンパ栓の増設などによってスカート部の外観が変化しました。
EF81-300形は、代々続いてきた“関門トンネルの主”として、製造両数わずか4両という小グループながら、多くのEF81形が活躍する同区間でも際だった存在感を放っています。
製品ではEF81-300形の特徴的な車体はもちろん、活躍した時代による細部の違いまで的確に再現いたします。
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EF81-300形の大きな特徴である車体下部のコルゲート板は、製造時期によって端部の形状が異なっており、1次形の301・302号機は端部にテーパーのついた形、2次形の303・304号機では縦に縁の付いた形となっています。
製品では、もちろん1次形(左)と2次形(右)で異なるコルゲート板端部の形状を作り分けています。また、コルゲート板自体の断面形状にもこだわって表現しており、その部分はVOL.2以降で詳しくご紹介する予定です。

次回も『EF81-300形』の情報をお送りする予定です。
どうぞお楽しみに!

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