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ご好評いただいている『153系』に『新快速』が加わります!
今回は、発売が間近に迫った同製品の特徴をご紹介いたします。
2013.05.23up

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 153系は、準急「東海」「比叡」を皮切りに東海道・山陽筋の急行を中心に長らく運用されましたが、1972(昭和47)年に山陽新幹線が岡山駅まで開業すると活躍の場が狭まり、余剰となった車両の一部は京阪神地区を走る「新快速」に転用されました。
 「新快速」は関西地区で1970(昭和45)年に運行を開始した列車で、並走する私鉄特急に対抗するため、既に運行していた快速の速達版として、東海道・山陽本線に登場しました。現在は目覚ましい発展を遂げ、JR西日本を代表する列車となっていますが、153系が転用される以前は113系で運用されており、所要時間、車内設備といった面で競合私鉄に対して見劣りし、評判も芳しくありませんでした。 
 153系はそのような状況を打破すべく、イメージチェンジを狙って青を基調とした塗装に変更し「ブルーライナー」の愛称で親しまれ、1980(昭和55)年に117系へと置き換えられるまで「新快速」として活躍しました。
 製品では、4両基本セットは両端の先頭車が低運転台の0番代と高運転台の500番代の2種を、2両増結セットはモーター付とモーターなしのモハユニット2種を揃えています。基本セットには「新快速」と快速運転時に使用していた無表記(ストライプ)の2種のヘッドマークが付属し、前面表示幕は「西明石」「京都」を始め6種を用意、ヘッドライトにはご好評をいただいている「KMヘッド(R)」を採用しています。セットを組み合わせて「新快速」の基本6両編成と、「新快速」が走らないラッシュの時間帯に運転されていた「快速」の12両編成をお楽しみいただけます。
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 153系の登場時には特急形の車両にしか冷房装置は搭載されておらず、同系も当初は非冷房でした。後に冷房対象車が拡大されましたが、同系の「新快速」転用当時には急行形車両の冷房率は50%程でした。その中、「新快速」用の同系は並走する私鉄特急に対抗するため、快速運用ながら冷房化改造が施され、クハ153形とモハ153形は分散型のAU13形を、モハ152形には集中型のAU72形が搭載されました(写真左)。
 また、今回の製品では、モハユニットは66番以降をプロトタイプとしており、非トイレ側の妻面の窓が片方のみの姿を再現し、65番以前とした『153系』と作り分けています(写真右)。
photo  冷房化の際に必要となった冷房電源用のMG(電動発電機)は、先頭車のクハ153形に取り付けられ、中間車の冷房電源もここから供給されました。一見目立ちにくい部分ではありますが、製品ではそのような詳細な部分も見逃すことなく、冷房改造後の床下機器を新規製作し、的確に再現しています。
かつて関西地区を疾走していた153系「新快速」。
その姿が模型でよみがえります。
次回の情報室もお楽しみに!
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