MacFielder を使った撮影システム

システム全景です。
MacFielderのフォーカシングノブが左側に来るように、普段は逆さ吊りで使います。
雲台はManfrotto #393 ロングレンズ一脚サポートです。

AD-VIX MacFielder90(1200mm F13.3 マクストフカセグレン)+D100

MacFielderに付属の36.4mmアダプタにBORGの36.4→M57/60AD+SD-1X(C)を使ってD100につないでみました。空抜けだと周辺減光がありますが、それ以外ではほとんど気になりません。

D100との接続にはM57→52mmリング+OMリング(メス-メス)+ニコンBR-2A(リバースリング)を使っています。

接続に使用するパーツです(MacFielder付属の36.4アダプタ除く)
左奥:36.4-M57/60AD
中奥:SD-1X(C)
右奥:SD-1X(D)のうち、前側の3点止め固定リングのみ
左前:M57-M52AD
---------------以上BORGパーツ
中前:ケンコーOMリングメス-メス
右前:ニコンBR-2Aリバースリング

SD-1X(C)と(D)の固定リングのみを組み合わせることで直焦点アダプタとして使えるというのは、今回あらためていじくりまわしているうちに気がつきました。o?

おかげでNSTカメラアダプタを新たに買わずに済み、コンパクトデジカメとの換装も容易にできるシステムになりました(MacFielder90+36.4AD+SD-1X+ACクローズアップレンズ接眼+DiMAGE Z2でいちおう合焦します。範囲は未確認ですが)。


36.4-M57アダプタにM57-M52リングを直結するか、あるいはSD-1X(C)ではなく今回使っていないSD-1X(D)の残り部分を間に入れたほうが内径が広いのは間違いないところなのですが、それでは不整地で三脚がわずかに傾いているようなときにすばやく水平を出すことができませんし、Manfrotto #393の場合はボールヘッ
ドのようにカメラをワンタッチで縦位置に構えなおすこともできません。

そこで内径が不利なのは承知のうえであえて1X(C)と(D)の3点止めリングだけを組み合わせています。カメラ回転装置を所有していないので、手持ちのパーツをなるべく流用するための苦肉の策です。

そんなわけですので、135判フルサイズフォーマットのカメラでは盛大に蹴られることも考えられます。あくまでDXフォーマットではたまたまOKという割り切りの上での遊びです。


実写作例

2005/06 Gizmo さまより

Gizmo さまから、独特な機材のレポートを頂きました。
弊社製品は、アダプター関係にお使いいただいています。
かなり扱いにくい撮影システムと思いますので、使いこなすのにはテクニックが要求されますね。

実写例を拝見すると、後方にドーナツ状のリングボケがありますね。これは、お使いになっている望遠鏡がマクストフ・カセグレン式のため、主鏡を遮る副鏡の影が原因で発生します。ニュートン式反射望遠鏡でも、同じような形でボケが出てきます。なお、屈折式望遠鏡には遮蔽物がありませんので、リングボケは発生しません。

ご覧いただいている方にあらかじめ申し上げておきますが、この機材はF13 を越える暗い光学系です。そのため、一眼レフのファインダーはかなり暗く、ピント合わせにはかなりの熟練を要すると思います。簡単には真似できないかも知れませんので、ご注意ください。

それから、ご紹介にもあるように、これらのパーツを組合せるとカメラの入り口が狭く、けられてしo?まう可能性が高いです。SD-1X(C)の内径は31.7mm しかありませんので、場合によると主鏡の有効径が絞られてしまうことも十分考えられます。ご利用にあたっては、この点も十分ご検討頂ければと思います。

(梶)

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